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【論文部門】

 今年度の論文発表は、1年生を含む12名の学生から応募があった。当日は、都合により2名の学生が欠席し、経営学部より6名、コミュニティ政策学部より4名の10論文が発表された。いずれもそれぞれの学部の特徴に裏打ちされた聞き応えのある内容の論文だった。短い発表時間にもかかわらず、発表準備を入念に行ったことが伺われるしっかりとした発表が多かったことも評価したい。いくつかの論文は、自分自身の身近な体験や問題意識からテーマを見つけだし、論考していた点に好感が持てた。

 「中国金融市場の国際化−人民元業務を全面的に開放−」(経営学部3年 宋雪晨さん)の発表は、留学生として中国の経済事情をテーマとしてあつかった経営学部にふさわしい内容であった。
 「スローフード−食卓をとおして私たちの生き方を考える−」(経営学部3年 斎藤友美子さん)の発表は、子どもの頃体験した食生活にヒントを得て食生活から私たちのライフスタイルに問題提起したユニークな内容であった。
 「地域社会の担い手育成の可能性−新城市鳳来地区でのジュニア・リーダー活動をとおして−」(コミュニティ政策学部1年 長坂江理さん)の発表は、自身が関わってきた子供会のジュニア・リーダー活動についてコミュニティ政策学部らしい視点から論考したものである。1年生ながら卓越した文章力と発表態度が審査員の評価を得て、金賞を獲得したことを評価したい。

 多くの聴衆の前でプレゼンテーションする貴重な機会を十分に生かした発表者の今後の活躍に期待したい。

【展示部門】

 展示部門は、経営学部4グループ、コミュニティ政策学部1グループの参加があった。展示スペースの場所がややわかりにくいなどの条件もあり、多くの入場者に恵まれたとはいいにくい面もあるが、いずれも忙しい中時間を割いて準備をしたことが伺われる力作であった。

 論文発表と展示の両部門に参加された高橋ゼミの学生諸君には敬意を表したい。
 「日本の食文化・中国の食文化」(経営学部1年 山田ゼミ 代表 野場功祐さん)の展示は、手作感あふれる楽しい内容であった。
 「ため池」(コミュニティ政策学部3年 矢部ゼミ 代表 小野田浩志さん)の展示は、実物のカエルやスッポンなどため池に生息する動物たちを実際に展示するなど見学者が興味の持ちやすい内容である。見学者の投票による審査において金賞を得たことも頷ける力作であった。

 来年度はさらに多くの学生が、論文部門・展示部門に積極的に研究発表の場を求めて参加されることを期待したい。 
平成19年度学生研究発表会報告
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 コミュニティ政策研究所長 伊藤雅春