道徳の授業に挑戦(こどもの生活専攻)

こどもの生活専攻2年生の授業「道徳教育の理論と実践」では、小学校の道徳の時間でどのような授業づくりをしていくか、実践的に学びます。

この回では、学生達が自分で立てた指導案をもとに模擬授業をしていました。
題材も自分で選び、子ども達への発問はどこで行うか(例えば「この人はなぜそう言ったと思いますか?」など)、またそのなかでも中心となる発問はどれにするか、などを考え45分の授業を組み立てます。(すべての学生が実施できるよう、45分の授業のうちここでは大切な部分だけを10分程度行いました。)

 

 

学生たちが選んだ題材は様々です。

例えば
・大事な試合に遅刻したある男の子。みんなに謝るものの「もう仲間ではない」と別の子に言われてしまう。遅刻した理由も聞かずにそう言ってしまった子は少し後悔する…。
・大勢の前で間違った発言をした友達を、クラスのみんなが大笑いした。笑われた本人は全く気にしていない様子であるが、「何がおもしろいの?」と笑った友達を責める子も。ここで友達を笑ったことは、「いじめ」なのか「いじり」なのか…。などなど。

 

 

子ども役として授業を受けている他の学生は、自由に意見を出します。

 

どの題材にも活発な意見が出され、舵を取る先生役の学生にとってはまさに実践の場。指導案通りに進まない場合も多々ありますが、それによって授業が盛り上がる時も・・・。

 

また時には「あなたはAとBのどちらだと思いますか?」などの発問に、学生自身も悩んでしまい、意思表示ができない場面もありました。それについて指導教授の前田先生は
「実際に授業をする場合、手を挙げて意思表示をした子どもに対して評価すべきなのはもちろんだが、意思表示をしなかったことについても重要視してほしい。手を挙げなかった子どもは何と何を迷っているのか。迷う、悩むということは非常に大事なので、道徳の授業では特に気にしてほしい。」とのことでした。

 

10分という短い時間ではなく、もっと長く授業をしてみたい!という意欲的な学生もいて、「そういう人にはぜひ次の回でじっくり授業をしてもらうことにしましょう。他にも長くやりたい人がいたら申し出てください。」と先生からの提案をいただきました。