実験や実習、海外研修など充実した日々。(管理栄養士専攻)

稲葉 ひび喜さん
家政学部 管理栄養士専攻3年(岡崎東高等学校出身)

Q. 今までで印象に残っている授業は何ですか

2年後期で受けた「基礎栄養学実験」です。「たんぱく質」の「量」や「質」(植物性か動物性かなど)の違いが、体の成長にどのように影響するかを実験を通して学びました。実験台となるラットをグループで1週間飼うのですが、与えるエサをまず自分達でつくります。大きな鉢に材料を入れて、ムラができないよう少しずつ少しずつ材料を入れてひたすら混ぜるので結構大変でした(笑)。そして毎日行う体重などの測定、1週間後の解剖によって得られる膨大なデータを使って、様々な分析をしていきます。私たちのグループは15%植物性たんぱく質が含まれていたらどうなるかを調べましたが、ラットの体重に変化はありませんでした。たんぱく質を与えないグループのラットは痩せてしまったので、たんぱく質は本当に重要なんだとわかりました。体重だけでなく他のデータからも様々な考察をしますが、時には答えが導き出せず「どうしよう」と思うこともありました。苦労することは多かったですが、今思えば貴重な経験ばかり。実験器具の使い方、レポートの書き方など、この授業はそれまで学んだことの集大成という意味合いもあり、みんな気持ちを引き締めて臨んでいたと思います。

Q. 3年になってからの授業はどうですか。

「給食経営管理実習」では、グループごとに約100食分の献立を調理します。私たちが立てた献立は和食で、「鶏の南蛮漬け丼」「ひじきの煮物」「水菜ともやしのサラダ」「里芋と豆腐の味噌汁」「かしわもち」を作ります。親子丼や牛丼だと普通だから、ご飯に合うおかずとしても美味しい南蛮漬けを取り入れたのですが、予算の関係で魚ではなく鶏肉を使うことにしました。また野菜の彩りをよくするためにパプリカを使ったり、かしわもちが柏の葉っぱで隠れないように工夫したり、栄養面だけでなく見た目にも気を使いました。自分達の立てた献立は実習食堂で調理し、学内の多くの方に食べていただくので、栄養的にも味の面でも満足してもらえるといいです。

 

Q. 管理栄養士は、病院、委託給食の現場、保健所、学校など活躍の場が幅広いですが、稲葉さんの将来の希望はどのようなものですか。

母が病院で働いているため、病院で働く管理栄養士のやりがいについて話をよく聞いています。そのため、働くならやはり病院でという気持ちがある一方で、同時に栄養教諭の資格取得を目指しているので、そちらでの可能性も考えています。進路について迷ったときは母にも相談しますが、大学の先生や助手さんも熱心に話を聞いてくれます。庄司先生は3月に行ったハワイでの研修旅行でお世話になって以来仲良くさせてもらっていて、授業のこと、実習のこと、進路のこと、プライベートなことなど本当にいろいろな話を聞いてもらっています。

Q. ハワイでの研修旅行はどうでしたか?

すごく楽しかったです!見たことのない広さの農場、そこで食べた新鮮なフルーツや野菜、ものすごく大きいスーパーマーケットなど、どこに行っても楽しくて、友達と「帰りたくないね~」と言っていました。現地の病院や大学も見ることができたし、本当に行ってよかったです。