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 2004年3月2日、「飛行機は何故飛ぶか」をテーマに本学部教授、神谷信彦先生の退職記念講演会が開催されました。教員のほか、事務職員、ゼミ学生、卒業生など多くの方の参加をいただきました。
 神谷先生は、本学に1997年4月に赴任され、コミュニティ政策学部創設に尽力されました。
 神谷先生のこれまでのご活躍を示すために、「コミュニティ政策学部紀要第6号」に掲載された本学部教授菅野正彦先生の送る言葉を引用しておきます。
神谷信彦先生退職記念講演会
「先生は、1957年に東京大学工学部船舶工学科をご卒業になり、同年、航空技術研究所(後に航空宇宙技術研究所と改称)で、空気力学部研究員として社会に第一歩を踏み出され、今日まで47年間、主として飛行機の翼の抵抗を減らす研究等を続けてこられました。「図書館サロン」で「飛行機よもやま話」を話されたとき、「飛行機熱、未だ衰えず」を実感した次第です。
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 先生は『コミュニティ政策を学ぶ』の中で「環境にやさしいライフスタイル」というテーマを扱っておられます。「地球はあと何年もつか」と学生に問い掛け「ものを大切に使うライフスタイルによって製品を長持ちさせることが出来る」と説いておられます。私たちは、戦後、衣食住を含めてもの不足を経験した世代で、「ものを大切に使う」という死語が科学者の言葉を通して蘇り、学生たちも「地球に限りがある」ことを自覚し、ものを大切にする心を涵養することでしょう。
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 大学が多難な折に、先生が本学を去られることは私たちにとって大変残念なことでありますが、「会者定離」という言葉があるように、別れは人につきものであります。あるとき、先生に「退職されたら何をされますか」とお尋ねすると「近所の人に趣味のパソコンでも教えてみたい」とのお答えでした。人の運は生まれつきと言われますが、先生は運に恵まれた方で、これも人徳の賜物でしょう。最後になりましたが、先生のますますのご健康とご多幸を祈念して送る言葉と致します。」
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