カナウカナエル - 学泉で叶う、学泉で叶える。

卒業生インタビュー

「この高校に入学してよかった」と
生徒に思ってもらいたい。
気づけば私の趣味は『授業で使えるネタ探し』に。

ライフスタイル学科卒業 M.Tさん

愛知県 高等学校教諭

担任と部活の顧問に授業の予習…すべてに全力投球です

私が現在勤めている高校には、家庭科を専門的に学ぶ生活デザイン科があります。私は生活デザイン科の教員として、クラス担任と専門授業の担当、弓道部の顧問などを受け持っています。「被服分野」の授業は、「家庭科技術検定」に向けて基礎縫いやアウターパンツ製作の指導、パッチワークや刺繍などを身につけるのが狙い。中には裁縫が苦手な生徒もいますが、『検定に合格させてあげたい!』という想いのもと、基礎・基本を大切にしながら根気強く指導にあたっています。
また、県内3校ある生活デザイン科独自の教科である「暮らしのデザイン」の授業は、この授業を目当てに本校に通っている生徒がいると言っても過言ではないほど人気の授業。『期待に応えたい!』という想いで自然と力が入ります。デザインの基礎や色彩学、ファッションデザイン画やドールハウスの製作など指導内容は多岐に渡り、大学で勉強したことがとても役に立っており、大学時代のノートやレポート、作品などを見返し、生徒たちにわかりやすい授業を展開できるよう努めています。

学生時代の努力が就職後にも役立っています

学生時代、努力したのは教職課程の勉強と色彩学検定の勉強です。教職課程のさまざまな授業でレポートを書く際は、テーマについての理解を深め、何度も推敲して丁寧に時間をかけて作成しました。教員採用試験に向けては、毎日8時間くらい勉強し、模擬授業の実技や面接の練習にも力を注ぎました。先生方の手厚いサポートや一緒に教員をめざした友だちの存在は大きく、まわりの支えがあったからこそ合格できたと思っています。感謝してもしきれません。
また、1年次に色彩学を履修したことから興味を持ち、在学中に「色彩検定2級」を取得することができました。現在、色彩検定対策の授業を受け持っているため、取得したことが活かされています。ライフスタイル学科は教員採用試験に向けた支援が手厚かったことと、興味を持ったことに対して挑戦できる環境があります。少しでも興味がある分野について学びを深めておくと、きっと私のように将来どこかで役に立つシーンが訪れると思うので、ぜひ学生時代に努力することを楽しんでください。

気づけばアンテナを張った生活が楽しみに

家庭科教員になってから、日々の生活を楽しむことが増えました。生徒たちに家庭科をわかりやすく楽しく教えてあげたいという想いから、日々の中で授業で使えるネタを探すようになりました。例えば、オーガニックコットンを使用している洋服を買った際は、商品タグを取っておいたり、何気なく読んでいた小説に性別役割分業意識が要因する喧嘩の場面が出てきたら栞を挟んでおいたりと、家庭科は生活に関する教科であるため、自分の生活でも学びの題材が自然と目に入ってくるようになりました。こうしてアンテナを張って生活することが楽しいと感じる毎日です。
教員としては、まだまだ未熟だと感じることが多いですが、今自分ができることをしっかり行い、これからも学び続ける教員でありたいです。また、現在関わっている生徒たちが「この高校に入学してよかった」と思ってもらえるよう、今後も手厚く支援していきたいです。