夏休みにオススメの1冊
1.本のタイトル,著者名と出版社 |
2.この本を薦める理由 |
3.この本の内容 |
菅野先生のオススメ
- 『生き方の研究』 [森本哲郎、新潮選書]
後藤先生のオススメ
- (1)『アルジャーノンに花束を』 [ダニエル・キイス、早川書店]
(2)『"いのち"ふれあう刻(とき)を―重度心身障害児との心理臨床―』[後藤秀爾・辻井正次、川島書店]
- (1)春休みにも紹介しましたがSFの古典です。人間にとって何が大事なことなのかを鋭く問い掛ける名作です。
(2)3年生の「カウンセリング論」のテキストに使うつもりでいましたが、もっと適当な本を作ったので、使わないことにしました。「人間関係論」の参考書扱いにしようかな、なんて思っている本です。感動の涙が溢れたと評判の名著。うちの息子も「妙に感動した」とつぶやいてました。僕の研究室に何冊か置いてありますので、サインを入れておわけします。
中田先生のオススメ
- 『まちづくりの実践』 [田村明、岩波新書]
- 実践家でもあった田村氏による、全国の経験をふまえた総括ともいえる本。授業ででてくる地名や活動を、広い視野から確認できます。まちづくりに関係するレポートを書く人には、大変便利な必携の書物。
西山先生のオススメ
- 『トム・ソーヤーの冒険』 [マーク・トウェイン、新潮文庫]
- おなじみの物語ですが、アメリカンコミュニティの姿が実に生き生きと描き出されています。コミュニティに関心を持つあなたの目で読み返して見ることをお勧めします。
- 19世紀アメリカ西部を舞台に繰り広げられるトム少年の冒険旅行。
保田先生のオススメ
- 『黙されたことば』―詩集― [永田弘、みすず書房]
- 沈黙の世界、言葉の世界、音楽の世界を愛する人への、詩人永田弘の素敵な贈り物。とりわけクラシックファンにお薦めの1冊です。
成戸先生のオススメ
- 『中国人と日本人』 [陳舜臣、集英社文庫]
- 本書は、タイトルの硬さとは裏腹に、とにかく面白く読める。第一章の「日本人と中国人に関する一問一答――あなたはいったいどれだけ知っているか」はマンガチックですらあるが、本のタイトルが表わすテーマを身近なものとして読者に提示している。具体的には、「中国人は商売の天才か?」、「日本から中国を引くと何が残るか?」、「何でも受け入れてくれる日本人」、「日本の無礼講がもつ意味」など。これらの問答で読者の興味をかきたてた後、各論に入る。「名」を重んじる中国人と「実」を重んじる日本人。神仏を重んじる日本人と、歴史を重んじる中国人。両国人民の相違を通じて、われわれ日本人の姿をわかり易く描き出している。
井上先生のオススメ
- (1)『ステップ・ファザー・ステップ』 [宮部みゆき、講談社文庫]
(2)『家族の標本』 [柳 美里、朝日文芸文庫]
(3)『Papa told me 1〜22』 [榛野ななえ、Young You Comics]
- (1)は、『龍は眠る』や『火車』などの長編推理小説や、『震える岩』などの時代物で有名な宮部みゆきの連作短編小説です。(2)もいくつもの家族の風景を標本風に並べたもので、淡々と書かれているのに心にとても深く残る本です。両方ともとても読みやすい本です。そして三つとも、家族ってなに?と考えさせられる本です。それに加えて(3)では、女の子や男の子が、たくさんの世間の声や視線の中を泳ぐのに疲れたときに、お奨めです。
梁瀬先生のオススメ
- 『こころのチキンスープ(9)−青春ストーリー篇』[ジャック・キャンフィールド、吉田利子訳、ダイヤモンド社]
- 「小さな感動を大切にしたい」、最近の私の口癖です。このシリーズはすでに日本で10巻刊行されていますが、まずは第9巻をオススメします。「チキン・スープシリーズは私の常備薬です。涙がでるという副作用はありますが…」、これはある読者の投書です。厚手のハンカチを手に持って読んでください。
- 10代の皆さん、10代を超えたばかりの皆さんに贈る本です。夢を実現させたこと、失恋したこと、自殺しようとして思いとどまったこと等など…43篇のエッセイが収録されています。
建石先生のオススメ
- 『夜と霧―ドイツ強制収容所の体験』 [V.Eフランクル、みすず書房]
- この本は、ユダヤ人の神経科の医師である著者フランクルが、自らのアウシュビッツ収容所の体験を書いたものです。1947年に『一心理学者の体験』として発表され、日本では1961年に出版されました。
改めて紹介するまでもないほど有名な本で、60年代、70年代に学生時代を過ごした人の多くが『夜と霧』に衝撃を受けたと思います。
収容所において、最終的には1200万人を超える人々がドイツに殺され、ヨーロッパのユダヤ人はその3分の2以上がその犠牲となりました。このような、非人間的な環境の中、いつ自分が殺されるかわからない、ガス室や飢餓と隣り合わせの状況で、人々は、どのようにして毎日を過ごすことができたのでしょうか。
フランクルは、「愛する人の像」、「自然の美しさ」、そして「平和なときの何気ない日常の記憶」が、収容所の生活を耐えるための方法の一つであったと、次のように書いています。
「収容所という、考えうる限りの最も悲惨な外的状態、また自らを形成するための何の活動もできず、ただできることといえばこのうえないその苦悩に耐えることだけである>ような状態―このような状態においても人間は愛する眼差しの中に、彼が自分の中に持っている愛する人間の精神的な像を創造して、自らを充たすことができるのである。」
時間がたつと人々の記憶はおぼろげになり、あるいは歴史がその意味づけを変えていくこともあります。最近では、「ユダヤ人の大量虐殺はなかった」と述べるドイツの歴史家も現れています。民族間の惜しみは、今も世界のあちこちで悲惨な問題を起こしています。
歴史は繰り返しますが、「ユダヤ人収容所を繰り返さない」ために、暑い夏、ぜひこの本にめぐり合ってください。「知ることは超えること」……
村林先生のオススメ
- (1)『 TOKYO STYLE 』 [都築響一、京都書院アーツコレクション]
(2)『悪女な奥さん』 [内田春菊、メディアファクトリー]
- (1)は文庫版サイズの写真集です。いろいろな部屋を撮したもので、いろいろな生活のかたちを目で見ることができます。自分ならどんな部屋にするかを考えながら眺めてください。
(2)は結婚をテーマにした内田春菊のマンガです。自分の結婚に対するイメージがどんなものなのかもう一度よく考えてみませんか? 男性にも女性にも読んで欲しい一冊です。
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知識時代の組織と人の活き方
システム論的視点から 第1回 沢 恒雄
負の遺産を満帆に孕んだ最適化工業化社会は、制度的、技術的に未成熟のまま脆弱な知識社会に突入している。21世紀としての区切りなどこの場合、ぜんぜん意味を持たない。
新社会で組織と人がどのように活きるかについてシステム的視点から論じる。初回として東西の叡智を紹介する。
