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砂は自然素材の偉大なおもちゃ

母乳やミルクを与えられて成長する人間の赤ちゃんは、生まれてすぐ歩いたり、自分から遊びを探したりすることはできません。歩行ができるようになると好奇心が活発になり、興味を持ったものに近づいたり手に取ったりするようになります。こうして様々な「モノ」を認識していくわけですが、公園などで初めて触る「砂」は、自分の意志で選んだ自然素材のおもちゃとして、子どもの素朴な欲求を満たす楽しさを実現させてくれるのです。

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知的・身体的発達に関係する砂場の遊び

砂場では、「掘る・集める・握る・丸める・・・など」様々な動作があります。しゃがんで大地を踏みしめ、全身の力を使います。また、スコップやカップなどを使うことで手の巧緻性やバランス感覚を身につけたり、季節や天候で変化する砂の状態から、自然の事象に興味関心をもったりします。誰かが教えたわけでもないのに、どろだんごを上手につくる方法を子どもたちはちゃんと知っているんですから不思議ですね。

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自由に表現できる場所 だれでも主人公になれる

砂場で作った作品は保存ができない儚さがありますが、可塑性があり何度もやり直しができることが子どもの心に安心感をあたえます。だからこそ子どもは全力で遊べるのです。
「サンドアート」という光と影を生かした砂のアートがあります。新しい表現方法の一つとして、近年では舞台でも演じられるようになりました。大人が演じることが一般的ですが、子どもがやってみたらどうなるでしょうか。

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夢中になることってステキなこと

幻想的なサンドアートを見て、見よう見真似で挑戦します。失敗してもやり直しがきくので、描いたり消したりして、つい夢中になる子どもたちが多くみられます。
感覚が敏感な時期にバーチャルではない実物に触れる体験を通して「難しいからできない」のではなく、「やってみよう」「やりたい」という気持ちを大切に受け止めて、子どもの持つ可能性を伸ばしてあげたいですね。

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主な担当科目

こどもと環境/保育内容(環境)/保育者論/保育内容(表現A)/保育実践演習/保育実習/保育実習指導 他

 
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