発達心理学で必ず学ぶ「アタッチメント・愛着」の概念。人間形成に絶対的に必要な「愛着」の概念を、豆知識として「人見知り」現象を例に挙げて説明します。
赤ちゃんの人みしりは、アタッチメントが育った証拠!ママやパパが大事な安心できる人!と赤ちゃんが認識したからこその現象なんです。
人間の赤ちゃんは、生後3ヶ月頃には誰にでも笑いかけ、抱っこされても平気です。6ヶ月頃になると恐怖や不安の感情が育ち、この世界が怖いと感じ始めます。そのため、主な養育者(ママやパパ)以外の人から声をかけられたり、抱っこされると怖くて泣くのです。これが「人見知り」です。
ところで、アタッチメントという言葉を聞いたことはありますか?「attach」する・・「くっつく」という意味で、発達心理学の用語です。危険や不安などを感じた時、くっつきたくなる本能のこと・・。サルがお母さんザルのお腹にくっついて敵から逃げる行動などを観察して、人間にもそのような安全を得たいという本能的欲求があると言われています。日本語訳では「愛着」といいます。
泣いている赤ちゃんが手を伸ばしてママやパパに抱っこされると、ピタッと泣き止みます。これこそ、くっついて安心安全を得たというアタッチメント(愛着)行動なのです。 つまり、「ママやパパにくっついたら安心したよ」というしるし、ママやパパの存在がいつも守ってくれる安心な場所(安全基地)として機能し始めたということなのです。・・人見知りが始まったら、ママとパパは、赤ちゃんの大事な存在となったこと、ママとパパに、頑張ったね、よかったねと言いたいですね・・。
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教育心理学/保育の心理学(発達心理学)/保育内容(人間関係)/教育相談/幼児理解 他