組織のあり方、活き方は、35歳で松下伝送の社長になり、現在NTTデータ顧問の木野親之氏の事業繁栄の極意について述べよう。成功の3原則として下記の3点をあげ、成功の秘訣として人間の内なる創造性を百パーセント引き出す事であると主張されている。
- 絶対条件:経営哲学・理論を持ち内外に示す。
錦の御旗として、価値観のものさしになり、経営のエネルギーの源となる。
- 必要条件:従業員の個性を最大限に生かす環境つくること。
- 付帯条件:戦略と戦術
人の活き方として、Peter F. DruckerのManaging Oneself を参照する。
- 自己をマネジメント:フィードバック分析によれば、自己の強みを短期間に明らかにできる。自己を知ることのうち、その強みを知ることが最も重要である。
- 仕事の仕方:誰もが自己の学び方について判っていて、得意な学び方を知っているが、それを実践できる人は極めて少ない。学び方は、読み、聞く、書くかでの理解の一種。
- 価値観の共存:組織のパフォーマンスを高める方法は、働く者の価値観が組織の価値観と調和していていなければならない。同一である必要性はないが共存できることが重要。
- なすべき貢献:自己のパフォーマンスを高める第一の秘訣は自らの仕事に不可欠な人たちを理解して、その強み、仕事の仕方、価値観を生かすことである。
- お互いの関係に責任を負う:組織はもはや権力によってではなく、信頼によって成立する。信頼とは相互理解であり、互いの関係に責任を負うことは責務である。
- 第2の人生:知識労働者の寿命は組織のそれよりも長い。しかも、彼らは移動自由な存在である。その結果、知識労働者たちは自己マネジネントをしなけばならない。
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宮口の子どもたちとのはじめての出会いが始まります!
紙芝居大好き仲間<どんぐり> (世話人 保田)
私たち紙芝居大好き人間は、4月から毎週金曜日4時限、紙芝居づくりをしてきました。
テーマは、子どもの大好きな<ねこ>、ニャンコチャンです。
クレヨン、ポスターカラー、マーカー、水彩、油彩絵具を使って、
とっても頼もしいねこやちょっと恐いねこを飼うことができました。
いよいよ宮口の子どもたちとの出会いが始まります。
とき……7月15日(木)
じかん……午前9:30〜10:30
ところ……宮口幼稚園(白い馬像のある神社のとなり)
だしもの………『100万回生きたねこ』『ねこのたいそう』
紙芝居や子どもに関心のある人、どうか応援して下さい。お願いします。
*打ち合わせ会を下記により行います。紙芝居大好き人間は必ず参加のこと。
6月29日(火)12時45分より
8号館−309演習室
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教務委員会からのお知らせ
1年生の皆さん!! 基礎演習報告会が近づいてきました
基礎演習Iの成果を、みんなで報告しあいましょう
1999年9月9日(木)
基礎演習I報告会
9時45分〜11時5分 : 103・104教室
1999年度後期 基礎演習IIの登録
11時15分〜12時15分 : 104教室
1999年度後期基礎演習IIの説明会および履修登録が当日あわせて行なわれます
基礎演習IIの再登録をする2年生も、当日、履修登録をしてください
*バスの時間 : 行き 豊田市駅発 9時10分、 三好ヶ丘駅発 9時13分
帰り 豊田市行き 12時45分、 三好ヶ丘行き 12時50分
後期履修登録について
<ハガキによる後期事前登録>
以下の科目の履修については、1・2年生とも8月末日までにハガキで事前登録する必要があります。
7月8〜27日の間に教務課に書類を取りに行き、注意事項をよく読んで忘れずに登録して下さい。
掲示板に「連絡事項」として貼出してあります。
コンピュータ科目(1・2年生)、統計学2(1年生)、語学(2年生)、
選択必修科目(2年生:社会調査論2、社会情報処理2、外書講読2)
<一般科目の後期履修登録>
上記の事前登録科目以外の一般科目については、登録用紙を9月9日(水)に配布します。
履修登録表提出期間は9月20日から9月24日です。
掲示板に「後期履修登録について」として貼出してあります。
3年次「演習」「選択必修科目」の履修登録にむけて
夏休みは、自分の研究テーマや問題意識を見つけるチャンスに
2年生にとって後期は、3年次の必修科目である「演習」や「選択必修科目」についての履修登録説明会や事前登録が始まる重要な時期です。どんなテーマに関心をもっているのか問題意識が問われます。
例えば、どの「演習」を選択するかは4年次の「卒業研究」とワンセットで考えなければなりません。また、選択必修科目には「情報処理実習」「コミュニティ設計実習」「コミュニティ運営実習」の3科目があり,そのうち1科目を選択します。「情報処理実習」と「コミュニティ運営実習」の場合,テーマによって複数のクラスが設けられています。
3年次の演習や選択必修科目は、一人ひとりの希望にもとづいて選択します。ただし、いずれの科目・クラスにも定員があります。全員がすべて希望通りに選択できるとは限りません。そのため、これらの科目は、各自がどのようなテーマ・問題意識を持っているかのレポートや面接などを踏まえて登録することになります。「何をテーマに勉強するか3年生になってから考える」では、大変です。履修登録説明会(11月頃予定)までに自分のテーマや問題意識をはっきりさせ、いくつかの選択肢を準備しておいて下さい。
2年生は大学にも慣れ、うっかりすると、なかだるみする時期です。とくに2年の夏期休暇は、これからの大学生活をどう過ごすかに違いが出る分岐点です。コミュニティ政策学部でこれから何を学ぶのか、あるいはその後の就職・進学に対する基本的な考え方が問われ始める時期といっても過言ではありません。アルバイトや旅行だけでなく、さまざまな生活体験をひろげながら自分を見つめ直し、取り組んでみたいテーマや課題を発見するチャンスにして下さい。
なお、演習や選択必修科目の内容については『コースガイド』に記載されています。履修登録説明会等については、その都度,掲示しますので注意して下さい。
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岡田先生のおとぼけ就職塾
手に職をつける
今回から"岡田教授のおとぼけ就職塾"という題になりました。本当は、"おーぼけ就職塾"にしたかったのですが、それは"岡田先生の人格の問題点をリアルに表現しすぎている…"という意見が多数をしめ、こうなりました。
6月の最初の頃、2年生の授業でかなりテンションがあがった状態で、就職のことをしゃべったことがありました。そのときしゃべったことを、あとから考えたことも入れて、もう少し整理して書いておきましょう。全員が出席していたわけでもないし。少なくとも、JUNPEI君やHつきさんはいなかったようだから…。
