学泉の学びレポート #36|1日1000食を支える力――委託給食で働く管理栄養士の現場

🍳✨\寮食堂で1日1000食!その舞台裏に迫ります/✨🏢
こんにちは!学生募集室の運営23号です🕊️
今日は,管理栄養学科1年生の授業《管理栄養士への道》第13回を取材しました。

この授業は,管理栄養士を目指す学生たちが,自身の将来像を描くためのヒントを得る場。
今回は3回連続の卒業生講話のラスト,第3回目として,委託給食で活躍する卒業生の先生をお迎えしました👏✨

 

👩‍🍳 管理栄養士をめざした理由と就職のきっかけ
先生は高校時代に調理師免許を取得し,もともと料理が好きだったそうです。
ただ「調理師より待遇が安定している」と考え,管理栄養士の道へ進みました。

現勤務先を選んだのは,「安定した職場であること」「部署が多く,将来的に異動して幅広い職種を経験できること」が理由。
現在は13部署ある中の「職域事業部」に所属し,工場で働く従業員の寮食堂を担当しています。

 

🍱 1日1000食をつくる現場
先生が勤務する寮には980名の寮生がおり,朝食300食,昼食350食,夕食500食――合計で1日1150食を提供しています。
調理・提供の規模に,学生たちからは驚きの声が上がっていました😲

勤務は早番(1:00〜11:00)と遅番(10:00〜22:00)のシフト制。
朝はパンの発酵や米炊きから始まり,卵200個を割って出し巻き卵を80〜100本焼く作業も。
夜は揚げ物や焼き物を並行しながら500食を仕上げ,閉店後はフードロスの計量や機器の洗浄,売上精算まで担当します。

大学での大量調理実習は「100食を十数人で作る」のが一般的。
それに比べて「300食以上を1人で担当する」という現実には,学生たちも思わず息をのみました。

 

📅 献立とメニュー開発
毎週6つの寮分の週間献立表を作成し,半期に一度はメニュー確認会で新メニューを発表。
役員の方々から評価を受けることもあるそうです。

「病院ではなかなかできない“メニュー開発”がしたかった」と語る先生。
誰もが食べる“日常の食事”を考えるやりがいに,料理好きの想いが重なっているのだと感じました✨

 

🌟 この仕事のやりがい
「一人で350食を作るのは大変。でも“おいしかった”の一言に報われる」
「予定より早く調理が終わったときの達成感は格別」

大量調理の責任と体力的な大変さを包み隠さず伝えながらも,やりがいを笑顔で語る先生の姿に,学生たちも自然と引き込まれていました。

 

📚 国家試験と学生時代へのアドバイス
国家試験については「年々難しくなっている。勉強は早いに越したことはない」との言葉。
自身は4年生の夏から本格的に取り組み焦った経験があるそうで,「1年生から基礎を固めてほしい」と強調されました。

「学泉の“解題ノート”は特に役立った」「特訓クラスで集中力がついた」など,実体験に基づく具体的な勉強法も紹介され,学生たちは真剣にメモをとっていました。

また,「旅行は1・2年生のうちに行っておくといいよ」と,学業だけでなく大学生活全体を楽しむことの大切さにも触れていました🌏✨

 

🙋‍♀️ Q&Aから
大量調理は何人でやっているの?
→ 朝は3〜4人,昼・夜は6〜7人で分担。ただし調理は基本1人で担当。
人気メニューは?
→ 出し巻き卵やハムエッグ。卵料理はやっぱり大人気!🥚
儲かるメニューは?
→ 冬限定の「海鮮丼」。単価が高く人気。
学生時代にしておけばよかったことは?
→ 旅行やバイトでの経験。3年生以降は就活や実習で時間がなくなるから。
栄養教諭免許も取ったそうですが?
→ 教職課程は大変だったけれど,人前で話す力や子どもとの交流が今につながっている。

髪型やアルバイトの両立など,学生らしい素朴な質問も飛び交い,終始なごやかな雰囲気で進んでいきました😊

 

✨まとめ
1日1000食以上を担う食堂で,300食をひとりで調理するスケール感。
レジ打ちや事務作業まで幅広くこなしながら,食事を通じて「おいしい」と言ってもらえる瞬間を力に変える卒業生の姿は,まさに“現場の管理栄養士”そのものでした。

未来の自分の姿を思い描きながら熱心に耳を傾ける学生たちの表情からも,学びの深さが伝わってきました。先生,貴重なお話をありがとうございました!

 


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