カナウカナエル - 学泉で叶う、学泉で叶える。

体験型授業 スタジオ

岡崎市のB級グルメに挑戦。
「あまじょっぱいカレーパン」

ライフスタイル学科 Y.Yさん

愛知県・鶴城丘高等学校出身

やみつきになる味わいをめざして

体験型授業「スタジオ」は、今まで学んできた食の知識、デザインの知識、地域活性化への取り組みなどを活かし、行政や地域、地元企業とコラボし、新たな企画・提案・情報配信を行う活動です。この「スタジオ」は3年生に1年間かけて行うこの学科一番の魅力であり、他大学にない特徴だと思います。私たちは岡崎市のパン工房(株)サンクレールさんとコラボさせていただき、新しいパンを開発することになりました。
まずはどんなパンを作るのかアイディア出しからスタートしました。「スタジオ」の活動は、地域貢献・地域活性につながることも目的。そこで、岡崎市が街ぐるみで取り組んでいる『おかざきカレーパン街道』の活動に着目。私たちも地元食材を使った“個性的”なカレーパンを開発しよう、ということになりました。販売するターゲットを「私たちと同年代の女性」とし、女性が特に食べるときに行う行動の一つに「少し食べさせて😃」とシェアすることができるカレーパンを提案。味については「みたらし団子」や「チョコがけポテチ」のような「甘くてしょっぱい味」のカレーパンがあれば、斬新で、おやつ感覚で楽しめるのではと意見をまとめ、お店に提案しました。
※「おかざきカレーパン街道」
岡崎市内の23店舗+キッチンカー3店舗の合計26店舗が地元食材を使った個性的なカレーパンを販売し、岡崎グルメを盛り上げる取り組み。

「甘い×辛い」は試行錯誤の連続

テーマは「あまじょっぱいカレーパン」。カレーの辛味にマッチする甘さ、カレーと一緒に食べて美味しいもの…という視点で最初にピンときたのはバニラアイスでした。カレーパンにアイスをトッピングして一緒に食べるというアイディアをお店の担当者さんに提案したところ「アイスは溶けてしまうのでお客様へスピーディに提供できないよ」と。
さまざまなアイディアや試作品を担当者の方に提示しましたが「お客様へ提供できる味わいにはまだ遠い」と。商品化は難しいとの意見をいただきましたが、「こんな発想はなかった。アイディアがスゴイね」とも言われて、モチベーションUPに!もっと発想を広げて考えようという気持ちで再スタート。そしてたどり着いたのが、メロンパンの生地の中にチーズカレーを入れるというアイディア。メロンパンの甘さを感じた後にカレーの辛味が広がり、そして後味にチーズの塩味が残るという不思議な味わい。「これならOK!」と担当者の方から合格点をいただき、商品化に向けて細かなレシピ開発を進めました。

将来はスイーツの食品開発に携わりたい

商品化に向けてお店の担当者さんから「カレー風味を残すため、メロンパンのクッキー生地にカレー粉を入れてみる」などのアドバイスをいただいた他、パン作りの秘訣や売り方のコツなど、さまざまなことを教えていただきました。さらに店頭“POP”も私たちが手掛けることになり、女子大生が開発したことをもっとアピールしよう!と意気込みました。
こうした活動を通じて、ひとつの商品を生み出すまでには、たくさんの過程があり、さまざま人の思いが詰まっていることを実感。コンビニで何気なくスイーツを手に取るときも、この商品が店頭に並ぶまでの努力を感じ取ることができるようになりました。
将来はスイーツ系の食品開発の仕事に関わりたいと考えています。スイーツで誰かを幸せにできるように、今回の経験を活かしたいです。
Instagram:@amajo_07