さて世の中、相変わらず不景気で、コンビニの時給も安く、どの大学も就職率が悪いなんてこといってます。そうなると、"手に職をつけよう"という発想が出てきます。なにか"技能"――もちろん鼻からうどんをすするとか、豚にお手を教えるとかというのではなく――を身につけ、それでもって就職を決めようということですね。
たしかに、茶化すわけではなく、まっとうな発想だと思います。そのことはいいのです。
ただ、皆さんにとって"手に職をつける"ということの意味をもう少し考えてみてもいいのじゃないかとは思います。
"手に職をつける"ってどういうこと?と、例によって"100 人に聞いてみました"。「専門学校へいって資格を取る」という答えを52人の方からいただきました。いわゆるダブル・スクールというやつね(学年をダブルという意味ではないみたいです)。ここでの52人の学生さんの考えでは、〈大学―非実用的―手に職をつけたことにならない―就職できない〉、それにたいして〈専門学校―実用的―手に職をつける―就職できる〉というものです。そして、たぶん、52人の学生さんたちは、名鉄豊田線や地下鉄や愛知環状鉄道や遠州鉄道や加越能鉄道伏木駅やパリの地下鉄にはってあった某大原簿記専門学校の卒業パーティの写真のついた広告を思い出しつつ、資格でも取るかと考えているのかもしれません。あるいは、短大や専門学校の方が、いいところに就職できると、友達やご両親からいわれてメゲているのかもしれません。そして、結局のところ、大学の勉強でなんの役にたつの…。あーあ。
別に"資格"を否定しません。資格はたしかに重要ではあります。だけど、簡単にいえば、勝負どころをまちがえてはいけないと思います。四大生は、下手に短大生や専門学校生と同じ土俵にのぼると負けることになってます。単純にいえば、パソコンのキーをたたく能力だったら、君たちは、ダブルスクールではなくそれだけ努力してきたコンピューター専門学校の卒業生たちに負けるでしょう。銀行で札束を勘定したら、一橋や名大を出た新入行員は、商業高校卒の行員に絶対勝てない。どちらがエラい、エラくないという問題ではありません。テリトリーが違うのです(ところが、名古屋外大の一部女子学生は、ケーキづくりが専門家なみだという説もあります。なぜでしょう)。
四大生は、別な土俵で勝負すべきです。自分ではレベルを下げたつもりで、短大生でも専門学校生でもできる仕事などと失礼なことを考えていると、今年のジャイアンツです、いや横浜です、いやコテンパンに負けます。
たとえば、"試験"をやる。レポートを書いてもらう。ゼミ発表をやってもらう。大学の日常です。だけど、実は、この試験・レポート・ゼミ発表等々、大学の日常でやっていることには、いろいろな能力が前提になっているわけです。
たとえば、ゼミ活動やゼミ発表。これには、たとえば、次のような能力が前提となっている。
- テーマを自分で選ぶ能力――知的好奇心
- 情報収集能力
- 論理的思考力
- 文章表現力
- プレゼンテーション能力
- 討論能力・説得能力
さらに、ゼミ全体でいえば…
- 人間関係調製能力、コミュニケーション能力、コミュニティ形成能力
- 目的達成能力、目的実現能力
そのほか、先生へのことばづかいをきちんとする能力(ゼミの先生を、うっかり"店長"と呼ばないように。実話らしい)、都合の悪くなったとき友達にかわってもらう能力、コンパで終電に乗り遅れたとき友達の家にとめてもらい、それを保護者に言い訳する能力等々多様な能力がゼミ・ゼミ発表にはもとめられるわけです。
たとえば、2にしても単純じゃない。「豊田市のゴミ問題」というテーマを考えついたとする。そうしたテーマを具体化するにはどういう材料=情報がいるのか。ここ1年位の新聞をさがし〔図書館〕、市役所で出しているようなパンフレットをあつめ〔市役所〕、一方では、ゴミ問題全体についての参考書をさがし〔図書館〕、場合によっては、市のゴミ処理場等を見学し〔現場〕…というわけで、あちこち歩き、探し、読み、考え、感じる…。また、歩き、資料を集めるにはお金もいるから、その資金調達能力もいる。単純にゼミ発表というけれど、実際はいろいろな能力が前提になっている。だから、逆に本気になれば、こうした能力が徐々にだけれど身についてくるはずです。で、ここであげた能力は、それぞれ、四大卒業者として社会に出たとき、絶対に必要です。たとえば、5,6の能力でいうなら、車のセールスやりにいって、お客さんをまえに、パンフレットをおいて、ひとこと「ヴィッツ」とか「キューブ」かいってあとは沈黙しても多分だめでしょ(これが、ボクがなぜ、当然のっているべき某社の車に乗っていないことの理由です。つまり、某社のセールスの人は、ボクの質問にまともに答えてくれなかったので、嫌気がさしたわけです)。
要するに、まず、大学の授業のなかにふくまれている能力をキチンと養うことが、きみたちにとっての"手に職をつける"ことだと思います。それは、就職試験のなかでいろいろなかたちでアピールできますし、多様な就職試験の過程でおのずからあらわれてしまうものなのです。ボクはアタシは、コミュニティ関係の仕事につくつもりはないから、学校の勉強はしなくてよいと短絡的に考えないで欲しいのです。逆にいえば、こうした力は少なくともこの学部では「コミュニティ政策」を勉強することによってしか、身につかないのですから。また、資格も、こうしたことがある程度身について、はじめて有効なのです。
次回は、コミュニティ関係の仕事のことを書きましょう。
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映画紹介
「ライフ・イズ・ビューティフル」
監督 ロベルト・ベニーニ
主演 ロベルト・ベニーニ
第2時世界大戦後の映画で、ナチスのユダヤ人収容所を描いている作品は少なくない。近年では、「聖週間」、「シンドラーのリスト」が公開されているが、他にも「コルチャック先生」、「さようなら子供たち」、「パサジェルカ」、「愛の嵐」、「ジュリア」などがあり、さらには記録映画の「ホロコースト(大量虐殺)」は必見である。
こうした「ユダヤ人収容所」をテーマとして映画が作られるのはなぜだろうか?ひとつには、人類史上初めての、「民主国家ドイツにおける合法的な民族大量虐殺」という意味で、近代の作り出した「民主主義」システムに投げかけた課題があまりにも大きいからである。また、民族の違いが、なぜ大量虐殺を許容するまでに至るのか、という問題も、現代でもなお解決されていない難問である。
人が人を大量に虐殺する。一つの民族が他の民族を全て虐殺しようとする。それは、平和な時代には想像もつかないが、人間の歴史に残された悲惨な出来事として、考えつづけていかなければならないテーマである。
ところで、映画(芸術)が、こうした問題を表現する場合、単なる糾弾や、ヒューマニズムをうたいあげるだけでは、人間(社会)の真実は描けない。大量虐殺を生み出す様々な要因・・個人個人の中に潜むサディズム、他人の死に対する無関心、民族の違いをあおる事で権力につこうとする人間の権力欲、他民族の劣等性を指摘することで優越感を持とうとする集団心理・・そして、収容所にいる人々のような極限状況におかれた人の精神的・身体的状態・・・
