カナウカナエル - 学泉で叶う、学泉で叶える。

<対談>未来へつなぐアウトリーチ

異なる年代の方々との交流。
共同作業による喜びは格別です。

ライフスタイル学科 T.Aさん(成章高等学校出身)

ライフスタイル学科 S.Kさん(安城農林高等学校出身)

使わなくなった道具を再利用する活動に参加

家政学部の学生と教員全てが一緒に活動する「未来へつなぐアウトリーチ」は学科を越えて学び合える地域連携活動です。私たちが参加したのは愛知県豊田市旭地区を活動拠点とする「自立のための道具の会」。ここでは、使われなくなった道具を磨いたり、修繕したりして、発展途上国へ道具を必要とする方々に送る活動です。
私たちは金づちなどの工具を磨く作業を担当。これが想像以上に重労働でした。磨いても磨いてもサビが取れず、「本当に使えるようになるのかな」と不安に思いましたが、半日以上かけて磨き、ようやく復活したときは嬉しくて、大切に使ってほしいなと思いました。
こうして生き返った道具はスリランカやブータン、タイ、インドなどへ送られます。現地の方々たちが上手に道具を使えるように、と、現地の言語で書かれた説明書を同封。その後、ビデオ通話で現地の方々と接する機会が設けられ、道具を通じた国際交流になりました。

共同作業で見事に丈夫な柵が完成!

さらに私たちは活動地域に流れる川辺の柵作りも担当しました。旭地区は豊かな自然に囲まれた山あいの里。整備されていない箇所や朽ちてしまった設備もあり、訪れる方々が安全に道を通れるようにと柵を設けることになりました。
「土に杭を打って、杭をロープでつなぐ」という作業を、道具の使い方すらわからない私たち。やってみると苦難の連続でした。土の中に大きな石があって杭が入らなかったり、水平や均等を測れなかったり、足場が悪くてバランスが取れなかったり…。しかも、最初は誰がどの作業をするのかが曖昧で、みんなそれぞれに意見を出すのですが、それをまとめられず、なかなか思うように作業が進みませんでした。
そこでみんなで役割分担について話し合ったことで作業効率が良くなり、無事に完成!とても丈夫な柵ができあがり、地域の方々からも感謝の言葉をいただきました。しかし、感謝したいのは私たちで指導してくださった方々に感謝の気持ちでいっぱい。みんなの共同作業で仕上げた喜びは格別でした。

年代を越えた交流でコミュニケーション力が高まる

活動に参加して良かったと思うのは、コミュニケーション力が高まったことです。
活動には地域のさまざまな方々も参加しおり、長年の活動を支える年配者やボランティア参加する地域の人たち、若いファミリーなど、年代はさまざま。最初は学生同士で固まっていましたが、作業ではわからないことを聞くことが多く、自然とコミュニケーションがとれるようになりました。また食事タイムでは参加した全員でBBQや流しそうめんを楽しめました。皆さんは学生の私たちの話に笑顔で耳を傾けてくれて、いろんな話題で盛り上がりました。年代を超えた交流がとても楽しかったです。
初めて会う方々とひとつのことを成し遂げていくためには、積極的にコミュニケーションをとることを実感。今回の活動で培ったコミュニケーション力は将来にも役立つと思います。