キャンパスで見つけた面白いこと珍しいことさりげないことを不定期に取り上げていきます。

食物栄養学科「スポーツ栄養マネジメント」

食物栄養学科で今年度から開講されている「スポーツ栄養マネジメント」の授業を紹介します。本授業では「いつ」「なにを」「どれくらい」食べればベストなパフォーマンスを発揮できるかを具体的に計画し、指導できる知識や技術を修得することを目的としています。

この日の授業では、自分の体組成を計測し、1日に必要なエネルギー量(推定エネルギー必要量)を調べました。

まず、体脂肪計を用いて自分の体重と体脂肪率を計測し、除脂肪体重を求めます。

アスリートは、一般と比べて筋肉量が多く脂肪が少ないため、一般の基礎代謝基準値を用いた計算では誤差が生じる可能性があるため、アスリート用に適した方式(JISS方式)で基礎代謝量を計算します。


式にあてはめて計算をすれば数値として結果が出てきますが、基礎代謝量は年齢や性別、身長など、様々な要因に左右されます。例えば、身長は高い方が基礎代謝が大きく、体温については1℃上昇するごとに代謝量が13%増加します。季節によっても変動し、夏より冬の方が上がる傾向にあります。
エネルギー消費量は、運動量や運動の質など様々な要因で変わってくるため、あくまでも目安として計画を立て、その人に合っているか変動を確認しながら進めていくことが必要なのだそうです。

さて、運動直後にどんなものを食べればいいのか?皆さん、気になりませんか?

練習により筋肉が受けたダメージを回復させるには、より速いタイミングでたんぱく質と糖質を補給するとよいとのことです。ただ、たんぱく質は消化・吸収に時間がかかるため、過剰摂取してしまうとカロリーオーバーになったり、内臓に負担がかかってしまうことがあるので、必要量を採ることが大切なのだそうです。
運動後に摂る食事は「トレーニング効果を高め」「疲れをなるべく残さないもの」が最適となります。学生達はこの日の導入を踏まえて、「いつ」「なにを」「どれぐらい」をより詳しく学んでいきます。

ここまで文字にして読み返してみるとなかなか難しそうですが、授業ではお互いに腕の長さや心拍数などを測ったり、計算方法が分からない時はお互いに相談し合って和やかな雰囲気で進んでいました。