「ライフ・イズ・ビューティフル」は、人生は美しいという題名のように、強制収容所に収容された家族が、平和なときにはいかに幸せな人生を送っていたか、また収容所生活の中でも、父親が、息子の人間らしい精神を守るため、いかに必死に、収容所の生活が「ゲーム」であると演じつづけたかが描かれている。
お話は、1939年のイタリア・トスカーナ地方のある町に、本屋を開く志を持ったグイドがやってくるところから始まる。陽気で騒々しく調子良いが根は真面目という性格のグイドは、新しい町で、一目ぼれした上流階級の娘(当時はイタリアには国王がいた)ドーラの心をとらえ、彼女を婚約者から奪うことに成功する。数年後、息子が生まれ、本屋を開き、二人は陽気で幸せな生活を送っている。しかし、当時イタリアでも、ユダヤ人の権利を阻む人種法が施行され、町の多くの商店には「ユダヤ人と犬お断り」の張り紙。グイドは、幼い息子に、「誰でも嫌いなものがあるんだよ。お父さんは西ゴート族とクモが嫌いだよ」と陽気に説明する。しかし、彼の本屋のシャッターには、「ユダヤ人の店」という落書きが書かれている…そして、息子が5歳の誕生日を迎えた日、父と息子は強制収容所に送られる・・
現実にはありえない話であり、監督自身も「寓話的に(おとぎばなしのように)」描きたかった、と言っているが、実際に、幼い子供にどのようにユダヤ人収容所という現実を理解させることができるだろうか。希望を失わないように、生きている間は、「生」を生きること、決して絶望のために「死」を生きてしまわないこと。死と隣り合わせの生活の中で、あくまでも「人間」として生きること。
つまり、極限状況の中でも、人間は、虐殺の犠牲者としてただ死を待つだけの存在でなく、生命の終わりの時まで、生きて、感じて、思う、人間であること、殺戮される一人一人は、ただの肉体ではなく、それぞれが、平和な時であれば、幸せな人生、かけがえのない愛する人々を持った唯一の「個人」である、ということを描いて、そのような生命を奪うことの罪の重さを訴えている。殺戮が奪うものの重さは、「個人の生命」であり、「生きているときの幸せな生活の全て」なのである。
父親は、最後、ドイツ人兵士に銃を突きつけられながら、息子の前ではあくまでも「ゲーム」のふりをして、陽気に行進して通り過ぎる。その後、暗闇で小銃の音が響き渡る。
この映画は、観た直後にははっきりとした感想を持ちにくい。ユダヤ人収容所を寓話的に描くことに、違和感を持つ人もいるかもしれない。けれど、しばらくすると、グイドの笑顔、イタリア人らしい騒々しい陽気さ、明るいグイドの家族がなつかしく感じられてくる。平和なときに、いかに一生懸命生きているか、どんな風に大切な人を愛しているか、そんな日常の重みが、実は本当の「反戦」になるのだろう・・。
「ライフ・イズ・ビューティフル」は、1998年度のカンヌ映画祭で審査員グランプリを受賞した他、各国で44もの賞に輝き、第71回アカデミー賞でも主演男優賞、外国語映画賞、作曲賞を受賞しています。名古屋では、5月から上映されています。
夏休みには上映終了しているかもしれませんが、レンタルビデオの解禁も間近なので、ぜひ一度観てみてください。
また、夏休みの間に皆さんが見た映画で、ぜひみんなに紹介したいものがありましたら、次回の映画紹介に載せたいと思いますので、広報委員会までお寄せください。
(星空のディスタンス)
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コミュニティ政策学へのメッセージ
1999年4月に着任した4名の教員もそれぞれの視点から「コミュニティ政策学」にアプローチしています
名前、担当科目、メッセージを五十音順でまとめました。
菅野 正彦
- 英語、演習、卒業研究
- 戦前は、個を犠牲にして全体に奉仕することが美徳とみなされました。いわゆる全体社会に向かって進みました。国のため、家のためには個が犠牲になっても致し方のない時代でした。
戦後、価値は逆転しました。個人主義が礼賛され全体主義は排斥されました。かつては三世代が同じ屋根の下に暮らしていましたが、核家族に取って代わられ、それぞれ独立した家に住むことになったのです。成功するかに見えましたが、最近、予期しない歪みが生じてきました。個人主義は戦後の経済を支えるには適していましたが、他人のことに無関心となり人間味にかける現象が随所に現れてきました。
私達は自分自身も含めて、社会や環境を新しい視点から見ることの大切さに気づきました。このような時期に「コミュニティ政策学部」が誕生したのです。「自立と共生」ということが一人一人の問題となってきました。最澄の「己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり」という言葉が聞こえてきます。
高橋 博久
- 基礎演習、コミュニティ設計論、コミュニティ運営実習、演習、卒業研究
- 私たちが生きるこの世界は、喜びや悲しみを包み込む舞台があって成り立っています。人々はそこに生まれ、そこで老いていくのです。その舞台を構成する装置が、住まいや住まいを取り巻く各種の建物、道路や公園、あるいはそこにある樹木や車です。それらの装置やそれらの配置がつくりだしている空間が、私たちの生活の場なのです。
人間生活の基底を構成している家族やその集積としてのコミュニティは、生活の場とのかかわりを考える中でもっとも基本的な位置にあります。日々の生活の進め方、さらには個々の人格の発達と生活の場の有り様との間に何かの因果関係のあることを私たちは経験的に知っています。しかし、そこに便利さを求めるのか、それともただ奇麗であればよいのか、そこに意味を求めるのか、かかわり方によって求めるものが異なっています。
ローマは一日にしてならずといいます。人々が生きてきた歴史は同時に、生活の場をつくりつづけてきた歴史でもあります。そこでは、生活の場は与えられ、継承するものであると同時に、それを使いこなし、つくりかえ、伝えていくものだともいえます。ここに私たち自身が、その主役としてかかわる立場を築いていくという課題があります。
成戸 浩嗣
- 中国語
- 言葉は人間が創り出したすばらしい道具であり、コミュニケーションの手段として欠かすことができないものである。しかし反面、言葉を用いてもなお意志の疎通がスムーズにいかない場合がしばしば存在する。このことは私たち日本語話者が日本語を用いて生活している場合によく出くわすことである。言葉の上で生ずる単なる誤解から、言葉を尽くしても当事者同士の育ってきた環境が異なるために起こる意見の不一致(たとえば夫婦ゲンカ)にいたるまで、いずれも日常よく見られることである。さらに、相互に異なる言語の使用者間のコミュニケーションともなると、当事者の想像しないようなとんでもない誤解や、どうしても受け入れられないような価値観の相違に悩まされることがある。現代の日本では、言語が同じ場合であれ、異なっている場合であれ、さまざまな価値体系を背景とする個々の人間がかかわりをもたざるを得ないようになってきている。異なった価値体系間の接点を当事者が模索していく過程がコミュニティを形成していく過程であるということはできないだろうか。その接点を見いだす糸口として、言語についての深い考察が必要である。
