家政学専攻で行われている体験型授業「生活スタジオ」。
「衣」「食」「住」の領域で学んだ知識や技能を生かして、地域の様々なイベントとコラボしています。
2月25日(日)に岡崎市常磐東地区の市民ホームで行われた「和服リメイクファッションショー」は、今年度、「衣」の分野で取り組んだ生活スタジオの集大成です。
約1年前に、有志による団体「結の里」の河合さんから「和服の良さを地域の子どもたちに伝えたい」という要望をいただき、家政学専攻の技術を活かして古い着物を洋服にリメイクするプロジェクトがスタート。学生たちは「せっかくなら作った服を小学校の児童全員に着てもらっては」とさらにアイディアを発展させ、自ら常磐東小学校の校長先生に提案し、ファッションショーが実現することになりました。
それ以降、学生達は和服リメイク製作の忙しい合間をぬって「小学生と一緒にトートバッグをつくる」という企画も実現させるなど、1年間、精力的に活動しました。
ファッションショー当日の様子です。
本番前の時間、すっかり仲良くなった学生とモデルの小学生たちは、緊張しつつも和気あいあい。
そしてこちらは本番の様子です。リハーサルも行ったので、タイミングもばっちり!
七五三の着物、産着、お宮参りの着物、帯など様々な和服が、ワンピース、ジャンパースカート、ポンチョ、サロペット、ジャンパーなどに変身しました。
剣道をしている子どもが描かれている布地は、段違いに合わせることで面白いデザインに。
夜空の天の川をイメージしたドレスには「お~」という声があがりました。
常磐東小学校の校長先生からは
「去年相談があった時はできるのかなと驚いたが、こんな形になるとは夢にも思わなかった。子ども達も喜んでいるが、30年以上前の反物や着物が新たな命を吹き込まれて喜んでいる。」というお言葉をいただきました。
ちなみに今回のショーの音響や振付もすべて学生が行っていますが、「和服リメイク」とはまた別の生活スタジオである「写真部」のみなさんが協力してくれました。
「写真部」のみなさんは普段こんな活動をしています。→写真部のインスタグラム
最後にこのショーをつくりあげた学生たちのコメントです。
・自分の作った服への愛着はすごくありますが、それ以上に子どもたちが笑顔で着てくれたことが何よりうれしかったです。当初は積極的に参加できなかった私が、次第に他のメンバーを手伝うなど意識が変わりました。
・今まで洋服を製作する機会はありましたが、それを誰かに着てもらう経験がありませんでした。今回の活動で、自分の作ったものが人を笑顔にできるという喜びを感じました。
・裁縫技術はもちろん、リーダーとして主体的に活動することで、チームで協力する力を身につけることができました。
・1年間やらなくてはならないことが本当にたくさんあり、自然と期日までに終わらせる計画性が身につきました。
・今まで誰かがやってくれるだろうと考えていた私が、ポスター制作など私にしかできない仕事をする中で、指示をされなくても自分から動けるようになりました。
ショーの成功、本当におめでとうございます!