一年前期開講科目担当者から一言
心理学 後藤秀爾
1年生では、「心理学」と「人間関係論」という2つの講義を担当している。
「自分自身を知る」ということがここでの一貫したテーマである。相手の心を探ったり、人間関係を上手く操る技術などを、多少とも期待しているのならば、そんなことを学んでも自分を豊かに育てる道は見つからないよ、ということに気づいてもらいたいと思う。まず、考え方の基礎を固めた上で、今の自分の姿が見えてきて、自分を好きになることが出来て、自分の心の課題が見え始める、そんな講義にしたいものだと願っている。
授業は共につくるもの。学生の皆さんに支えてもらえると、嬉しいナ。
統計学 三船 毅
前期の統計学の授業は基本的な内容の反復に終始してしまった。特に学生間で数学的な知識にばらつきが大きく、講義の進行状況をどの程度にするかが難しかった。本学部での統計学は、経済学、経営学で必要な数理統計学ではなく、社会学などで必要な基本的なものであり、社会調査などの応用力のための基礎と位置づけることができる。したがって、1年の後期以降に開設される統計学2では、2年次以降の関連科目を受講するに必要な基礎的な知識を徹底的に覚えてもらう。特に、数学的な知識・計算技能は講義を聞いただけで、修得できるものではない。学生諸君には、さらなる自己研鑽を期待する。
現代社会と人間 中田 實
コミュニティ政策学は、現代社会が解決を迫られている難問のうちの代表的ないくつかを取り上げ、各問題に第1線で取り組んでおられる講師をお呼びして、毎回読み切りの総合科目として、生々しい実践談をお聞きしています。そして、これら問題の解決の道は、究極的には現代人がそれらを自分の問題として受け止めうるかどうか、つまりコミュニティを理解し実践できるかどうかにかかっていることを学んでいます。
夏休み期間の社会的経験で、講義で知ったことの肉付けをしましょう。
体育 中島豊雄
数年前、大学新入生のスポーツの実施状況を調べたところ、入学時から10月までの6ヶ月間に、体育実技の授業以外に運動やスポーツを全く行わなかった者が3人に1人おり、学校の外ではスポーツ活動に参加する機会が少なく、かつそれが困難であることがわかりました。授業外でスポーツを楽しもうとすれば、仲間づくりや施設の確保などそれなりの努力が必要になります。
皆さんの住んでいる地域(コミュニティ)では、市民を対象としたスポーツ活動がさまざまに展開されているはずです。これまでは無縁であったかもしれませんが、コミュニティ政策学部の学生になったこの機に、夏期休暇中に、地域のスポーツ活動に参加する機会を自覚的、計画的につくってみてください。そこではスポーツを通じていろんな人々との出会いがあり、地域についての新しい発見や問題意識が触発されることもあるでしょう。9月に皆さんの体験談が聞けるのを楽しみにしています。
日本史・地域社会史 岡田洋司
前期の日本史・地域社会史はいかがでしたか。とくに日本史についてはとまどいがあったかもしれませんが,近代日本の"身体性"(具体的には"病気"と"性")を検討することによって近代の日本社会の特質を考えました。また,地域社会史は,現在の日本の地域社会の原構造を近世村と近世都市にもとめ,その構造を検討すると同時に,そこで人びとがどのように生きたかを具体的に見ました。どちらも年号・人名といった断片的な知識ではなく,"視角""論理"を重視して講義を進めました。前期はノートのとり方が不慣れな人がめだちましたが,そうした講義の流れが追えるような,また再現できるようなノートをとるよう努力してください。
コンピュータ 佐藤秀樹
「コンピュータ入門」は,コンピュータを基礎とするリテラシー(読み・書き・そろばん)能力の習得を目標として実施しました。コンピュータの操作は車の運転のようなものであり,頭で理解した事に対して実際に体を使って慣れていくことが大事です。夏休みには前期で身に付けた事を忘れないようにするために,さらなる能力向上を図るためにも,具体的な活用(例えば読書ノート,日記など)を通してパソコンを使っていってください。
まちづくり論 山崎丈夫
前期の授業では、まちづくりについて、「住民が地域社会の運営に参加し、地域の課題を解決し、地域目標(生活地のイメージ)を達成するためのとりくみ」であることを学びました。それを深めるために、まちづくりの仕組み、地域への視点、担い手論、国の政策展開などについて、事例や論理を勉強してきました。ぜひ、夏休みを利用して、授業でふれた事例の現地を訪問して、とりくみの実際を肌で感じてみてはいかがでしょうか。必ず新しい興味が湧いてくると思います。夏休みにつぎの本を読むことをおすすめします。本間義人『まちづくりの思想』有斐閣(2,575円)。
高齢社会論 安井喜行
仮設住宅における「孤独死」や自殺,寝たきり老人や障害児者を介護している家族の健康破壊など,住民の「いのちとくらし」がどのように扱われているか「日本型高齢社会」の具体的な実態分析を中心に講義をすすめてきました。出口は,住民の誰もが健康で安心して暮らせるまちづくりの推進です。この点は,後期の「コミュニティ福祉論」で深める予定です。
いま市町村では,2000年からの介護保険の実施に向けて介護保険計画の策定・老人保険福祉計画の見直しをすすめています。みんなが住んでいる自治体に足を運んで,「わが町の老後保障はどうなっているか」,自分の目で検証してみよう。
日本国憲法 井上匡子
今期の日本国憲法では、基本的人権の歴史と現在の様々な問題を取り上げました。