梁瀬 和男
- 地域マーケティング論、コミュニティ運営実習、基礎演習、演習、卒業演習
- 5月下旬、いろいろな企業から1999年3月期決算報告が発表されました。減収減益、中には大幅な赤字決算の企業もみられます。何がこれほどまでに大きな打撃を与えたのでしょうか。その理由の一つは「企業をダメにする三悪人」がはびこったからです。
(1)指示待ち人間、(2)平目人間、(3)減点主義者(揚げ足とり名人)
このようなダメ企業を再生するには、どのような人材が必要でしょうか。
(1)自ら考え (2)自ら判断し (3)自ら行動する
これらの3つの自助努力ができる人材です。そして、
(1)小さな変化 (2)小さな成功 (3)小さな感動
を大切にできる人材です。
これこそ、政策立案・遂行型の人材を形成する我がコミュニティ政策学部の目指すべき方向であると確信しています。
基礎演習をはじめ、私の担当する専門科目を通じて上記のような人材育成に努力してまいります。
これとCommunity News No.2の記事を合わせて、みなさんが「コミュニティ政策学」にアプローチするときの参考にして下さい。
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セクシュアル・ハラスメント対応窓口
セクハラの人間学(1)
教授と女子学生
つい先日もマスコミ報道で、某国立大学の教授が以前の指導生からセクシュアル・ハラスメントで訴えられて750万円の慰謝料を払うことになったと、伝えられていました。被害者である、その元大学院生は性的関係の継続を強制されていた、と訴えていたのに対し、男性教授の方は、合意の下だったのに、というぼやきとも思えるコメントを出していたのが妙に印象的でした。
「セクシュアル・ハラスメント」という言葉がこれほど広がる以前だったら、教授の側のこの言い分も認められて、女性の側の泣き寝入り、教授はお咎(とが)め無し、で一件落着となったところです。
思えば、最近マスコミネタになっているセクハラ事件は、圧倒的に男性教員から女子学生へのものばかりです。女性教員から男子学生へ、男子学生から女性教員へ、女子学生から男性教員へ、などというセクハラは、我が国ではお目にかかることがありません。事件の性質が違うものになってしまいます。要するに、日本の大学というところには、そのことに象徴されるような社会的力関係の構造が根強くある、ということだと考えられます。
その構造の中にどっぷりと漬かっていると、健全な社会常識に基づいた判断力も鈍るようで、「合意の上での恋愛関係だったのに(オンナに裏切られた)」とか「(自分は本気でアイしていたのに)利用されてハメラレタ」とかの、理屈が通ると思ってしまうようです。
力の確認は愛ではない
女性の方から今なお問題化しにくいものがあるとすると、このあたりの集団の論理を打ち破ることの難しさと関係しているように思います。
ひとつは、この強固な構造の集団の中でひとりだけ突出すると自分が傷つく、という判断。もうひとつは、「これはあの人の愛情表現なんだ」とか「あの人は私のこと好きなんだわ」とか「私もあの人を愛している」という、女性の側の思い込み。前者は、集団の問題ですが、後者は女性自身の内的な問題だといえるでしょう。
女性にとっては、力のある存在に愛される自分を感じることで、自分の存在価値を確認したい、と思い、男性側は、女性を引き付ける社会的力が自分にはあることを確認したい、と思う。両者の潜在的な要求が合致したところで関係は成立しますが、幻想の愛情関係なので、どちらかが幻想から覚めてしまうとこの関係は続かなくなります。先の裁判も、女性の方が早く覚めてしまい、男性教授が取り残されたことからの当然の帰結なのかとも推測できるでしょう。
集団の雰囲気が変わる
またこの関係は、単に二人だけの問題に止まらないものです。力を誇示する者と力に媚びる者との関係性は、その集団の全体にその雰囲気を波及させていくことになるからです。その関係性を排斥する方向に全体の意向が働くのか、容認するか助長する方向に働くのかによって、結果は変わってきますが、その集団の特質を反映することになるのはいうまでもありません。
セクハラが、起きやすいかどうかは、その集団自体の体質が問題なのだということです。と同時に、セクハラ的な関係性を抱えつづけることで、集団の体質自体も変わってきます。
健全な社会性のあるコミュニティになること
大学というような社会的閉鎖集団だと、セクハラ問題をひとつの例として、健全な社会性が機能不全となる危険性は大いにあると思われます。
大変おおざっぱな表現をしますと、「在職中の教員が、在学中の学生に手を出すことは、クビにされても仕方のないぐらい非常識なことなのだ」という世間の常識が、ピンとこないようでは、大学のセンセイといえども許されない世の中になってきた、ということだと思います。
とりあえずの結論を出しておくならば、セクハラ問題はそれを突出させて取り扱うことが先進的な大学の特徴なのではなく、対外的には地域社会と交流しあいつつ(地域に開かれた大学)、内部的には教職員と学生が互いに尊敬しあえる関係にあること(人間的つながりの大事にされている大学)の実現に向かっていることが、肝心な点であると思います。
ここはセクシュアルハラスメント対応窓口のある大学です
この大学には、すでにご存知のように各学部ごとに、セクシュアル・ハラスメントへの対応窓口と、ガイドラインがあります。なにかその手のトラブルが起きたから作ったのではなく、人間味のある住みやすい大学に育っていくために大事な視点だと、考えたから作ったものです。
学生の皆さんも、そういう理解で私たち窓口の活動を見てください。共にこの大学を育て、大学と一緒に育って行くために、やれることからやっていきましょう。
この学部にも対応窓口として3人の教員がいますが、なにかあったら駆け込んで訴え出る所というだけではなく、よりよいコミュニティ作りの拠点のひとつになれたらいいな、と思っています。気軽にかつ真剣にこの問題をめぐって話し合うことが出来る雰囲気になってくれば、それを通して自分を高めていけるような関係が、大学全体にまで広がっていくのではないかと思うのです。
今後も、この紙面を通じて話題提供をしていきますから、活用してください。
ちなみに、セクシュアル・ハラスメント対応窓口は各種情報提供などの活動もしています。他に、学生相談室でも対応しています。
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セクシュアル・ハラスメント対応窓口のページへ
図書委員会からのお知らせ
新学期が始まって早くも四ヶ月目・夏休み(その前に定期試験!!)を迎えようとしています。
皆さん、もう図書館には何度くらい足を運びましたか?
