献立作成にとどまらず幅広く自分のアイディアを活かせる企業に内定。(管理栄養士専攻)

武田 佳鈴さん
家政学部 管理栄養士専攻4年(安城学園高等学校出身)

管理栄養士専攻4年の武田さんにお話を聞きました。武田さんは、自動車部品メーカーであるアイシン精機の連結子会社「新三商事株式会社」に内定し、来年の4月から管理栄養士として働き始めます。採用試験について、また大学での学びについて、お話してくれました。

大学での学びについて

Q.武田さんは今4年生ですが、どんな毎日を送っていますか?
今は卒業研究の発表に向けて準備したり、国家試験(管理栄養士)の勉強を頑張っています。

Q.卒業研究はどのようなテーマで行いましたか?
健康な人を対象に、その人その人の食事摂取基準に沿ったレシピをWeb上で提案するというものです。食事摂取基準は、年齢や体質など人によって異なります。様々な健康状態の方に使っていただけるよう、たくさんのメニューを試作をしました。管理栄養士専攻の卒業研究は、研究室ごとに先輩の研究を引き継ぐことが多いのですが、今回の研究も内田研究室の先輩が構築したシステムを応用させています。夏休みは毎日毎日メニューの試作をして大変したが、本当に入りたかった研究室だったし、自分のやりたい研究がとことんできて充実した時間でした。

 
学内で行われた「卒業研究発表会」にて

Q.国家試験の勉強は順調ですか?
どのように勉強したらいいか悩んでいたことがあったのですが、「公衆衛生学」などを担当されている太田先生に、勉強の仕方や暗記テクニックを教わる機会がありました。本当にこれだけでいいのかというシンプルな方法だったのですが、言われた通りにやってみたらいつの間にかたくさんのことが覚わっていて、成績も上がりました!「僕の方法を言っただけなので」と雑談のように話してくださったのですが、私にはすごく合ったやり方だったので、太田先生には本当に感謝しています。これから3月の試験本番まであっという間だと思いますが、気を緩めないように勉強を続けたいです。

就職活動について

Q.就職について教えてください。
安城市に本社がある「新三商事株式会社」から内定をいただきました。この企業は、アイシングループにオフィス用品を調達したり、企業の社員食堂で給食を提供したり、様々なイベントの運営を行う会社で、私は社員食堂で働く管理栄養士として採用をいただきました。管理栄養士を新卒採用するのは久しぶりだとお聞きしたので、期待に応えられるよう頑張りたいと思っています。

Q.採用試験はどのようなものでしたか?
最初の説明会で選考が始まり、いきなりグループワークが実施されたので驚きました。テーマは「全国にコンビニエンスストアが何店舗あるか、話し合って答えを導き出す」というもの。様々な職種希望の学生が混ざり、各グループ4人のメンバーで話し合いました。私たちのグループは、「半径〇〇キロ圏内におよそ〇〇店舗あると仮定し、そこから全国の数を割り出す」というやり方。正解の数からは程遠い答えになってしまいましたが、自分の考えを言う人や、反論する人、計算をする人、など役割がしっかりできていたと思います。私は「あと10分しかないからまとめようか。」などの提案ぐらいしかできず、それほど貢献できなかった気がします(笑)。

Q.武田さんがメンバーの役割を理解しつつ、チームをうまく誘導していたところを面接官も見ていたのかもしれませんね。
初対面の人ばかりで行ったにもかかわらず、このグループワークの時間は本当に楽しくて全く緊張しませんでした。実はコンビニでアルバイトをしている人もグループ内にいて、その人の知識から正解に近い数が割り出せたのですが、意見を出し合って計算した答えの方を結論にしようとみんなで決めました。採用担当の方から「答えを導き出す過程」を重要視していたと後で聞いたので、この選択にして良かったのかもしれません。

Q.就職したらどのように働きたいですか?
この会社の社員食堂では、世界各国のカレーをメニューにした「カレーフェス」など様々な催しが行われているようなので、自分ならどんなことができるのかと思うとすごく楽しみです。企業側からも「今までとは違う新しいアイディアをどんどん発信してほしい」「新たな分野で考えていることもあるので、任せることもあると思う。」と言っていただけました。こんな機会はなかなかないと思うのでありがたく思うのと同時に、とにかくワクワクしています!