教員紹介

愛知学泉短期大学 幼児教育学科

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井手 裕子 Ide, Yuko

研究テーマ紹介

  • 乳幼児の母親が行うミラーリングの研究
    ミラーリングを、模倣,注意,実況,代弁と定義し、お母さん達は、子どもの発達によってどのようなミラーリングを行っているかを検討しました。 その結果、子どもが3か月の頃は模倣が多く、18ヶ月、24ヶ月は注意が多いということがわかりました。
    また、多く行っているお母さんの子どもは共同注意の発達が早いことが示されたため、 お母さんに1週間行ってもらうというプログラムの効果検証を行いました。その結果、プログラム参加のお母さんの子どもは、プログラムを行わなかったお母さんの子どもに比べ、 社会的交流の得点が高くなり、お母さん自身が子どもをよく見るようになったという効果が示されました。
    現在は、社会的発達のゆっくりな子どもを持つお母さんを対象に研究を続けています。
      

担当科目

  • 教育心理学
  • 保育の心理学(発達心理学)
  • 保育内容(人間関係)
  • 保育相談支援
  • 幼児理解
  • 教育実習
  • 心理学(管理栄養学科) 等

著書

  • 拙稿Column「母子関係とミラーリング」 62-63頁 氏家達夫監修 西野泰代・島義弘編集 『個と関係性の発達心理学』 2018年 (全260頁)
      

主な論文

  • 拙稿「保健所における母親の心理危機状況への介入に関する一考察―言葉遅れを主訴として 来所した母子の事例を通して―」 『心理臨床研究(金城学院大学心理臨床相談室紀要)』第10巻 2010年 3-11頁
  • 拙稿「クライエントの情緒的成長を支える治療要因について―思春期不登校女子との心理療 法課程の検討から―」『青年期精神療法』第10巻 第1号 2013年 69-80頁
  • 拙稿「ミラーリング研究の現状と課題―言語発達への介入としてミラーリングが持つ機能―」『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(心理発達科学)』第62巻 2015年 57-65頁
  • 拙稿「母親の乳幼児に対するミラーリングと言語発達との関連について」『小児保健研究』第57巻4号 2016年 445-452頁
  • 拙稿「ミラーリングプログラム試行と母子の変化についてープログラム参加に対する母親の 感想事例から読み取れる効果―」『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(心理発達科学)』第63巻 2016年 73-82頁
  • 拙稿「ミラーリングプログラム試行による母子の変化と問題点―プログラム参加でミラーリ ングが増えなかった母親の検討―」『心理臨床研究(金城学院大学心理臨床相談室紀要)』第16巻 2016年 13-22頁
  • 拙稿「乳幼児の母親が行うミラーリングの研究―ミラーリングが母子の社会的交流と言語発  達に及ぼす効果」『名古屋大学教育発達科学研究科心理発達科学専攻博士論文』2017年度
      

職務略歴

  •  2007年より愛知県の大学で、教職科目(学校カウンセリング、発達と学習等)、発達心理学、臨床心理学、家族心理学、周産期心理学、メンタルヘルス等を担当(非常勤講師)。
     臨床心理士、学校心理士、公認心理師として、臨床心理士養成大学院の院生指導、高校スクール・カウンセラー、保育園巡回、保育園スクール・カウンセラー、保健センターでの療育グループ、病院、クリニックでの心理臨床、愛知県の養護学校、普通学校に勤務する教員のメンタルヘルス(相談)事業などに携わってきました。
      

社会活動

  • 中学校生徒のメンタルヘルスを教員と考える講習会、養護学校高等部での授業「自分の心を大切にすることーメンタルヘルスについてー」を行ったり、 小学校支援の指導を行ったりしました。
    研究活動で、お母さんにミラーリングプログラムをしてもらい、それが子どもとお母さん自身に、どのような効果があるかを検討しています。
    現在は、発達障害の疑いのある子どものお母さんに行ってもらっています。
      

所属学会

  • 日本教育心理学会
  • 日本心理臨床学会
  • 日本発達心理学会
  • 日本青年期精神療法学会
  • 日本小児保健協会
  • 日本保育学会

メール:ide@gakusen.ac.jp