授業の予習・復習、レポートや試験の準備のほか、新聞を読んだり、ビデオ資料をみたり、
CDや データベースを動かしてみたり、気になることを調べたり・・・。
使い勝手はどうでしたか? 探していた資料や本は見つかりましたか?
みなさんの図書館です。利用した感想や要望など、図書委員や基礎ゼミの先生などへ、遠慮なくお寄せ下さい。
開館時間の延長について
この四月より、月・火・木曜日の開館時間が18時まで延長されています。授業が終わった後で、その日のうちに調べものをしたり、忘れないうちにレポートや宿題を片づけてしまったりと、いろいろと利用の仕方が拡がったことと思います。
今のところ利用者の数はあまり多くないようですが、是非積極的に利用して下さい。
夏休みの開館について
現在、期間限定ではありますが、開館の方向で検討中です。
これからも、みなさんがより利用しやすい環境を整えていくように努力したいと考えています。詳しい開館期間・時間などについては、決まり次第、掲示でお知らせします。また、ホームページでもご案内しています。
「女性コーナー」の新設
今図書館では、新しく「女性コーナー」の準備を進めています。これは、今まで図書館の中にバラバラに配架されていた女性関係の書籍やビデオなどをまとめて一つのコーナーにするものです。場所は一階の奥です。
女性学やフェミニズム、女性や家族の歴史に関する基本書の他、介護保険、夫婦別姓、生殖技術、雇用機会均等法、セクシュアル・ハラスメントなど、今話題となっている問題に関する書籍や、女性の生き方をあつかった小説や映画のビデオ、女性に関する新聞記事を集めた雑誌なども、集めます。また、お薦めの本の紹介したり、書評などを掲示したりしようと思っています。みなさんの感想や要望をお寄せ下さい。また、こんなテーマのコーナーを作ってほしいなどアイディアがありましたら、是非お寄せ下さい。
「夏休みにオススメの一冊」コーナー
このコーナーも、今年から始めます。
コミュニティ・ニュースで紹介されている本を一つのコーナーに集めます。手にとって、読んでみて下さい。
さてさて、皆さんは読みたい本や資料が、図書館にないとき、どうしていますか? ちぇっと舌打ちして、あきらめたりしていませんか?
簡単にあきらめたりしないで、以下を参考に、目指す本を利用して下さい。
「リクエスト」
本図書館には、「リクエスト」という制度あります。これはみなさんが読みたい資料が図書館にない場合、その資料が図書館として適切なものであれば、すぐに購入するという制度です。あまり堅苦しく考えなくてもよいですから、是非リクエストしてみて下さい。手続きは簡単です。カウンター用紙をもらって、必要事項(書名・著者名など)を書き込んで提出して下さい。和書で2週間程度、洋書で2週間から一ヶ月程度で、入荷します。入り次第、館内の掲示板で、あるいは希望によりE-mailでお知らせします。
「相互貸借サービス・文献複写サービス」
みなさんが図書館で利用できるのは、この大学の図書館の並んでいる図書や資料だけではありません。よその図書館にある図書や資料を本図書館を通して、借り出したり(相互貸借)、一部のコピーを取り寄せたりする(文献複写)こともできます。書誌情報をメモして、カウンターで手続きをして下さい。コピーに関しては、有料ですが、相互貸借は無料です。
図書館ホームページについて
これらの詳しい説明は、図書館ホームページに載っています。
このほか、資料の探し方についても詳しく説明されています。
また、文献探索法のページは、レポートを書くときの強い見方です。
是非、ブックマークに加えて、利用して下さい。
URL: http://www.gakusen.ac.jp/library/
最後に・・・
最近、ソファに横になる姿が目に付きます。
図書館は公共の空間です、みんなが気持ちよく使えるように、心がけましょう。
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学生会からのお知らせ
今年度の学生会活動時間が決定しました。
月曜日から金曜日の午後4時40分頃から午後6時頃までです。
学生会室は2号館5階502です。
サークルをつくってみませんか?
「希望のサークルが存在しない!」と思ったら、さっそく自分たちで新しいサークルを設立しよう。
サークルの設立を考えている方は上記時間帯に学生会室にお越しください。
学生会役員募集
愛知学泉大学に新しい風を興そうともくろむ諸君は、ぜひとも学生会役員としていっしょに活動しましょう。関心のある方は、お気軽に学生会室までどうぞ。
学生教員懇談会開催!
学生生活に一言を!