パーマ校則事件や、輸血拒否事件、非嫡出子の相続差別事件など、なるべく皆さんに身近に感じられる事件を中心に取り上げたつもりです。授業でお話しできることはホンノ一部です。残りの大部分は、授業で聞いたことを参考にしつつ、自分で調べ、考えなければなりません。夏休みには、自分にとって基本的人権が侵害されたと感じるのはどういうときか、またそれはどういう理屈で他人に主張できるのか、さらに憲法の議論として組み立てるのにはどういう道具立てが必要なのかを考えてみて下さい。
教科書で扱われている事件はその手がかりを示してくれると思います。
生物学 矢部隆
この授業では魚からヒトに至る脊椎動物の進化について講義しました。動物の進化に関する従来の常識や知識、意識が、最近の発掘調査や研究によって続々とくつがえされていることを強調しながら話を進めたつもりです。この講義により、生物の進化はいかにダイナミックでドラマチックであるかを感じ取り、ヒトを含めて生物の存在は何万年あるいは何億年もの進化の歴史を背負っているということを認識し、その感覚や認識を、コミュニティの立場から自然環境を考えるときに活かしてもらえれば幸いです。
夏休みには野外や博物館、水族館あるいは動物園などで実物の面白さを体験し、同時にそれらが背負う進化の歴史に思いを馳せてみてください。
English Jonathan Nosaka
Well, you've come through your first semester of English Listening and Speaking. Many of you have struggled through this course because I usually do not use Japanese in the classroom, and many of you have improved in English. This summer will be the first "real" summer vacation you've had since you were children.
What will you do with that time? Will you work? Will you play? Will you study? Will you sleep? Of course, all of these things are important. In September, you will begin a new course in Reading and Writing. You will use the Microsoft Word for Windows '97 word processors in your computers to do many classroom and homework assignments.
Enjoy your summer, but don't waste it! Talk to your friends in ONLY in English for 15 minutes a day! Form an English Club! Practice on your computers!
Take care of yourselves and others,
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コミュニティ政策学へのメッセージ
「コミュニティ政策学」に各教員はそれぞれの視点からアプローチしています。
みなさんがアプローチするときの参考にして下さい。
名前、担当科目、メッセージを五十音順でまとめました。
井上 匡子
- 日本国憲法、環境・生命倫理、現代家族論、比較研究ヨーロッパ、基礎演習、演習、卒業研究
- 「コミュニティ」は、身近な家族や地域コミュニティから、ボーダー(国境)を超えたバーチャルなコミュニティまでも含むとても広い概念です。したがって、コミュニティ政策学が取り組まなければならない課題もまた、多岐にわたります。
でも、対象とするコミュニティが広いものであろうと小さなものであろうと、取り組むべき課題には共通のものがあります。一つは、対象としているコミュニティとその外部との関係、すなわち対外的保護の問題であり、もう一つはコミュニティ内部での問題、すなわち集団内的制約の問題です。前者は例えば国家とボランティア・グループの関係が考えられます。国家はボランティア・グループに対してどのような作用を及ぼすことができるのか、あるいはボランティア・グループの方からは国家の作用をいかにして排除し、自立することができるのか。後者の問題は、コミュニティ内部の構成員同士の問題です。例えば、コミュニティの構成員間での人間関係における問題やコミュニティの運営の方法に関わる問題があります。
この両者は、コミュニティ政策学の両輪であり、そのどちらがかけても片手落ちとなるものでありながら、突き詰めていくと対立的な結論を導いてしまうことがあります。担当科目では、それぞれ直接の対象は異なりますが、これら二つの課題がどのような関係にあるかを考えたいと思っています。
大内 義三
- 法学、民法、基礎演習、演習、卒業研究
- コミュニティとは「自立と共生」、すなわち、自分の力で物事をやりながら、他人と共存する意味に解釈されております。人間が一人で生きていくことは困難なことであり、家族、自分が住んでいる町、勤務先等において他人と仲良くすることが必要になります。
