現代経営学を発明したとされるP.F.ドラッカーは、「マネジメントは人である」という言葉を残しています。マネジメントの意味は、「管理」や「運営」ですが、“the art of getting things done through people”、つまり「他者を通じて成す術」のことです。ここにArt/芸術という言い回しが登場することも興味深いですが、ドラッカーの言葉と重ね合わせると、経営学とは、人や社会を良くするために方法を考えて実践する学問だと言えます。人と社会とその関係に分け入り、また学問として見つめ直すことが私の研究となっています。