「喫煙マナー」「駐車違反」「学祭の活性化」などなど、みなさんの学生生活について懇談しましょう。
駐車違反に関しては学生委員会から次頁のようなデータが出ています。
来年度に食堂2階ラウンジの改装が予定されています。
日時・会場
7月13日火曜日午後4時40分から
8号館209ゼミ室にて
駐車違反
学生委員会
許可証のない車の駐車禁止区域での駐車など駐車違反の多いことが問題になってきています。学生委員会で駐車違反車の台数を割り出したところ相当な数にのぼりました。
図T 曜日別駐車違反台数(学生)
図U 曜日別駐車違反台数(教職員)
図V 週間のべ台数比率 (学生)
図W 週間のべ台数比率(教職員)
図T〜Wについては作業中です。
表T駐車禁止区域別のべ台数
場所 | 週間のべ人数 |
路上 | 104人 |
2号館下 | 9人 |
体育館前 | 8人 |
管理棟下 | 5人 |
なんらかの処置を考えないといけないのですが、学生の皆さんはどう考えますか?
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学生委員会からのお知らせ
新入生のみなさんへ
大学生活には、馴れましたか。頭の中で思い描いていたものと現実とは、少々違っていたと思いますが、そのことを親にぶつけても、「世の中は(あるいは、人生って)そういうものよ」と、言われてしまいそうです。そのうち、理想と現実とのイメージが折り合ってくれば、この大学で自分のやれそうなことも段々見えてくるものと思います。1年生の間はまず、幅広く自分を試しつつ色々やってみる時期かと思います。
そこで、悩み事や困ったことのある人、さびしい人、ムカツイテいる人、まずは、指導教員に相談してみましょう。ゼミの担当の先生がそうです。それだけでは足りない人は、1階にある保健室を訪ねてください。中根さんという白衣の女性が対応します。そこが学生相談への入り口にもなっていますので、気軽に覗いてみてください。今年度から、一段と心理カウンセリングの態勢を強化しています。必要ならば、外部の相談機関も紹介しますし、また、法律相談への道をつけることもできます。
そういうところを上手に利用してください。そうして、楽しい大学生活のためにひとりひとりが自分で行動して、やりたいことのできる場を創る努力をしていきましょう。
2年生のみなさんへ
2年生の1年間は、自分のやりたいことを探す期間です。指導教員と毎週のゼミの時間に顔を合わせるということもなく疎遠になりがちですので、3年生の演習から卒研まで何をやったらよいのか決められなくてアセル日を迎えることになるやも知れません。3年生の直前になって後悔しないよう、指導教員とは話をしておくことを、お勧めします。
なお、指導教員は、だいたい1年後期のゼミの担当者です。2年生になってから取り直している人は、今の担当者です。1年後期の担当者が居なくなってしまった人は、前期の担当者です。なおかつ指導教員のいない人、ややこしくなって分からない人は、教務委員の先生に聞いてください。後で困りますから、早めに自分で確認してくださいね。
両学年のみなさんへ
「学生会をまず元気にしたい」というのが、今年度の学生委員会の大きな願いです。同好会やクラブを新しく創ろうとしても、学生会が大元ですので、ここがしっかりしていないとうまくいきません。2年生でも1年生でも、豊田キャンパスというコミュニティ創りを通して自分を成長させたい、という気持ちのある人たちの参加を期待しています。
「学生生活に関するアンケート調査」結果のまとめ
(1998年11月実施分、学生委員会)
※数値:実数 ( )内数値は無回答者数
○回答者数 193 (現2年生)
T.学生生活全般
(1) あなたはどんなことを期待して大学に入学してきましたか。(複数回答)
新しい友人と出会い、人間関係を広げる 122
自分のしたいことを見つける機会になる 110
自分の好きなことを勉強し、新しい知識や考えに触れる 78
さまざまな経験をして、自分を磨く期間にする 77
資格などをとって将来の就職を有利にする 64
まだ就職したくなかっただけなので遊んでいたい 44
クラブやサ−クルの活動を楽しむ 40
大学生として社会的な活動に参加し、見聞を拡げる 31
親の希望で来たのだから卒業さえ出来ればよい 19
専門知識をもった先生と親しくなる 17
その他 12 (2)
(2)今の学生生活にどの程度充実感がありますか。
大変充実感がある 8
それなりに充実感がある 55
少々退屈している 70
全く退屈している 48
そんなことは考えたことがない 6
その他 2 (3)
(3)大学には最近どの程度出てきていますか。
主に授業のある時に出てきている 86
授業のあるなしに関わらず、大体毎日出てきている 42
授業の単位を落とさない程度に出てきている 37
授業にはあまり関係なく、気分の乗ったときに出てきている 9
気分が乗らないのであまり出てきていない 7
アルバイトや家の手伝いなどで忙しくて、あまり出てきていない 5
授業よりも友達との約束やクラブ等のあるときに出てきている 2
その他 3 (3)
(4)あなたは現在、クラブ(同好会を含む)の活動に参加していますか。
クラブ活動はしたいが余裕がない 47
クラブ活動をしたいが所属したいクラブがない 42
クラブ活動には関心がない 38
クラブ活動に打ち込んでいる 23
一応クラブに所属しているが熱心ではない 19
その他 21 (3)
(5)どういったクラブや同好会があれば参加しようと思いますか。(自由記述)
・バレーボール(6) ・ラグビー(2) ・音楽研究会(1)
・他校との交流のあるもの (1) ・興味がでそうなもの(1)
(6)あなたは学生会に関係した活動に参加していますか。
そういった活動そのものに関心がない 109
現在はしていないが、機会があれば参加したい 22
そういった活動に関心はあるが、役員等はしたくない 20
参加したい気持ちはあるが余裕がない 19
現在関係した活動に参加している 11
その他 7 (4)
(7)あなたは、現在スク−ルバスを利用していますか。
ほぼ毎日利用している 107
利用するつもりはない 51
もっと便利になれば利用したい 17
その他 13 (4)
(8)特に必要なのはどういう時間帯に運行するバスでしょうか。(自由記述)
(9)あなたは、入構・駐車許可証を受けていますか。
条件が整えば許可証を受けたい 58
近いうちに許可証を受けたい 49
当面許可証は必要ない 33
入構許可証をすでに持っている 21
その他 21 (8)
(10)あなたは、授業のある日の昼食にどこを一番よく利用していますか。
学生食堂(第2) 72 昼は食べない 12