私は法律、その中でも民法を担当しております。法律とは人間の共同生活におけるルールを定めたものであり、身近な問題に関わる法律を学ぶことは将来の生活に役立つことと思います。
岡田 洋司
- 地域社会史、日本史、コミュニティ団体論、三河地域研究、コミュニティ運営実習、基礎演習、演習、卒業研究
- 私の専門は日本近代史で,この学部では日本史・地域社会等を担当しています。
"地域社会"=広域のコミュニティは、私たちの祖先である庶民・民衆が生きる基本的な場でした。しかし,夏目漱石のいう"外発的な開化"によって中央中心の上からの近代化を進めることに急であった日本の近代では,地域社会というものは軽視されてきました。私の関心は,第一にそうした日本近代の地域社会のあり方を具体的にあきらかにし,そうした状況にありながらも地域社会がもっていた可能性をさぐることです。私の関心の第二は,そうした地域社会のなかで庶民・民衆が,それぞれきびしい現実に直面し,さまざまな選択にせまられながらどのように生きたかをあきらかにすることです。以上の二点は,"コミュニティ政策"そのものではありませんが,コミュニティ政策を皆さんに考えていただく前提となり,それに肉付けする必須の材料と思っています。
神谷 信彦
- 統計学、環境と技術、現代の課題、演習、卒業研究
- 環境ホルモンの問題に代表されるように、人類の存続にかかわる深刻な問題になっている環境問題を取り上げる。ごみ処理場の逼迫、大気、河川、海洋の汚染、森林の減少、砂漠の拡大、地球の温暖化、オゾンホールの拡大等地球環境の現状、並びに、資源のリサイクル、ゴミ処理技術、排気ガスの浄化技術、省エネルギー技術、砂漠の緑化等次世代にきれいな地球環境を残すための技術について学生と共に学ぶ。特に地方自治体等地域コミュニティと連絡を取りながら、地域の水質調査、騒音調査など、地域コミュニティが直面している問題の研究を行う。また、地球シミュレーション計画の一環として、異常気象の研究を行う。
後藤 秀爾
- 心理学、人間関係論、カウンセリング論、基礎演習、演習、卒業研究
- 「"いのち"ふれあう刻(とき)を――重度心身障害児との心理臨床――」(辻井正次との共著、川島書店刊)が一般の方にも読んでいただける著書です。3年次の「カウンセリング論」のテキストとしても使う予定です。
子供の心理相談と、障害児・者の治療教育とを、専門にしてきました。これらは、特別な問題を特別な方法で対処するということではなく、自分の生き方を軸に、子育てや人間関係の本質を問いかけられる活動にほかなりません。「心理学」「人間関係論」「カウンセリング論」といった講義や、演習などの授業をとおして、自分らしさを見つける手掛かりを提供したいと思っています。
佐藤 秀樹
- コンピュータ入門、コンピュータ、情報処理実習、社会情報処理、演習、卒業研究
- コミュニティ活動の計画から運営にいたる過程では,コミュニティに関連する各種のデータを管理し,複数の利用者またはコンピュータ・プログラムの間でこれらのデータの共同利用を促進するための情報基盤が必要となります。私の研究の関心は,これらを可能とするソフトウェア技術であるデータベースシステムにあります。最近は主に,マルチメディアデータを取り扱うような高度応用に向けたオブジェクト指向データベース,特に実世界の情報をより自然にモデル化するためのデータモデルに関する研究を行なってきました。今後もこうした研究に力を入れると同時に,複数台のコンピュータをネットワークで結合した分散環境において,高性能なデータベース処理を実現するための技術に関する研究も行なっていくつもりです。
沢 恒雄
- データベース論、コンピュータ入門、社会情報処理、情報処理演習、演習、卒業研究
- 担当は、コンピュータ関連科目と経営関連科目である。コンピュータ関連科目の内容は、ネットワーク、データベース、マルチメディア、モデリング&シミュレーション、無体資産、組織資源管理、システムの危機管理や戦略発想・行動などの内容を含む。
日本(大和)古来の伝統と文化を直視しつつ知的創造活動の環境の概念とシステムの構築を指向している。具体的には、漢字の4バイトコードによる、ユニバーサルコード化の標準化作業及び、それを使用し日本文化を電子化するプロジェクトのキックオフのため産官学への啓蒙・推進活動。知識社会において組織・個人の知的活動に役立つ集団意思決定支援と思考支援環境の情報システム化を研究中。森羅万象を対象に、曼荼羅メニュー(マルチスクリーン&マルチメディア表現)を使用して知的資源・資産であるシナリオ・ベース、モデル・ベース、ロジック・ベースやデータ・ベース等の体系的な概念整理をする。知識社会の知的創造作業空間の実現に向けたグランド・チャレンジと考えている。
建石 真公子
- 憲法、ジェンダー論、ヨーロッパ地域研究、基礎演習、外書購読、演習、卒業研究
