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日本の家庭科は世界的に優れている!?

皆さんはご存知でしょうか?驚くべきことに、世界には学校で家庭科を学ばない国もあります。また、小中学校で家庭科を学ぶ国はありますが、高校生の学年にあたる第10学年以上の生徒を対象に家庭科が必修と設定されているのは日本だけです。日本の家庭科は、(1)小中学校、高等学校の必修科目であり、(2)男女がともに学び、(3)家族・被服・食物・住居・消費生活・保育など範囲が広いといった特徴があるため、世界的にも優れているといえるでしょう。

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家庭科誕生の歴史

家庭科は、1947年から学校で教えられるようになりました。そのさい、家庭科では「三否定」といって、(1)「家事」と「裁縫」の合科ではない、(2)技能教科ではない、(3)女子教科ではないという原則が提案されました。こうして、家庭科は「民主的」な家庭建設をめざす教科として設置されたのです。その後は様々な動きがありましたが、1989年に高校生が男女ともに家庭科を学習することがようやく実現しました。

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家庭科で学ぶ内容

家庭科と聞くと「調理実習」や「被服実習」を思い浮かべると思いますが、果たしてそれだけでしょうか?家庭科の学びについてイメージで説明します。自分自身や家族を中心にみると「家族」「保育」の学習あり、その人々の生活に必要な「被服」「食物」「住居」に加え、3つの領域を包むように「消費生活」も学びます。さらに視点をグローバルに広げてみると、環境問題や伝統文化とも関連した学びを家庭科ではおこなっているのです。

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久しぶりに家庭科の教科書を読んでみよう!

私たちの日常生活において、「お気に入りの洋服がある!どうやって洗濯しよう?」「姉が子どもを産んだけど、どうやって関われば良いんだっけ?」などと疑問を持つことはありませんか?そんな疑問を家庭科の教科書が解決してくれるでしょう。繰り返しとなりますが、高校生になっても家庭科を“全員”勉強しているのは日本だけです。将来絶対に役立つので、家庭科の教科書は捨てずに大切に保管してもらえたら嬉しいです。

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