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『三びきのこぶた』(イギリスの昔話)

はじめにご紹介する絵本は、みなさんもご存じのイギリスの昔話、『三びきのこぶた』(瀬田貞二 訳 山田三郎 絵 福音館書店 1967年)です。こぶたとオオカミのお話ですね。みなさんは、なぜ、こぶたの3兄弟がそれぞれ家を建てなければならなくなったのかをご存じですか? この絵本は「原話を忠実に絵本化」(福音館書店ホームページより)しているといわれています。まだ、読んだことのない方は一読をおすすめします。

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『三びきのコブタのほんとうの話』

『三びきのこぶた』に登場するオオカミの視点から描いているのが、『三びきのコブタのほんとうの話』(ジョン・シェスカ 文 レイン・スミス 絵 いくしまちさこ 訳 岩波書店 1991年)です。主人公は、オオカミのアレクサンダー・T・ウルフ。『三びきのこぶた』の「ほんとうの はなし」=アナザーストーリーを教えてくれます。語る人?(ここではオオカミですが…)が変われば、できごとの伝え方も異なることがよく分かります。

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『あな』

続いて、ご紹介するのは『あな』(谷川俊太郎 作 和田誠 画 福音館書店 1983年)です。主人公のひろしは、「にちようびの あさ、なにも することがなかった」ので、あなをほりはじめます。あなをほっていくなかで、お母さんやいもうと、ひろしのお友達やお父さんがひろしに話しかけます。あなをほったひろしは、あなのなかで何を思うのでしょうか。この絵本は、大人も楽しめる絵本になっています。ぜひ、手に取っていただきたい絵本です。

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『あなに』

『あな』へのオマージュともいえる『あなに』(長谷川集平 さく 解放出版社 2015年)です。主人公の名は、『あな』と同じひろし。ひろしは、しろうとキャッチボールをはじめます。すると、ボールが工事中のあなに落ちてしまいます。ボールのゆくへは? ボールを失ったひろしが思ったことは? この絵本は、作者の長谷川集平の『あな』の解釈が描かれているように思います。そしてそれは、『あな』のもう一つの物語になっているのです。

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主な担当科目

幼児と言葉/保育内容(言葉)/児童文化 他

 
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