- 私の担当科目は、どれも「コミュニティ」という「集団」のなかで、どのように「個人」を尊重するか、という視点を持つことで共通しています。「コミュニティ」とは、ある意味では危険な概念です。国とは離れたところで、人々が自由に「集団」を形成し、その「集団」にとって利益のある何らかの活動をすることが「コミュニティ」の意義といえるでしょう。しかしながら、そのような「中間団体」のなかでは、反面、一人一人の意思や存在が尊重されにくいこともまた、町内会、会社、学校、趣味のサークル等において経験することです。「集団」が個々の人間に基礎をおく集まりであることを忘れ、集団の利益を優先すると、そのコミュニティは魅力や自主性を失い、内部からの活力をなくす結果になります。「憲法」、「人権」、「ジェンダー」では、民主主義や権利、権利主体について考えます。「ヨーロッパ地域研究」では「ヨーロッパ人権条約」について勉強します。人権コミュニティの枠が国境を超え、守られなければならないのは、「国家」の意思ではなく、「一人の個人の権利」であることが実際に認められているヨーロッパの実践を知るとき、悲惨な体験を繰り返してきた人類の永い歴史にほんの少し希望を見出すことができるでしょう。
都築 くるみ
- 社会学、エスニシティ論、社会調査論、基礎演習、コミュニティ運営実習、演習、卒業研究
- 私が教える教科のベースになっているのは『社会学』です。『社会学』は、社会にあるさまざまな現象を客観的に観察し、その因果関係や人間の集団行動を考える学問です。これまでの詰め込みの知識はいりません。『なぜそうなるのか』を自分で考えてください。自分で身を持って知った『知識』は力です。
渡名喜 庸安
- 行政法、自治体法、コミュニティ運営実習、基礎演習、演習、卒業研究
- 現代社会において私たちは、好むと好まざるとにかかわらず、国や地方公共団体の行う行政に大きく依存しながら生活をしています。私たちの生活は、コミュニティにおいてそれぞれ営まれていますが、このコミュニティにおける人と人との無数の結びつきのほかに、行政というものの果たす役割も実に大きなものがあるわけです。では、行政というのは何のためにあるのでしょうか。また、行政にはどのようなものがあり、どのような特徴があるのでしょうか。さらに、行政を担当する国や地方公共団体の行政組織の種類や特徴はどのようなものなのでしょうか。私の担当する行政法や自治体法は、コミュニティにおける私たちの生活に不可欠な行政の活動や組織の問題について、主として法的問題を中心に扱うことになります。
中島 豊雄
- 体育実技、体育講義、コミュニティスポーツ論、レクリエーション論、コミュニティ運営実習、演習,卒業研究
- 私はスポーツのもつコミュニティづくり機能に強い関心をもっています。21世紀の生涯学習社会においては、コミュニティを基盤として展開されるスポーツが大きく発展するでしょう。しかし今日、全国各地で地域活性化を目指して行われているスポーツは、その歴史は浅く、地方自治体ではどのように振興したらよいのかいまだ試行錯誤の段階にあります。もちろん、研究も緒についたばかりです。そこでまず、コミュニティづくりの視点から市町村で展開されるスポーツを研究対象として取り上げたいと思っています。その上で、スポーツを切り口にしますが、スポーツ分野を超えて広くコミュニティの問題や課題にアプローチし、学部の目指す教育目標の実現に努力したいと考えています。
中田 實
- 現代社会と人間、コミュニティ原論、コミュニティ運営実習、基礎演習、演習、卒業研究
- 現代社会の憂うべき傾向は、人と人の交流がなかなかできなくなっていることであろう。2人掛けのバスの座席に1人で座って、もう1人を掛けさせないし、立っている方も掛けさせてくれるよう頼みもしない。お互いに知らん顔である。そのくせ友達となると、バスの中であろうと授業中であろうとおしゃべりに夢中で、他人の迷惑など眼中にない。これではコミュニティどころでないし、こうした態度が環境をこれほどまでに痛めつけてきたのであろう。ここからの回復が21世紀の大事業である。
コミュニティについて学ぶということは、単にあれこれの学者の理論やあちこちの活動事例を覚えることではない。一番大事なことは、社会の中で人々が支えあって生きていることを実感でき、そのために自分も参加できる力を身につけることである。
コミュニティ政策学は生き方と結びついた学問であるといえる。
西山 惠美
- 英語、比較研究アメリカ、演習、卒業研究
- 英語のクラスで、全員にスピーチをしてもらった時、多くの人が、「大学生活ではたくさんの友達と出会いたい」と語りました。今、個人の自立の必要性がよく言われますが、人間は、完全な孤独の中で生きることは難しく、多くの人々とのネットワークの中でこそ、本当の意味で自立することが出来るのだと思います。
コミュニティ学とは、現代人一人一人が個性ある人生を送るために、まわりのコミュニティはどのようなものであったらよいのか、コミュニティを大切にする人間 ・社会づくりを考える新しい学問です。
アメリカ社会の多様性とダイナミズムに魅せられて、アメリカ人の生き方を考えてきた私は、「コミュニティ政策学部」においてアメリカ人の生き方に学びながら、自立と共生を可能にするコミュニティのあり方を考えたいと思っています。
林 嘉言
- 比較研究アジア、演習、卒業研究、中国語
- 私の専門は、中国の近代化と儒教文化との相関関係の探究である。中国は悠久の歴史と燦然たる文化を有する大国である。しかし、中国は近代化の過程で挫折の経験をした。一方、長年にわたり儒教文化の影響を受けたことのある日本は、近代化を達成し、東アジアの経済大国となった。では、儒教文化はこの国家近代化の「挫折」ないし「成功」にどのように関わったのであろうか。日本の「成功」は、儒教文化の影響を受けている東アジア諸国にとって、貴重な体験と範例になるものだろうか。そもそも、儒教文化とは人間が共生する上で、最も必要とされる基本秩序を規定するものである。他方「コミュニティ」も、本を正せば人々が共生する場のことである。それならば、人類共生の知恵の結晶である儒教文化の精華が、現代社会の「コミュニティ」においても、それなりの役割を果たしうるはずである。その可能性をさまざまな面から探究することが、私にとっての「コミュニティ政策学」における課題である。
