キャンパスで見つけた面白いこと珍しいことさりげないことを不定期に取り上げていきます。

「海外の乳幼児理解」特別講師をお迎えしました。

幼児教育学科「海外の乳幼児理解」の授業にお邪魔しました。
在日本の外国籍の乳幼児は年々増えており、保育環境においても多文化理解の視点が求められています。

この日は、教育学を専門に、地域研究としてブータン王国について研究されている早稲田大学の平山先生と、ブータン出身の女優チョデンさんを外部講師にお迎えし「ブータンの子どもたち」というテーマでお話を伺いました。お二人が身につけられているのはブータンの民族衣装で、子どもたちはこのような正装で学校へ通っているそうです。

山に囲まれた自然の多い国とあって、子どもたちは外で昔ながらの遊びに興じているのかと思いきや、最近はインドア傾向にありスマートフォンでゲームをしている子も多いそうです! 昔ながらの生活がある一方、他国からの影響を受けて生活は近代化してきているのだそうです。
日本人が推進して栽培を進めた経緯もあり、ブータンでは米が主食。蕎麦も食べられているそうです(あまり好まれてはいないそうですが…)。最近はなんとユニクロのダウンや防寒下着が流行していると聞き、一気に親近感がわきました。

ここまで日本と変わらない印象も受けたブータンですが、乳幼児保育に関しては発展途上で、就学前教育が始まったのは2002年、まだここ10年余りとのこと。
施設や設備の不足、都市間格差など課題は多く、教員養成についても専門とする学校はないため2週間ほどの研修で先生として勤務するそうです。また、保護者自身に就園の経験がないため、乳幼児保育についての理解を深め、重要性をアピールしていくことが急務とのことでした。

大変興味深いお話しの数々に、学生は時折頷きメモを取りながら聴き入っていました。
そして・・・最後に、本日お越しくださった講師の2人は近々にご結婚されたばかりというサプライズなご紹介が!学生から「結婚式はブータンの衣装ですか?ウェディングドレス?」などと質問が飛んでいました(笑)。