「スペシャルオリンピックス」は知的障がいのある方が組織的にスポーツに取り組む活動で、夏季と冬季でそれぞれ4年に1度、世界大会が開かれます。
9月22日~24日に愛知県各所で行われた「2018年 第7回スペシャルオリンピックス日本【夏季ナショナルゲーム・愛知】」は、2019年にアブダビで開かれる世界大会の予選会を兼ねたものです。アスリート約1000人に対し、ボランティアは延べ約4500人という大規模なこの大会に、愛知学泉大学と愛知学泉短期大学の学生、延べ約70名がボランティアとして参加しました。
こちらは、「ヤングアスリートプログラム」が行われた刈谷総合運動公園ウィングアリーナでの様子です。
ここでは2~7歳の、障がいを持つ子ども達と障害を持たない子ども達、合わせて9名と一緒に体を動かしました。
お手伝いをした「こどもの生活専攻」(愛知学泉大学)及び「幼児教育学科」(愛知学泉短期大学)の学生は、「保育」について専門的に学び、子どもと関わること、子どもに楽しんでもらう活動をすることが大好きです。また「障がい児保育」についても授業で学んでおり、この授業の中で「スペシャルオリンピックス日本・愛知」の事務局長にお越しいただき、「知的障がい」についての講義を聞く時間がありました。その話を聞いて「この大会のボランティアをやってみたい!」と希望する学生も多かったようです。
また今回の「ヤングアスリートプログラム」に参加するにあたっては、事前に講義や演習を受けてその独自性も理解し、5つのテーマ(①歩く・走る ②バランス ③ジャンプ ④ボールキャッチ&投げ ⑤キック)をもとに、どんなプログラムを組み立てたらいいかを自分達で考えました。
一方こちらは、岡崎市にある「愛知青年の家」。アスリートが宿泊する施設です。
ここでは、食堂で食事の準備をしたり片付けをする、アスリートたちがお風呂場で困らないように誘導する、また夜中にトイレなどで起きたアスリートが迷わないように見守る、などの仕事をしました。この仕事をしたのは、「学生会」、「ボランティアサークル」、「こどもの生活専攻」、「生活デザイン総合学科」(愛知学泉短期大学)の学生達です。生活デザイン総合学科の学生は「ボランティア活動」という授業も受けており、高校生の頃からボランティア活動をしていたという学生もいました。競技を終えたアスリートの方々の疲れが取れるよう、また安心して宿泊していただけるよう、学生たちは笑顔であいさつをし、丁寧にサポートをしていました。
またこの宿泊施設では、学生会のメンバーが交流会を企画してくれました。食事に行く前のアスリートの方たちに「一緒にゲームをしましょう!」と呼びかけ、初対面の人同士でも楽しめるゲームをいくつか行いました。参加した人たちは本当に楽しそうな様子で、このゲームが終わった後に、アスリート同志が「自分がどんな競技に出たのか」「どの県から来たのか」など自己紹介する姿も見られました。
日頃から様々なイベントで活躍する学生会のメンバーですが、そういった数々の場で培われた経験がここでも発揮され、アスリート同志をつなげる役目を果たしてくれました。
連日のボランティア、また宿泊しながらのボランティア、など活動時間は様々でしたが、みなさんお疲れ様でした!