保田 正毅
- 地域教育論、生涯学習論、基礎演習、コミュニティ運営実習、演習、卒業研究
- 今日生涯学習という観点から、地域社会の教育的再編が強く求められています。それは、これまで行われてきた学校教育偏重主義の弊害を取り払い、学校・家庭・地域(職場)の結びつきを求める新たな教育システムの構築をめざすものです。こうした教育政策の動向の中で、<地域の教育力>を創出する取り組みが極めて重要になってきました。
私の研究の主な関心は、@青少年の豊かな発達を促す学校外活動(地域における学習・文化・スポーツ活動やボランティア活動など)A住民の学習の拠点としての社会教育施設の活動、にあります。今後はこれらの活動とコミュニティ形成との関わりを重点的に研究してきたいと考えています。
三船 毅
- 政治学、統計学、演習、卒業研究
- 私の専門は、政治過程論という分野です。この分野は、有権者の選挙行動から、政府の政策決定過程まで幅広く網羅するものです。現在の私の研究は、市民の政治参加の変化を中心におこなっています。この分野は現在では、従来の記述的分析から、統計学を応用した数理解析まで様々な方法でおこなわれていて興味深いものがあります。
私のゼミでは、統計学を応用して政治学、政治過程論の分析をおこなう予定です。
村林 聖子
- 基礎演習、外書講読、演習、卒業研究
- 個人が他者と関係をもつとき、互いの共通点すなわち同質性を求めがちです。しかし個々人は異なっているのですから、どこかに異質性が残ります。この異質性を無視し、同質性だけに目を向けていては、豊かなコミュニティは成立しません。コミュニティの内側だけではなく、コミュニティの外側つまり他のコミュニティとの関係においても、異質性を無視せずに直視すること、そして異質性をどのように位置づければよいのかを考察することが重要なのです。個人の自由や権利の意義を、異質性との関係において考察し、法や制度のあり方を探究すること、これが私のコミュニティ政策学への視点です。
安井 喜行
- 高齢社会論,コミュニティ福祉論,コミュニティ運営実習,基礎演習、演習,卒業研究
- 「コミュニティづくり・まちづくり」においては,誰もが平等にという「福祉の視点」,人間らしい生活の最低限を保障するという「人権の視点」が不可欠だと考えています。
これまで社会福祉というと「他人事」であり,地域では一部の人の問題として受けとめられてきました。しかし,家族による個人的な自助努力の限界が明らかになり,社会福祉の課題が地域の共通課題になりつつあります。社会福祉の課題は「他人事ではない,あすはわが身の問題」であることを提起しながら,保健・医療,教育,住宅・都市計画などの分野と社会福祉はどのように関連しているかを追究することが,社会福祉の立場からコミュニティ政策学を深める視点と方法だと考えています。
矢部 隆
- 生物学、生態学、地域環境論、コミュニティ運営実習、基礎演習、演習、卒業研究
- 人間が生きていくためには 直接的にしろ間接的にしろ自然からの恵みを受けることが不可欠です。しかしながら人間は目先の利益や快適さの追求のために自然を破壊し、環境を汚染し続けてきました。そしてその結果、他種の野生生物は言うに及ばず、当の人類の存続すら危ういといった状態に陥っています。もはや人間の活動において自然環境に対する無知や無視が許される時代ではないのです。
以上のような背景を考慮すれば、今後さまざまなコミュニティが活動の方策を立案するときには、自然環境に配慮することが最も重要な条件の一つになるでしょう。また、すでに破壊された自然や悪化した環境を、コミュニティの基盤として復元したり改善したりする方法を考えていくことも重要であると考えています。生態学を専攻して自然の生き物(特に淡水棲カメ類)の調査研究をしてきた私が、基本的には社会学の一分野であるコミュニティ政策学において果すべき役割はこれらのような場面にあると考えています。
山上 博信
- 基礎演習、市民と裁判、刑事法、演習、卒業研究
- 私の研究テーマは、法律学で、中でも刑事裁判の研究をしています。今年度以「基礎演習」と「市民と裁判」という講義を担当します。
市民生活の中で発生するさまざまなもめごとの最終的な解決方法は、裁判所による判決宣告という形をとります。健全なコミュニティの運営には、民主的な裁判所の訴訟運営による公平な判断が必要不可欠です。実際に私たち一人一人が裁判に関係するのは、一生に一度あるかどうかでしょう。しかし、その時に十分満足のいく審理をしてもらえるかどうかは、私たちが常日頃いかに関心をはらっているかどうかによると考えています。私の講義では、左のような問題意識を、みなさんと一緒に考えていくつもりです。
山崎 丈夫
- まちづくり論、コミュニティ活動論、コミュニティ運営実習、基礎演習、演習、卒業研究
