研究テーマ


現在、4年生の卒業研究メンバーと共に「ヒスタミン測定キットの開発」、「ダイエット健 康食品の開発」、「D‐アミノ酸の研究」及び「次世代生体アミン分析装置の開発」など進めていま す。そして、これらの成果を一日も早く商品化することを目標に取り組んでいます。また、研 究を通して、夢を持ち続けることの重要性を知ってもらうことを第一目標に、日々研究に励ん でおります。

  1. ヒスタミン測定キットの開発
    ヒスタミンは代表的なアレルギー惹起物質の一つである。近い将来日本でも、全ての水産加工品 に対しHACCP衛生管理システムによる食品中のヒスタミンに関する法律規制が実施されることが予 想される。そのため、勘弁にヒスタミンのモニタリングが行えるキットの開発を進めている。

  2. ダイエット食品の開発
    生活習慣病の予防を目的とした様々なダイエット法が提案されている。一方、日本人はエネルギー 摂取量の半分以上を糖質に依存している。そこで、グルコースの吸収を選択的に阻害する物質 を科学的にデザイン(化学合成)することで、理想的なダイエット食品の開発を進めている。 具体的には、ラット小腸に存在するグルコース・トランスポータを選択的に阻害する物質の探索を 行っている。

  3. D-型アミノ酸の研究
    これまでヒトをはじめてとする哺乳類の蛋白質あるいは遊離アミノ酸は全てL-型と考えられてい たが、分析技術の進歩に伴いD-型アミノ酸が哺乳動物にも存在していることが判明してきた。し かし、これら(特に)D-型アミノ酸の起源については今だ明確な解答が得られていない。本テー マはこれら疑問解明に取り組むために、1)D-型アミノ酸の簡易高感度分析法、2)一般食品中 にD-型アミノ酸酸化酵素(DAO)阻害剤が存在するか? 3)健康食品との関連性の有無を確かめて いるか。

  4. 次世代生体アミン分析装置の開発
    最近、松本サリン事件や和歌山毒カレー事件に見られるような毒物による凶悪犯罪、病原性大腸 菌食中毒事件、食中毒汚染牛乳事件などが社会に大きなインパクトを与えている。これら事件に おいて共通する問題点の一つは、いずれも毒物特定の遅れが初動捜査の遅れを招き、被害の拡大 と事件解決の遅れを招く結果となった点である。これら原因物質の特定には、これまで大型の高 性能分析装置を必要とし、装置自体を実験室の外に持ち出すことは不可能であった。しかし、小 型で高性能分析装置が実現すれば事件現場に持ち込むことは容易になり、社会に与える影響は計 り知れない。この様な背景から医療を初めてとする様々な分野で使用可能な小型装置(キャピラ リー電気泳動装置)の開発を目指している。