孊泉の孊びレポヌト #24子どもの“蚀葉”を支えるたなざし――障がい理解・ICF・蚀語発達の支揎

📚🎀子どもの蚀葉に向き合う 支揎のたなざしを育む授業🎀📚
こんにちは孊生募集宀の運営23号です🕊
今回はこどもの生掻孊科1幎生が受講する《保育内容蚀葉》の第9回の授業を取材したした

この授業は「保育士」「幌皚園教諭」「小孊校教諭」を目指す孊生にずっお子どもの“蚀葉”の発達を理解し支揎しおいくための基瀎を孊ぶもの。絵本の読み聞かせや児童文化財の掻甚だけでなく“蚀葉”に困りごずを抱える子どもぞの支揎に぀いおも深く扱いたす。

ちなみに今回の授業を遞んだきっかけは孊生さんの声
こどもの生掻孊科1幎生に「どの授業が奜き」ず聞いおみたずころ䜕人もの孊生さんが「『保育内容蚀葉』が面癜い」ず答えおくれたので取材させおいただきたした💡

 

🌞倏䌑みを“自分で遞ぶ”ずいうこず
授業の冒頭ではアむスブレむクをかねお倏䌑みの過ごし方に぀いお先生からメッセヌゞがありたした☀

高校たでは行事や郚掻動で予定が組たれ自由に䜿えるお金も限られおいた人が倚いはず。倧孊生になっお初めお自分でお金ず時間をコヌディネヌトする倏䌑みがやっおきたす。

「ゎロゎロしお過ごすのはもったいない」
「アルバむトだけで終わるのももったいない」

そんな想いから先生は倧孊生向けのボランティア掻動や行政機関・䌁業が䞻催する孊生向けむベントなどぞの積極的な参加をすすめおいたした。
保育園や小孊校児童支揎のボランティア䞭には海倖に出る孊生もいるそうです。芖野が広がり亀友関係も深たりきっず䞀生の宝物になりたすね✚

 

🎞ヘレン・ケラヌの映像から考える「蚀葉」
本題に入る前に党員で芳たのは 
ヘレン・ケラヌずサリバン先生の映像。

芖芚・聎芚の重耇障がいを抱えるヘレンが蚀葉を獲埗しおいく姿は䜕十幎たっおも芳る人の心に匷く蚎えかけおきたす。
障がいのある子どもたちぞの理解ず支揎は保育者を目指す孊生にずっお欠かすこずのできない芖点。その導入ずしおの映像芖聎でした。

 

🧠「障がい」ずは その定矩ず芖点の倉化
授業ではたず「障がい」ずは䜕かずいう基本的な理解からスタヌトし法的な定矩の䞀䟋ずしお「障害者基本法」における内容が玹介されたした。

「この法埋においお『障害者』ずは、身䜓障害、知的障害又は粟神障害以䞋『障害』ず総称する。があるため、継続的に日垞生掻又は瀟䌚生掻に盞圓な制限を受ける者をいう。」

この定矩は本人の障がいずいう“状態”に加え日垞生掻や瀟䌚生掻に制限が生じおいる“状況”に泚目しおいるのが特城です。

さらに授業ではICF囜際生掻機胜分類の芖点にも觊れ障がいを「個人の特性」だけでなく「環境ずの盞互䜜甚」で捉える重芁性が匷調されたした。

・昔は「障がい胜力や機胜の欠劂」ず芋なされおいた
・ICF以降は「環境や瀟䌚ずの関係の䞭で困難が生たれる」ず考えるように

぀たり「困っおいるのはその人」ではなく「困らせおいる瀟䌚」の偎に目を向ける そんな芖点ぞの転換が今の保育や教育にずっお重芁になっおいるのです。

 

🏫障がい児保育の歩みず“むンクルヌシブ”の考え方
か぀おは障がいを持぀子どもが保育所に入るこずさえ難しかった時代がありたした。
しかし1974幎厚生省珟厚生劎働省が「障害児保育事業実斜芁綱」を発衚し受け入れが制床化されおいきたす。

・「分離保育」から「総合保育」ぞ
・「排陀」ではなく「調敎」ぞ
・子どもに合わせるのではなく園の環境を敎えおいく

䞀人ひずりに合った支揎を行うこずは簡単ではありたせんがすべおの子どもに安心できる居堎所があるように保育珟堎の努力は続いおいたす。

💬“蚀葉”の困難ず向き合う――3぀の代衚的な䟋
今回の授業では“蚀葉”の障がいのなかでも特に珟堎で出䌚いやすい3぀の䟋が玹介されたした。

✏ 蚀語発達遅滞
✏ 堎面緘黙
✏ 吃音

これらは保育や教育の珟堎で比范的出䌚うこずが倚く孊生にずっおも理解しやすいテヌマです。

※なお蚀語障がいには他にも脳損傷に起因する倱語症やチック症状に関連するトゥレット症なども含たれたすが今回は授業の文脈に合わせ子どもの発達支揎に特化しお3぀の項目に絞っお取り䞊げられたした。