- 住民主体でまちづくりをすすめるためには、地域の共同管理と住民参加のために活動する集団組織を必要とします。この組織が、地域住民組織としてのコミュニティです。国によるコミュニティ政策は、「生活の場における人間性の回復」をめざしてうちだされました。そのもとで、コミュニティづくりは、地域社会の構成員による新しい生活の価値と共同性を高めるための共同社会の再生の目標にむかって、まちづくりの活動として着実に前進しています。私の担当科目は、具体的な地域での活動事例を整理し、住民・行政・企業などによるパートナーシップ型コミュニティ形成の方向と論理を深めることを目的にしています。 参考書 山崎丈夫『地域自治の住民組織論』(自治体研究社)
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夏期休暇におすすめの一冊
井上さんのおすすめ
- 宮部みゆき 『ステップ・ファザー・ステップ』 講談社文庫 580円
- 柳 美里 『家族の標本』 朝日文芸文庫
- 榛野ななえ 『Papa told me 1〜19 』 Young You Comics 各500円
@は、『龍は眠る』や『火車』などの長編推理小説や、『震える石』などの時代物で有名な宮部みゆきの連作短編小説です。Aもいくつもの家族の風景を標本風に並べたもので、淡々と書かれているのに心にとても深く残る本です。両方ともとても読みやすい本です。そして三つとも、家族ってなに?と考えさせられる本です。それに加えてBでは、女の子や男の子が、たくさんの世間の声や視線の中を泳ぐのに疲れたときに、お奨めです。
後藤さんのおすすめ
- ル・グウィン 『影との戦い―ゲド戦記T―』 岩波書店
- 小泉吉宏 『ブッタとシッタカブッタ』 メディア・ファクトリー
今のあなたたちの、自分探しのともとなるはず。
保田さんのおすすめ
河合隼雄・長田弘 『子どもの本の森へ』 岩波書店 1500円
アメリカでは、コミュニティをささえていく、なくてはならないものとして、子どもの本の世界が人びとの日常のなかに、棹さしているそうです。
矢部さんのおすすめ
- コルボーン・ダマノスキ・マイヤーズ 『奪われし未来』 翔泳社 1800円
- キャドバリー 『メス化する自然』 集英社 2100円
*(注) 「環境ホルモン」という言葉が良いとはあまり思わない。正確には外因性内分泌撹乱物質。生殖や個体発生、行動あるいは生体の恒常性に(悪)影響を与える外来性の化学物質のこと。
2冊とも環境ホルモン(注)の脅威を扱っている。両者とも欧米ではベストセラーになり、大反響を呼んで、市民の意識や社会的政策に大きな影響を与えた。しかしながら日本では環境ホルモンに対するアプローチは欧米の後塵を拝しているのが現状である。環境ホルモンには私達が日常的に接している物質も多いので、その影響は危急性の高い問題である。したがって今後日本でも大きく取り上げられていくことは間違いないので、ぜひ上記の2冊で環境ホルモンについて知っておいてほしい。両者とも分厚い本ではあるが、うまく構成されているし、文章は非常に読みやすい。
なお、私の担当する基礎演習2(後期)では、テキストを変更し、これら2冊を使う予定である。
中田さんのおすすめ
阿部よし子 『合言葉はノー・プロブレム』 岩波書店
自立と共生とはどういうことか、感動的な実例で教えてくれます。
三船さんのおすすめ
- 高畠道敏 『政治の発見』 岩波書店 1200円
- 阿部斎、有賀弘、斎藤眞 『政治−個人と統合−』 東京大学出版会 1400円
- 三宅一郎 『政党支持の分析』 創文社 7500円
建石さんのおすすめ
- モーツァルト ピアノ協奏曲第20番 ニ短調(K.466)
- ブラームス 交響曲第2番 ニ長調 作品73
@は青春期に必ず聞いてほしい1曲。モーツァルトのピアノ協奏曲のなかで2曲しかない短調のうちの1曲です。モーツァルトは、1785年のこの曲から突然に、曲の中に自分の感情を表現することを始めました。Aは青春の1曲というよりは、大人のための1曲。この曲は、ヨーゼフ・カイルベルト指揮ベルリン・フィルハーモニーのディスクが秀逸。ブラームスらしい暗いロマンティシズムが、ベルリン・フィルの弦の美しさから醸し出され、胸をつかれる。
岡田さんのおすすめ
- 関川夏央・谷口ジロー 『「坊ちゃん」の時代』 全5巻 双葉社
- モーツァルト・ピアノ協奏曲K.488
@は漱石・鴎外・啄木等の生き方を軸に"明治"という時代を描いた"大河マンガ"です(一冊ではないのですが)。Aは"明るく透明な悲しみ"とでもいいたい曲です。あなた方の年頃に好きになり今でも聴いています。
安井さんのおすすめ
日本画の巨匠,平山画伯の自伝。「画家にとって、作品の核となる一生を支えるだけの人生観がなければ、人の心を打つことはできない」という言葉は、何をどう学ぶかを問いつづけることの大切さを教えてくれます。
沢さんのおすすめ
『大学で勉強する方法』 玉川大学出版部 1500円
村林さんのおすすめ
都築響一 『TOKYO STYLE』 京都書院アーツコレクション
文庫版サイズの写真集です。いろいろな部屋を撮したもので、いろいろな生活のかたちを目で見ることができます。自分ならどんな部屋にするかを考えながら見てください。
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基礎演習1報告会のお知らせ 教務委員会
○基礎演習1の成果を報告し合いましょう。
○上記オリエンテーション後に基礎演習2の指導教員の希望調査を行う。
