ミソスープスタンド【8830】(ライフスタイル学科)

2020年4月からスタートした新学科、ライフスタイル学科。

この学科は地域を活性化する人材育成を目的とした「地域ブランド論」や「地域と食文化」などの科目を設置しています。

また、地域で活動・活躍されている文化人・起業家など様々なジャンルの方を講師としてお招きし、活動の経緯や目的・内容、人とのつながりなどをお聴きし、「より良いライフスタイルを考える」科目、

「地域と暮らしの生産」も開講しております。

今回講師としてお招きした方は、

岡崎市籠田町で「ブティック中屋」を営む中で、「8830miso(ハチハチサンマルミソ)ミソスープスタンド」の経営に挑戦した天野様。

天野様には、「籠田公園を芝生にしたい」という思いから様々な活動を行い、お店を経営した経緯などをお話ししていただきました。

(抜粋)

「籠田公園を芝生にして欲しいと岡崎市へ要望したが、管理維持費などで予算がかさむため「市民活動として行ったらどうかと」と提案されたので、勢いで活動を開始。」※その後、岡崎市が管理することに。
「芝生にするには、“お金”が必要なので、籠田公園でクリエーターズマーケットを開催し、参加費の数%を芝生費用へ貯金することにした。」(このクリエーターズマーケットに多くの出店者と来場客が集まる大きなイベントへ展開した。7年間開催)
「多くのお金が集まり、芝生を植えることも「市民の手」で行った。1年では全面を植えることはできなが、数年かけて完成。」
「籠田公園は、風の強い日は「砂ぼこり」が地域の問題でもあったが、芝生になったことで解消された。」
「芝生を植えることができたが、今後の“管理”の面でも予算がかかるため、「市民の手」で毎朝、芝生の水やりも行った。」
「その中で、公園管理としてカフェができないかと思った。」
「カフェは公園周辺に多くあるので、別のカフェができないかと思い、岡崎=味噌(ミソ)で何かできないかと思った。」
「味噌でカフェ?を経営しているお店は実際にあるのだろうかとインターネットで調べたら、東京に1店舗あった。」
「そのお店からノウハウを聞きたいと思ったので、すぐに東京へ行って話を聞いた。」
「全国・世界からも有名な“八丁味噌”を使ったカフェができたら、面白いと東京の店の店主からも絶賛。」
「八丁の『カクキュー』と『まるや』からも大賛成。また、お互いが味に違いを再認識し、ライバルではなく、共存していくことを思ってくれた。」
「ドリップして、味噌(ミソ)スープを提供。珍しいスタイルとして、雑誌、TVなどで紹介されるようになりました。」

「8830miso」(ハチハチサンマルミソ)」の由来、は米(八十八)と味噌(三十)から名付けました。」

 

これらの活動は約10年。

熱意や行動力、多くの人を巻き込む力を感じました。

新しいライフスタイルを地域へ還元・提供した天野様の活動に学生たちも真剣。

現在は籠田公園近くにある、「Camping Office osoto(スノーピークが運営するワークシェアオフィス)」でお店を営んでいます。

天野様からは「やり方は考え、行動すればいくらでも方法はあります。けど、“今”という瞬間の在り方が重要ですよ」と。

貴重なお時間でした。

 

 

【参考 公式サイトなど】

籠田公園(岡崎市)

岡崎市 緑地公園課インスタグラム

8830MISO(インスタグラム)

PARKFUL(公式サイトより

Camping Office osoto(公式サイト)

Life Designs (ライフデザインズ)より紹介されました