「健康寿命延伸」をキーワードに、岡崎市民の健康増進の取り組みを行う岡崎市議会と食の面から人々の健康を支援する管理栄養士を養成する愛知学泉大学の教員・学生とのコラボレーション企画「岡崎未来“夢”プロジェクト」が本学にて開催されました。
はじめに、野々山雄一郎議員と管理栄養学科 岡本康子准教授による基調講演が行われました。
野々山氏は「フレイルと呼ばれる健康と要介護の中間にある状態に注目し、これらが身体的、精神・心理的、社会的要素を原因としてフレイルを悪化させていると考え、身体活動や社会参加、食生活、口腔ケアなど岡崎市独自の取り組みについて紹介」
また、今回のコーディネーターを務めた岡本准教授は「人生100年時代の中で、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすことが大切で、筋肉量の維持・低下防止やロイシンやビタミンD摂取の重要性などについて栄養学の専門的立場から解説」しました。
その後の意見交換会では学生が進行役を務め、①運動、②食、③地域コミュニティをテーマに市議会議員と管理栄養学科2~4年の学生がグループに分かれて討論を行いました。
運動のグループでは「普段からエレベーターを使わずに階段を歩く、1つ手前のバス停で降りて歩くなど、無理のない運動を心がけることが大切ではないか」、
食のグループでは「外食・中食の問題点や選ぶ際には必ず一品は野菜を取り入れるなどの工夫が効果的ではないか」、
地域コミュニティのグループでは「地域のお祭りや町内会での交流が重要、また地域の高齢者から若い人たちが昔遊びなどを教えていただく機会をつくれないか」など、テーマごとの問題点や課題が話し合われました。
進行役を務めた学生の一人は「みなさんの意見をまとめることは大変でしたが、普段では学ぶことができない地域課題などを知る良い機会になりました。また、これまで遠い存在であった議員さんを身近に感じることができました」などの感想を述べていました。
今回のプロジェクトを通して、将来管理栄養士を目指す学生にとっては幅広い視野を養う貴重な経験となったようです。