家政学専攻の授業「キャリア形成」について2

2年生の「キャリア形成3」の授業です。

こちらの記事で紹介しているように、1年間「暮しの手帖」をヒントに様々な課題に取り組んできた学生達が、2年生となり初めて取り組む課題は、
「自分が気になる人の暮らしぶりをインタビューする」こと。
自分が気になる人の生活、仕事へのこだわり、生き方などを取材し、記事を完成させ、「暮らしの豊かさ」とは何かを考えます。

その準備段階として、4月3回目の授業では、岡崎のフリーペーパー「リバーシブル」の編集者、浅井朋親さんにお越しいただき、プロの方ならではのお話を聞きました。取材の手順や編集のノウハウなどを学生にもわかりやすく説明していただきました。

 

途中、浅井さんが実際に学生にインタビューしてみるという場面もありました。その学生について前知識がない状態でも、楽しく会話しながらその人の魅力を引き出している様子は、学生にとって良いお手本となりました。

 

印象に残ったお話がたくさんありました。

★インタビューのアポイントメントを取るのは不安だと思うが、「自分は大学生で、何かを学び吸収したい」と正直に伝えれば大体OKしてくれるはず。すでに社会に出ている我々は、これから社会に出ようとしている人を応援したいと思っています。社会は寛容なので、恐れずにぶつかってほしい。

★このインタビューをまとめることで、みなさんが「豊かな暮らしって何だろう」と考えるきっかけになると思うが、読む人に何を伝えるか、ということももちろん重要。読む人の生活も豊かにできるような記事であってほしい。

★これからの社会は、少子高齢化が進み、AI化が進んで職業も減っていく。そんな中、人間でなくてはできないことはクリエイティブなこと。「新しい生活を提案していく」というこのような分野はクリエイティビティが高く、これから間違いなくトレンドになる。それを先行して学んでいる専攻はまだそんなに多くない。そういう意味では本当に楽しくてワクワクするような分野。期待しています。

この授業の最初の回に「豊かな暮らしとは、一人では成立しないと思う。誰かと共に生活して初めて生まれるものではないか」とある学生が答えたそうです。

学生たちは、今後の授業でさらにいろいろなことを感じ、生活をより深く見つめる目を養い、地域で活動する「生活スタジオ」の授業に臨みます。