 

🗣蚀語発達遅滞
蚀葉の理解や䜿甚が幎霢盞応よりも遅れおいる状態を指したす。
たずえば

・䞉語文が出ない
・比喩の理解に苊劎する
・助詞の䜿い方に偏りがある

なお聎芚障がいや知的発達症自閉スペクトラム症などが関係する堎合もあればはっきりした原因が特定できないケヌスもありたす。
※発達のスピヌドには個人差があるためすぐに刀断せず経過芳察が倧切です。

👉 芖芚的支揎やゆっくりずした語りかけなど発達に応じた環境調敎が求められたす。

 

🀐堎面緘黙かんもく
ある状況では話せるのに別の状況では話せなくなる それが堎面緘黙です。

・話したくないのではなく匷い䞍安で話せない状態
・通垞は5歳未満で発症し1か月以䞊継続するこずが蚺断基準
・保育珟堎では「安心できる環境づくり」が倧切です

👉 䞍安を取り陀いお生掻しやすい環境を調敎するこずが支揎の鍵ずなりたす。

 

⛓吃音き぀おん
蚀葉がなめらかに出おこない発話の障がいです。
代衚的なタむプには

・連発おおおおはよう
・䌞発おヌヌはよう
・難発  おはよう

があり自己肯定感や人間関係にも圱響を及がすこずがありたす。

👉 焊らせずに話を最埌たで聎く姿勢や肯定的な受け止め方が倧切です。

🧠いずれの項目に぀いおも単なる知識の習埗にずどたらず
「障がいのある子どもにずっおどのような支揎が望たしいか」ずいう芖点から
保育者ずしおのたなざしや察応のあり方を考えさせる授業ずなっおいたした。

 

📝芖聎ずレポヌト共有から生たれた“気づき”
最埌には吃音をも぀お子さんに関する映像を芖聎しそれを螏たえたレポヌト䜜成ず共有が行われたした。

孊生たちからはこんな声も寄せられたした。

「倖から芋たらわからないからバカにされるこずもあるかもしれない」
「芋おいない間に子ども同士でトラブルが起きたらどう支揎すればいいか 」
「本人を倉えようずするのではなく瀟䌚の偎が支え方を考えおいくこずが必芁だず思う」

“蚀葉”の困難は「うたく䌝える・䌝わる」だけの話ではありたせん。
その子が安心しお過ごせる「居堎所」ず「人ずの関係」があるこずがどれほど倧切か 
そんな気づきが授業党䜓を通しお䌝わっおきたした。

 

✚さいごに
“蚀葉”の発達に困難を抱える子どもを支えるこずは専門的な知識や技術だけでなくその子の䞖界に寄り添おうずするたなざしが求められたす。
孊生たちが今回の授業を通しお感じたこず考えたこずはこれからの保育実践の土台ずなっおいくはずです🌱

 

🔖参考文献
※以䞋は本蚘事運営23号によるレポヌトを執筆するにあたり参照した文献です。
授業内容の補足や背景理解のために䜿甚しおおり科目担圓教員による講矩内での盎接的な匕甚文献ではありたせん。

囜立障害者リハビリテヌションセンタヌn.d.. 吃音に぀いお. Retrieved July 15, 2025, from https://www.rehab.go.jp/ri/departj/kankaku/466/2-1/
厚生劎働省2008. 障害者の範囲. https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/10/dl/s1031-10e_0001.pdf
文郚科孊省n.d.. 蚀語障害. Retrieved July 15, 2025, from https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/mext_00806.html
内閣府2018. 障害者癜曞平成30幎版第3ç«  2障害のある子䟛に察する犏祉の掚進. https://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/h30hakusho/zenbun/pdf/s3_1-3.pdf
及川 恵矎子・井筒 将斗・枡 䞉䜳2016. ICF (囜際生掻機胜分類) 普及ぞの取り組み. The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine, 53(9), 701-705. https://doi.org/10.2490/jjrmc.53.701
World Health Organizationn.d.. ICD-11 for Mortality and Morbidity Statistics (Version: 2025-01), 6B06 Selective mutism. Retrieved July 15, 2025, from https://icd.who.int/browse/2025-01/mms/en#167946871

 


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