『「Designers」プロジェクト』のみなさんにお話を聞きました(家政学専攻)

家政学専攻で、地域や企業の方々と関わりながら取り組む「生活スタジオ」。学外に出かけ、チームで様々なことに挑戦する体験型授業です。(今までのテーマなど詳しくはこちら

今年のプロジェクトは以下の3つ。4月に始まって以来、それぞれ活動も本格的になってきています。
・岡崎市のフリーペーパーをつくる「『だもんで』編集部」プロジェクト
・地元の和菓子店と連携して商品を開発する「餡(あん)project」
・「Designers」プロジェクト

「Designers」プロジェクトは、愛知県安城市に本社を置く物流会社「カリツー」の作業服をデザインをするというもの。これは、カリツー株式会社が創業70周年記念として立ち上げたプロジェクトでもあり、上下ともエメラルドグリーンが特徴の作業服をこの機会に一新しようというものです。本学と他大学の合わせて2大学、また現行の作業服を手掛けた製作会社にもデザインの依頼があり、9月28日までに提出された作品の中からコンペ形式で決定されます。「Designers」プロジェクトからはメンバー6人が1作品ずつ提出しました。


今回は「Designers」プロジェクトで頑張っている竹下さんと青木さんにお話を聞きました。

Q.現在の活動状況を教えてください。
今は、メンバー6人のデザイン画をカリツーさんに提出したところです。6月にカリツーの担当の方からデザインコンセプトなどを聞き、作業員の方がどんなものを求めているかなども教えていただきました。またその後みんなでカリツーの工場に出向き、作業員さんたちと直接話す機会もありました。

 

 

Q.作業員さんたちの要望はどのようなものだったのでしょうか。
「コンビニに着ていけるようなデザインにしてほしい」「夏は汗をかいても透けない生地がいい」「ズボンにもペン挿しがあるといい」「携帯が入るようなポケットがあるといい」など様々ありました。

Q.どんな点を重視してデザインしましたか。
竹下:私が直接話した女性の作業員さんは「しゃがんだり手を伸ばした時に腰が見えてしまう」と言っていたので、その点を重視して上着の丈を後ろの部分だけ長くしました。

青木:ポケットについてこだわる人が多かったので、私は上着のポケットをしゃがんでも中身が落ちないファスナー式にしました。また必ず入れなくてはいけない3色のカリツーカラーを、斜めに三本線として入れたところもポイントです。

Q.デザイン画を提出した今はどんな気持ちですか
竹下:やり切った感じです!長年愛される作業服とは何かを作業服専門店に行って研究したり、自分なりにカリツーという会社について調べたり、いろいろな角度から研究しました。アイディアがなかなか出ないときもありましたが、それでも20枚近くのデザイン画を頑張って描きました。もともとファッションドローイングは苦手でしたが、かなり上達したと思います(笑)。

 

青木:私たちのデザイン画以外の作品も後日見せていただくことができるそうなので、それも楽しみです。もちろん何が選ばれるかも楽しみ。頑張って描いた作品なので、自分のものが最終的に選ばれたらすごく嬉しいです。

 

Q.ちなみにお二人の進路の希望はどのようなものですか
竹下:私は高校の家庭科の先生になりたいと思っています。自分の出身高校が「水産食品科」だったので、調理のほうは得意なのですが、実は被服のほうが少し苦手で…。教員採用試験では、被服に関する実技試験もあるので、そちらの対策もこれからがんばっていきたいです。
青木:私も教職課程をとっています。教えることもしてみたいですが、住居やインテリアに興味を持った時期もあったりと、今はまだいろいろやりたいことを探っているところです。一般企業での就職活動も視野に入れています。

Q.仲の良いお二人ですが、お互いのいいところを教えてください。
竹下:青木さんはすごくしっかりしていて、何でも計画通りにきちんとやっているし、字もきれい!課題の提出で私が「あれ?いつだっけ」となっていてもちゃんとフォローしてくれます。
青木:竹下さんはいつでもポジティブ!面白く自虐的に話すことがありますが、実はそこまで気にしていない(笑)。うらやましいなと思います。私たちは地元も近く、アルバイトも同じところでやっていて、一緒にいる時間が本当に多いんです。洋服もたまにかぶったりします(笑)。

 

カリツーの作業服、新デザインの選考は、第一次選考、第二次選考、最終選考を経て、今年の年末~年明けぐらいに決定する予定です。