キャンパスで見つけた面白いこと珍しいことさりげないことを不定期に取り上げていきます。

保育者として活躍する先輩よりお話しを伺いました

幼児教育学科1年生の授業で、保育者として活躍する卒業生3名をお迎えしてお話を伺いました。就職先を選んだ理由から現在の仕事内容についてなど、丁寧にお話ししてくださいましたのでそれぞれ少しづつ紹介します。

今泉さん(保育士/公務員)

私は児童発達支援施設に勤務しています。対象は3~5歳で、知的・身体などに障がいのある子どもたちです。1人ひとりに適した対応が求められるので、保護者面談を定期的に行い、個々の発達に合わせた療養計画を立てて療育・支援を行っています。

この仕事をしていて嬉しいことは子どもの成長を間近で感じることができることです。
病気で立つこともままならなかった子がいるのですが、理学療法士の先生のアドバイスを受けて足を使う遊びを取り入れたところ、歩けるようになりました!保育士の支援が成長に繋がりとても嬉しかったです。

「障がい児保育」の授業で学んだ内容は、今でもとても役立っています。教科書を見返して復習することもあります。他にも、授業で制作した教材は今も使っているものもあるので、授業時間を大切にしっかり制作してください。

公務員試験については・・・私は受験を迷っていたこともあり、短期集中で勉強しました。先生に勉強の仕方を相談し、ゼミの先生には面接の練習に付き合っていただきました。ピアノもみてくださいました。公務員を目指しているけれど、どうしたらいいんだろうと焦っている人もいるかと思いますが、先生がしっかり相談に乗ってくれるので安心して取り組んでください。

山口さん(保育士/こども園)

私が働いているのはこども園なので、幼稚園と保育園 両方の要素があります。給食があるので、お昼は温かな食事が提供されます。対象は0歳~5歳。今は年長の担任をしています。

持ち上がりで担当しているため、歌を歌うことや逆上がりなど、4歳の時に出来なかったことが5歳でできるようになっているという一人ひとりの成長過程を、間近でひしひしと感じることができています。

ピアノはしっかりやっておいた方はいいと思います。授業で習った季節の歌などは今も役立っています。手遊びのバリエーションも覚えておいた方がよいです。4~5歳の子は楽しくできても、2~3歳にはまだ難しいということもあったりするので・・・。
学生時代にゼミで行った劇なども、発表会や劇などを行う際にアイディアとして活用しています。

酒井さん(幼稚園教諭)

私は子どもに教えたい、教育に携わりたいという想いから幼稚園教諭を選びました。私が勤務している園は、行事で子どもを育てるという方針の園です。行事を通して、みんなで頑張ってやりとげる達成感を感じてほしいと思っています。
(ここで合唱の様子などを動画で紹介してくれました)左右に大きく揺れながら元気に歌う子どもたちの姿をみて、学生から「かわいい」と声が上がっていました。

(先程質問がありましたが)人間関係は恵まれていると思います。私は先輩に助けられて今があると思っています。行事で行うピアノ伴奏なども、先輩が練習に付き合ってくれたりしています。

子どもたちは何でも遊びに変えてしまうなど、こちらが子どもから教わることはとても多いです。「先生、大好き!」と話してくれるのもクラス担任として近くで接しているからこそだと思います。愛情を持って接したら、子どもたちも返してくれますよ。

 

質問タイムでは、お休みは取れますか?給料は?人間関係は?など、なかなか他では聞きづらいような質問も飛び出しましたが、後輩のためにと本音で丁寧に答えてくれました。こちらも一部紹介します。

Q.就職直後、大変だったことは?
保育の進め方。なかなか効率よく進めることができず、制作など時間内に仕上げることができませんでした。
子どもにわかりやすく伝える話し方。大人同士では伝わることでも、子どもの言葉に直してあげないと伝わらないと感じることがありました。

Q.体調管理などで気をつけていることは?
特に何をしているわけでもないのですが・・・学生時代は毎年インフルエンザに罹っていましたが、働きだしてからは子どもたちと触れ合うことで強くなったのか風邪もひかなくなりました(笑)

これから進路選びを進めていく1年生にとって、異なる施設で保育者として働く先輩のお話は大変参考になったことと思います。どの先輩も仕事に真摯に取り組んでいる様子が伝わってきてとても素敵でした。