キャンパスで見つけた面白いこと珍しいことさりげないことを不定期に取り上げていきます。

食物栄養学科「栄養カウンセリング実習」

食物栄養学科2年生「栄養カウンセリング実習」の授業にお邪魔しました。本授業では、前期に「栄養カウンセリング」で学んだ知識や技術理論をもとに、実践の場で活かせる技術を実習形式で修得します。

この日は「高血圧」をテーマに栄養指導を実施。テーマに沿って資料を事前に作成し、2人1組で栄養指導の場を想定して発表します。内容は・・・高血圧の種類、高血圧になる原因や症状、高血圧が引き起こす病気、予防と対策についてなどで、イラストを多数取り入れたり、聴講者に問いかけてセルフチェックを行うなど、興味を持って聞いていただけるよう工夫していました。

相手に治ってほしい、改善してほしいという気持ちを込めて、伝えるように話すこと。指導するという面から、説得力のある話し方をするようにも心掛けます。内容には責任が伴うため、冒頭で「栄養士の○○です」と必ず自己紹介をすることも大事とのことでした。

質疑応答の場面で「ラーメンのスープがもったいなくて残せないのですがどうしたらよいですか?」「先程ビールについてお話しがありましたが、ワインなら飲んでもいいの?」など、少し回答に困ってしまうような質問を先生がわざと投げかけます。学生は戸惑いながらも少し時間をおいて回答していましたが、その様子を受けて・・・え?と思うような想定外の質問はよくあるので、関連する内容についてよく調べておくこと。スープを残すことより、あなたの健康を害してしまうことのほうがよほど大変なことになりますよ!ということを伝えるとよいでしょうとアドバイスがありました。

発表を聞いている学生は、聞き手とアイコンタクトが取れているか、興味を持てる内容になっているか、指導内容をはっきり伝えられているか、全体の構成や質疑応答の様子についてなどを5段階で評価します。こうした過程を様々なテーマで繰り返し行い、自信を持ってカウンセリングできるよう改善しながら技術を磨いていきます。