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みんな知っているSDGs

持続可能な開発目標(SDGs;Sustainable Development Goals)は、2015年の国連総会で採択されました。この2030年までに全世界での達成を目指す国際的な目標は、すべての人々にとってより良い、そして、より持続可能な未来を築くための青写真です。貧困や不平等、気候変動、環境劣化、繁栄、平和と公正など、私たちが直面するグローバルな諸課題の解決を、誰一人置き去りにせず達成することが重要とされています。有名なSDGs、もう皆さんご存じですよね!(図;国連広報センター)

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SDGsに紐づくESD

ESDはEducation for Sustainable Developmentの略で「持続可能な開発のための教育」と訳されます。ESDは、人類の開発活動に起因する様々な現代社会の問題を自らの問題として主体的に捉え、未来の人類が恵み豊かな生活を確保できるように、身近なところから取り組むことで、問題の解決につながる新たな価値観を更新し、行動等の変容に繋げて持続可能な社会の実現を目指す学習・教育活動です。ESDは持続可能な社会の創り手を育む教育なのです。(図;文部科学省HP)

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ESDで目指すことって何?

ESDでは、持続可能な社会づくりを構成する「6つの視点」(1. 多様性、2.相互性、3. 有限性、4.公平性、5.連携性、6. 責任制)を軸に課題を見出した後、「7つの能力・態度」(1. 批判的に考える力、2. 未来像を予測して計画を立てる力、3. 多面的・総合的に考える力、4. コミュニケーションを行う力、5. 他者と協力する力、6. つながりを尊重する態度、7. 進んで参加する態度)を重要視した学習が行われます。(図;中学生徒作品)

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視覚芸術教育における「ESD」は世界を救うのか?!

私たちは情報の80%以上を視覚に頼っています。色と形といった視覚言語を使用する造形教育の特性を、ESDにどのように組み込めば良いでしょうか?2023年夏、南極では海水温度の上昇で海氷が失われ、数万羽のペンギンのヒナが溺れ死にました。そのニュースを知った5年生の児童は、言葉にできない思いを作品に込めました。造形におけるESDでは、見えないものを視覚化することで、鑑賞者もその想いを共有できることが大切であると感じます。共感が世界中に広がるといいですね!

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主な担当科目

図画工作研究/図画工作教育法 他

 
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なぜなぜ イロイロ