教員紹介

愛知学泉大学 家政学部 ライフスタイル学科

写真

山口 佐和子 Yamaguchi, Sawako

担当科目

  • 社会学
  • ジェンダー論
  • 家族論
  • 地域ブランド論
  • 流行論
  • リサーチリテラシー
  • 卒業研究 など

研究紹介

  • 社会的マイノリティの人権、とくに女性の人権について研究を重ねてきました。なかでもデートDVなどジェンダーにもとづく暴力の問題に関心があります。このようなDV問題にかかわる日本とアメリカの政策比較を試みてきました。他には、LGBTQ当事者の方々や外国籍労働者の方々についても関心を寄せてきました。マイノリティと位置づけられるひとびとが、安心して安全に暮らせる社会こそが成熟した社会だと考えています。

教育・研究活動

  • 2004年から南山大学、愛知県立大学などで「社会学」、「ジェンダー論」等を担当してきました。これまで授業を通しておよそ2万人の学生たちとの出会いがありました。2012年には、スウェーデンのストックホルムで開催されたSocial Work Social Development 国際学会において、”DV Policy in Japan”というテーマで発表しました。また、2013年から2014年にかけては、研究に専心するため渡米し、ワシントン大学客員研究員として、暴力の問題に苦しむアメリカの女性たちについての調査を実施しました。

著書

  • 『シングルマザーの暮らしと福祉政策:日本・アメリカ・デンマーク・韓国の比較調査』(共著、ミネルヴァ書房、2009年)
  • 『アメリカ発DV再発防止・予防プログラム』(単著、ミネルヴァ書房、2010年)
  • 『女性学入門:ジェンダーで社会と人生を考える』(共著、ミネルヴァ書房、2010年)
  • 『子ども家庭のウエルビーイング』(共著、金芳堂、2011年)
  • 『フェミニズムと社会福祉政策』(共著、ミネルヴァ書房、2012年)
  • 『社会福祉とジェンダー』(編著、ミネルヴァ書房、2015年)
  • 『教養としてのジェンダーと平和』(共著、法律文化社、2016年)
  • 『女性学入門改訂版:ジェンダーで社会と人生を考える』(共著、ミネルヴァ書房、2018年)
  • 『教養としてのジェンダーと平和Ⅱ』(共著、法律文化社、2022年)

翻訳

  • 『ジェンダーと福祉国家』(共訳、Mary Daly & Katherine Rake, 2003, Gender and the Welfare State, ミネルヴァ書房、2009年)
  • 『フェミニストソーシャルワーク』(共訳、Lena Dominelli, 2002, Feminist Social Work Theory and Practice, 明石書店、2015年)

主な論文

  • “Domestic Violence and the Implementation of the Hague Convention on the Civil Aspects of International Child Abduction: Japan and U.S. Policy,” Journal of International Women’s Studies, Vol.17, No.4, pp.15-30 (2016)
  • “Joint Custody and Child Visitation after Divorce,” 名古屋外国語大学外国語学部紀要、第51号、pp.173-208 (2016)

学位

  • 博士(社会学)

メッセージ

みなさんは、金子みすずさんの「私と小鳥と鈴と」という詩を知っていますか?金子さんは100年ほど前の詩人です。小さな娘さんを残し、20代後半で他界しました。彼女の「私と小鳥と鈴と」という詩の最後の一行が私は好きです。「(前文省略)鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい。」これは、それぞれの良いところを探し、認め合って、みんなで生きていきましょうという、多様性を受け入れるあたたかいメッセージだと思います。こんなふうに、社会に生きるみんなが思えたら素敵ですね。