指導希望の教員名を2名まで書いて提出してもらい、第1・第2希望に従ってクラス分けをする。ただし、今回は各クラス平等に10名づつとする。ある教員の希望学生が10名を超えた場合には抽選、または教員独自の判断(例えば、ある科目を取った人、ある本を読んだ人)で10名を選考する。第1希望にも第2希望にもなかった教員に配属される人が多数出ると思われる。しかし、指導教員が変わると新しいものの見方を教えてもらえることを考え、前向きに学習して欲しい。
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学生委員会の取り組み
1.学生との懇談会を企画しています。
学生生活を、今よりもさらに充実した楽しいものにしていくことは、本質的にはひとりひとりの問題ですが、みんなで取り組むことによってできる部分もあれば、大学側でお手伝いできる部分もあるものと思います。そうした気持ちで、学生から大学への希望や意見などを聴くための懇談会を、豊田学舎すべての学生を対象に、計画しています。次回は11月24日(火)の予定です。
2.学生の声を聴くための取り組みを進めようとしています。
学内にポストを設置すること、パソコンのメイルで意見を言えるシステムをつくることを、今検討中です。共によりよいキャンパスライフを創っていくために意見を出すことは、学生の皆さんの権利です。「自分を活かすために全体を考える」「全体を活かすために自分を考える」という問題を、ここで考えて行動してみてください。
3.福祉健康フェスティバルへの参加を呼びかけます。
豊田市の社会福祉協議会が中心になって、国際交流協会、ボランティアセンターが共同で、「福祉健康フェスティバル'98」が行われます。10月4日(日)に元城小学校体育館にて、バザーや企画展示などがあるようです。今後、まちへ出てコミュニティを学ぶ時にお世話になることも多いかと思われます。自分なりの学習を深める良いチャンスと捉えて、仲間と連れ立って参加してはいかがでしょうか。
4.自動車の入講と駐車を規制しています。
この先、学内から車があふれることは、誰が考えても明らかなことです。お金が有れば駐車場の増設をすれば良いのですが、当面は、現状の枠の中で工面しなくては仕方がなさそうです。通学の足の確保、駐車箇所を増やす工夫、といった問題と合わせて考えていかないといけません。「お金がないときには知恵を出す」の精神で、アイデアを出して下さい。待っています。
5.特に夏休み中の事故防止を呼びかけています。
大学生というものになって初めての夏休みがもうすぐやってきます。遊びや部活や勉強などで、遠出するときは特に、事故に注意してください。この学校の学生も、死亡事故の加害者や被害者になった例が、過去いくつも有ります。ひとのいのちや人生に関わることは、いい加減に考えないで下さい。法律に詳しい教員が多いので、役にたてるかも知れません。
懇談会のお知らせ
日時 7月14日(火) 午後4時40分―5時40分
場所 (追ってお知らせします。)
テーマ 「学生生活についての要望など」
学生のみなさん! 駐車場問題、食堂問題、スクールバス問題など学生生活をよりよくするための希望やアイディアをこの場に持ちよってください。とにかく、話し合いに参加することからはじめよう!
主催 豊田学舎学生委員会
なお、ついでながら、ご両親にも来ていただいて話し合いの機会を持つ、という企画も進めています。11月21日にこの学舎で、12月12日は岐阜と浜松で、それぞれ催す予定です。イヤダア、などと思っていないで、こちらも有効に活用しましょう。
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セクシュアル・ハラスメント ガイドライン
コミュニティ政策学部では、セクシュアル・ハラスメント ガイドラインを作りました。
皆さんの学習の環境をより良いものとするために、学部の教職員は心がけています。
ガイドラインをよく読んで、お互いに尊重し会える楽しい人間関係を築きましょう。
また、9月10日の基礎演習1報告会の際に、セクシュアル・ハラスメントについてのアンケートを行います。今後の活動の参考にいたしますので、ご協力をお願いいたします。
セクシュアル・ハラスメント ガイドライン
愛知学泉大学コミュニティ政策学部
大学では、すべての人がお互いに尊重し合うことが基本
愛知学泉大学コミュニティ政策学部は、人間同士がお互いに尊重し助け合えるような現在と未来のコミュニティを創造していくことを目的とする学部です。
そこで学ぶ学生の皆さんが、大学という環境の中で、人間関係によって学習や研究を妨げられることのないよう、学部のスタッフは努力しています。
大学における人間関係は、自由で幅広いものであり、男女をはじめとしてすべての人が対等でお互いを尊重し合うことを基本としています。
セクシュアル・ハラスメントは、個人を傷つけ、大学への信頼感を失わせる行為
セクシュアル・ハラスメントは、人間関係の引き起こす問題のひとつです。セクシュアル・ハラスメントを受けた人間は、自分を誇りに思う感情が傷つけられ、男・女という性別によって評価をされるような人間関係に不快感を覚えます。また大学に対して、自由な学問研究の場所という信頼感を失います。
このようなセクシュアル・ハラスメントは、コミュニティ政策学部の基本的な目的である、「人間の尊重に基づいたコミュニティの創造」を損なうものであり、いかなるセクシュアル・ハラスメントも当学部は黙認しません。
セクシュアル・ハラスメントとは
セクシュアル・ハラスメントとは、「性的嫌がらせ」を意味します。大学における「性的嫌がらせ」は、教育・研究上の立場の上下関係を、および雇用上の関係を利用して行われます。具体的には、次のようなものがあげられます。
