演劇こびとのくつや【こどもの生活学科】

こどもの生活学科2年生が演じたオリジナル演劇「こびとのくつや」の様子です。

これは「保育内容(表現・演劇)」の授業として行い、

本来は、附属幼稚園で実施する企画でしたが、「新型コロナウイルス感染拡大・防止」のことから園児たちに直接会うことはできず。

そこで、今回は動画を制作して、園児に届けることとして準備をすすめました。

各役のキャラクターや効果音、セリフ、身体表現、音楽における臨機応変な対応などは、学生が主体的・対話的に思考し、判断、表現しました。

将来出会う園児の笑顔のために、子どもたちの援助法も培いながら構築しました。

 

【担当の安江先生からのメッセージ】

こどもの生活学科の2年生が主体的・対話的に思考・判断・表現した結果が本動画の演劇です。

週に1度、90分の授業を13週重ねました。学生は、規定時間の中で努力しました。

各役のキャラクターや効果音、セリフ、身体表現、音楽における臨機応変な対応などは、学生があらゆる材料や素材、発問等をもとに考えました。

 

その中で、「自分たちの動画を見て振り返ったよ!歩いているだけでは楽しさが感じられなかったから、次はスキップを取り入れてみよう!」

「いいね!スキップしてみよう!でも他にもいろいろと試して決めていくのもいいかも!」と各々が目指すイメージに到達するよう、試行錯誤する姿、

「すべて同じセリフだと楽しくないよね」「そうだね、観てくれる子どもたちのために変えよう!」や

「子どもたちがこの動きをモデリングしたらよくないから変更しよう」等と観てくれる園児のことを考えて話し合う姿、

「Aさんの話し方が良くなった!」「Bくんも良かったよね!」や「Cさんの膝の動きが良かったから、真似してみよう!」とお互いに認めあったり、友人のよいところを模倣しあったりする姿などが見られました。

 

皆で1つの演劇を創り上げていく過程で

学生たちの豊かな発想や園児を思いやる優しい心、友人とともに高め合い、成長していく姿に驚かされた日々でした。

正直、まだまだ拙いところもあります。しかし、何事においても息を引き取るまで、完成はありません。

今後は、今回の経験を大切に、各々の課題に向き合っていってほしいと思います。

 

さて、本授業の主の目的は、将来出会う園児のために幼稚園教育要領等を踏まえ、【現場】に重きをおいた演劇の援助法等を学ぶことです。

しかし、皆で1つの演劇を創り上げる中で培う内容は、非常に多いです。

将来、園児の豊かな発想から生まれる表現を大切にする教諭になってほしいと心から願っています。

そのための練習として、本動画の演劇は、学生が、自分や仲間の表現を大切に、《動画を届ける附属桜井幼稚園の子どもたち》や《将来出会うたくさんの子どもたち》等の笑顔のために創り上げました。

 

本動画をご覧いただく皆さまとともに学生の成長を共に喜び合える温かい時間となるよう、祈るばかりです。

皆さまの心の中に学生が楽しみながら演劇している姿が残りますように。

 

それでは、23名の学生が、皆の笑顔のために創った『こどもの生活学科2年生 オリジナルの【こびとのくつや】』の世界をお楽しみください。

※本動画は、附属桜井幼稚園の子どもたちにお届けする動画撮影を兼ねております。