カナウカナエル - 学泉で叶う、学泉で叶える。

街路灯フラッグデザイン

季節ごとに岡崎の街を彩るフラッグをデザイン。
地域の方々との取り組みは良い経験に。

ライフスタイル学科 S.Kさん

愛知県・ルネサンス豊田高等学校出身

季節ごとに飾られるフラッグをデザインしました

岡崎市中心部にある商店街の街路灯には、季節ごとに異なるデザインのフラッグが掛けられ、街を彩っています。これは市内商店街が連携し結成された「未来城下町連合」の皆さんによって活動が続けられています。私たちは「未来城下町連合」の皆さんと一緒にフラッグのデザイン考案に取り組みました。コンセプトは「コロナに負けない強さ」。岡崎城や八丁味噌、オカザえもんなど、地域イメージを盛り込み、3つのデザインを考えて、商店街の方々へプレゼンテーションしました。制作はAdobeのIllustratorという本格的なデザインソフトを使いました。私はもともと立体造形は得意だったのですが、平面デザインについてはあまり経験がなく、手書きでは上手にデザインを表現することができませんでした。ですが、このデザインソフトを使うことによって頭の中で考えたデザインを思い通りに表現でき制作が楽しくなりました。一緒に参加した友人は絵が上手で、特に平面が得意だったので、いろいろ教えてもらいながら取り組んだことも楽しかったです。

仲間の大切さを知り、多角的な見方も身につきました

大変だったのは、2ヶ月に1度のデザイン提案です。プレゼンテーションでデザインが決定すると、休む間もなく、次の季節のフラッグデザインに取り掛かります。私は家庭科教員をめざしているので授業数も多く、その中で活動に参加するのは時間的に厳しいこともありました。しかし、私ができないときも仲間がフォローしてくれたおかげで、最後まで取り組みに参加でき、仲間の大切さを実感。
またデザインについてもたくさんの気づきがありました。商店街の人たちは私たちのデザインを褒めてくれたり、時には意見をくださって、毎回勉強になりました。例えば「街頭にたくさん飾るのでパッと見たときにわかりやすいデザインにしてほしい」という要望に対し、岡崎城に装飾されている龍をモチーフにしたデザインを提案したところ「夜、見ると怖いかもしれない」という意見をいただきました。テーマの「力強さ」という点では最適だと思った案でも、視点を変えると印象が大きく変わることを気づかさせていただきました。

デザインの知識を活かし、わかりやすく伝える教員に

ライフスタイル学科ではデザインの授業があり、私はデザインには苦手意識がありました。しかし、フラッグ制作で改めて授業で学んだことを思い出しながら制作してみると、意外にも上手にデザインができて、実践によってスキルが身につくことを感じました。さらに活動後のデザインの授業では、すぐにデザインが浮かんだり、こうしたらダメだなと経験則でわかったりすることも多く、活動に挑戦したことでデザインへの苦手意識が払拭されました。
将来は中学校や高校の教員をめざしていて、教職とデザインはあまり関係がないと思っていましたが、「見せる」「伝える」という観点では共通することがたくさんあると気づきました。板書や授業プリントなどのほか、子どもたちの頑張りをカタチとして見せるなど、私にしかできないことを見つけて、今回学んだ技術を活かしていきたいと思います。