- 性的要求への服従または拒否を理由に、相手に対して就学上または就労上の利益または不利益を与えること
- 相手が望まないにもかかわらず、あるいは、就学上または就労上の利益または不利益を条件として、相手に対して性的な誘いかけをなし、または性的に好意的な態度を要求すること
- 性的な言動により、相手に不快の念をを抱かせ、就学や就労上の環境を著しく損なうこと
- 男・女という性別に関する事柄で、固定観念を根拠として、個人の人格や能力を評価するような言動
大学という場では、教員と学生の間で起こることが多いですが、教員と職員、教員間、職員間、学生間、でも起こり得ますし、男性から女性だけでなく、女性から男性へ、男性から男性へ、女性から女性へなどあらゆる関係を含みます。
セクシュアル・ハラスメントをうけたら
セクシュアルハラスメントの被害にあったら、窓口に助けを求めてください。できれば、何が起きたか、どのような状況であるかを、時間、場所、状況等について詳細に書き留めておいてください。
また、その行為が不快であること、やめてもらいたいことを、相手が誰であっても、はっきりと態度で示すことが大切です。
セクシュアル・ハラスメントをうけた人は被害者です
セクシュアルハラスメントは、行為を行った人が責められるべきであって、ハラスメントを受けた人は被害者です。ハラスメントを受けた人は、恐怖や羞恥、自責の念で沈黙するのではなく、セクシュアル・ハラスメント窓口や信頼できる人に相談し、必要な救済をうけるようにしてください。
セクシュアル・ハラスメントの相談
コミュニティ政策学部には、セクシュアル・ハラスメントのための専門の相談窓口があります。被害にあった人、加害者になってしまった人を含めて、相談に乗っています。
学生相談室
保健室、学生相談室でも、対応しています。相談にきた人のプライヴァシーや人権を守るために、どんな場合にも秘密は厳守されますから、安心して相談してください。
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セクシュアル・ハラスメント対応窓口のページへ
就職について 就職委員会
1年生である皆さんにとって就職はさしせまった問題とはいえませんが,就職委員会では,将来,皆さんの希望を実現できるような就職指導体制をつくるように,公務員対策等今から議論をつみかさねています。
就職について相談したいことがあったら遠慮なく就職委員会(岡田・佐藤),または就職課に相談してください。
また,今から大学生として資質を高めるような努力は必要です。手はじめに毎日,新聞を"きちんと読む"ことぐらいからはじめてください。
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図書館の利用 図書委員会
皆さん、前期には図書館には何度くらい足を運びましたか?授業の予習や復習、試験の準備の他、新聞を読んだり、CDやAV資料を動かしてみたり、気になることを調べたり・・・。使い勝手はどうでしたか?探していた本や資料は見つかりましたか? こういう図書・資料がほしいという希望や図書館に関する意見がありましたら、図書委員に直接、あるいは基礎ゼミの先生を通じてお知らせ下さい。
図書館に利用したい本や資料がない時に、あきらめていませんか?あきらめるのはまだまだ早い。図書館を通じて、他の図書館が所蔵する図書や資料を、利用することができます。これを相互貸借といいます。また、他の図書館へ資料などのコピーを依頼することもできます。これを複写依頼といいます。いずれも相手の図書館により、利用に制限がある場合もありますが、まずは、読みたい資料や図書の<著者名・タイトル・発行など(これを書誌情報といいます)>をもって、カウンターに申し出て、相談して下さい。
また、図書館では、4月に行った基礎ゼミ単位での図書館ツアーの応用編として、資料の検索方法や相互貸借・複写依頼の方法など、より対象を絞ったガイダンスを行っています。希望する場合は、どういうことを教えてもらいたいかをまとめた上で、ゼミの先生を通してあるいは図書委員に直接お知らせ下さい。
学習の良きパートナーとして、あるいは世界中の人との交流の場として、さらにすすんで研究成果の発信の場として、図書館を活用しましょう。
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研究委員会からのお知らせ
研究委員会は、学部においては「学部紀要」を発行するとともに、本学のコミュニティ研究所の運営委員を兼務し、その企画・運営に当たることになっています。学部紀要は『愛知学泉大学コミュニティ政策学部紀要』という名称で年1号発行することになり、現在、「学部創設記念号」で発行すべく具体的な作業に入っています。また、コミュニティ政策研究所も、その紀要である『コミュニティ政策研究』や市民向け機関誌である『コミュニティ』を発行する準備が進められているほか、コミュニティに関する六つのプロジェクト別研究会もまもなく開始される運びとなっています。これらの研究会には一般市民の方も参加することができることになっています。もう一つの市民向け企画についても、昨年実施のシンポジウムの教訓を生かしつつ、その具体的な実施に向けての検討が進められています。
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