カナウカナエル - 学泉で叶う、学泉で叶える。

<対談>未来へつなぐアウトリーチ

地域や人のために活動することの
大切さを学びました。

ライフスタイル学科 R.Nさん(愛知県・岩津高等学校出身)

こどもの生活学科 M.Hさん(愛知県・藤ノ花女子高等学校出身)

「間伐材の再利用について提案しました」M.Hさん

私は豊田市旭地区の間伐材を再利用した商品をプレゼンテーションしました。この取り組みに参加するまでは、まず間伐についての知識がなかったので調べることから始めました。間伐を行うことにより、この地域から土砂災害を防ぐ機能や生物を守る役割となることを学びました。間伐によって発生する木材をそのまま廃棄するのはもったいないということがわかりました。そこで私たちはコップやアートボード、マスククリップなどのノベルティを提案することに。しかし、これだけでは旭地区の特徴が出ないと思い、商品にオリジナルマークを刻印するなどの提案をしました。プレゼンの後は、毎月第3土曜に開催される「旭マルシェ」の店舗スペースの補修作業として現地へうかがいました。店舗の壁を木製にするために、壁に板を打ち付ける作業に参加したのですが、慣れない作業で板を真っ直ぐにするだけでもひと苦労。工具をうまく使えずに困っている私たちに地域の方々から教えていただき、なんとか仕上げることができました。作業後には手作りゼリーを振る舞っていただき、地域の方の優しさが疲れた体に染みました。

「誰でも気軽に楽しめるゲームを制作しました」R.Nさん

僕たちは、豊田市福祉協議会からの依頼を受けて、「旭マルシェ」で行えるゲームを提案・制作しました。子どもから大人まで誰でも気軽に楽しめるゲームを作るために、旭地区のいいところを調べました。また、各グループでゲームを考えて、提案してもらったところ、カルタや景品ありの射的、地元の食材をつかって三大栄養素を学ぶことができる缶積みなど、ユニークなアイディアが出て、それをどんどんカタチにしていく作業はとても楽しかったです。しかし、思っていたよりも制作が難しかった部分もあり、苦労した班もありました。例えば、ルーレット射的の制作では、上手にルーレットが回らず何度も作り直しました。仕上がったゲームを豊田市福祉協議会の担当者にお渡しして、後日、「すごく盛り上がりました」「子どもも楽しそうでした」などと嬉しい感想を聞かせてもらったときは「頑張った甲斐があった!」とみんなで喜び合いました。

地域のため、みんなのため、という視点が育まれました

間伐材の再利用やゲーム制作では、旭地区のために何ができるかなと学生同士でいろいろ考えました。そして「ありがとう」という言葉をもらうと嬉しくなり、人のために何かをすることは、相手の気持ちも、自分の気持ちも豊かにしてくれると実感しました。またリーダーを務めたことで1人ひとりの話に耳を傾けることの大切さも再確認できました。企画立案ではさまざまな考えが飛び交います。そうした意見に対し、まずは「それいいね!」と肯定的に受け入れて、そこから「じゃあどうしよう」「どんなやり方があるだろうか」と発展させることでグループの関係性が高まり、より良い制作に繋がりました。
また地域の方々とはコロナ禍でなかなか交流ができなかったですが、オンラインの交流などから、みなさんが優しく接してくれて、世代を超えたコミュニケーションが楽しめました。アウトリーチ活動は学生全員が参加するので、他学科の学生と親しくなれたのもよかったです。