学生食堂(第1) 48 学外に食べに出る 6
弁当持参 38 その他 4
コンビニで買ってくる 18 (2)
(11)ここが改善されたら毎日でも利用するのに、という点はどういうところでしょうか。(複数回答)
もっと安い値段のメニュ−も用意する 65
混雑時の回転率をよくして待ち時間を短くする 53
学生食堂を利用する積もりはあまりない 52
メニュ−の数を増やす 32
テ−ブル席のスペ−スを広くする 18
基本的な味付けを変える 3
テイクアウトのメニュ−と数量を増やす 3
その他
(12)あなたは、授業のない時間を主にどこで過ごしていますか。(複数回答)
サッサと家に帰る 58 自分の車の中 9
空き教室 53 学生ホ−ル 8
食堂 42 クラブ室 8
図書館 35 教員の研究室 4
行き場がなくてさまよっている 学生会室 1
29 保健室 1
キャンパスの外に出る 23 事務局 0
体育館 13 教員研究室前の談話室 0
8号館3階のテラス 11 その他 0
外の芝生やベンチ 10
(13)学生が集まって勉強をする場所としてはどこが有望でしょうか。(自由記述)
・図書館(28) ・ゼミ室(12) ・コンピュータ室(5)
・学生ホール(4) ・図書館内のグループスタディルーム(1)
・103教室(1)
(14)学生が集まって談話したり研究会をしたりする場所としてはどこが有望でしょうか。
・ゼミ室(23) ・図書館(7) ・学生ホール(7) ・テラス(2)
・コンピュータルーム(2) ・ビリヤード場作る(2) ・談話室(1)
・103か104(1) ・その他
(15)あなたは、学生が集まって自主的な研究会や勉強会をしてみたい、という気持ちを持っていますか。
そういうことには関心がない 63
様子を見たり聞いたりしてからでないと判断出来ない 48
仲間がいれば学生の自主的なグル−プを作ってみたい 40
学生同士のそういったグル−プが出来れば、入ってみたい 18
教員がそういったグル−プを作れば、入ってみたい 14
その他 6 (4)
(16)具体的にはどのような領域のものに関心がありますか。
コンピュ−タ関連 31 公務員試験の勉強 19
ボランティア活動 28 環境問題 15
国際交流 28 教育問題 15
福祉問題 25 その他 12 (99)
(17)学生生活を今よりも充実させるために、どういう点を改善したらよいと思いますか。(複数回答)
授業時間外にも気軽に居られる場所を作って欲しい 92
食堂や購買などの生活面に関する部分を、充実させて欲しい 74
授業時間割の組み方を工夫して欲しい 71
SBや駐車場など、通学の足に関する問題に対応して欲しい 71
授業内容や授業の仕方を考えて欲しい 65
教員の態度を改めて欲しい 35
事務局の窓口での対応を改めて欲しい 35
学生の意見を聞いてもらえる方法を作って欲しい 33
日常的な教員との交流ができる態勢を作って欲しい 23
ボランティア活動などの社会的活動に参加する導きが欲しい 22
教員の研究的活動に参加させて欲しい 20
学生同士の交流を深める機会を作る手伝いをして欲しい 16
悩み事相談の態勢をもっと充実して欲しい 8
その他 14 (15)
U.大学の外での生活
(1)あなたの毎日の通学手段を教えてください。
公共交通機関とスク−ルバス 102
家から自家用車 38
家からオ−トバイ(原付を含む) 26
家から自転車 7
公共交通機関と自転車 5
家から徒歩 3
公共交通機関と最寄りの駅から徒歩 0
その他 5 (6)
(2)あなたが通学にかかる時間は、片道でどのくらいですか。
2 時間以上 16 30分〜1 時間 61
1 〜2 時間 67 30 分未満 44
(3)あなたは、授業に関係した学習(レポ−ト課題を含む)のために、平日で一日平均どの位の時間をかけていますか。
4時間以上 11 30分〜1時間 25
2時間〜4時間 26 限りなく0に近い 19
1時間〜2時間 30 普段は0だがやるときはやる 77 (4)
(4)その学習の場所は主にどこですか。(主なもの3つに絞って○)
自宅の勉強部屋 140 アルバイト先で時間の合間に 7
自宅の適当な場所 55 近所の喫茶店など 6
大学内の適当な場所 31 通学の電車・バスの中 4
大学の図書館 30 その他 8
授業中の教室 28 友人の下宿や部屋 11 (5)
(5)あなたが学習のための本代や文具費に使う金額は、1か月に平均するといくらぐらいになりますか。
2万円以上 9 5,000円以下だが0ではない 88
1万円〜 2万円 12 限りなく0に近い 47
5,000円〜 1万円 28 その他 5 (4)
(6)あなたが毎日の食事をとるために使う金額は、1か月に平均するといくらぐらいになりますか。
自宅通学なので分からない 68
仕送りが十分なので計算したことがない 4
10万円以上 1 1万円〜3万円 19
5万円〜10万円 29 1万円未満 66
3万円〜 5万円 2 (4)
(7)現在アルバイトをしていますか。
ほぼ毎日している 36 頼まれた時だけする 8
週に 3-4日位はしている 60 していない 42
週に 1-2日程度している 34 (6)
夏休み等長期の休みのときにだけする 7
(8)アルバイトにかかる時間は、一週間平均で何時間位になりますか。
40時間以上 9 5 時間〜10時間 20
30時間〜40時間 18 5 時間未満 12
20時間〜30時間 43 (40)
10時間〜20時間 49
(9)アルバイトの収入は、1 か月に平均いくら位になりますか。
15万円以上 3 4〜7 万円 62
10〜15万円 16 1〜4 万円 28
7〜10万円 36 1 万円未満 7 (42)
(10)アルバイトで得た報酬は主にどんな出費にあてていますか。(主なもの3つに○)
衣服等の日常のちょっとした贅沢品 83
旅行や遊びの費用 78
普段の食費 61
貯金 55
学習のための本代や文房具 26
車やデッキなど高額のものの購入費 26
彼氏や彼女との交際費 24
アパ−ト代や光熱費などの生活に必要な経費 18
賭け事 17
学納金 17
借金の返済 16
親孝行のため 5
将来の事業のため 3
株などの財テク 1
その他 12 (37)
(11) あなたの毎日の起床時間は、休日を除いて、ごのようになっていますか。
授業に間に合うように起きている 116
授業に関係なく朝の一定時間に起きている 33
授業があっても起きられないことが多い 29
ほとんど昼夜逆転している 7
その他 3 (4)
(12)あなたが悩み事の相談をする相手は主にだれですか。(複数回答)
大学以外の友人や先輩 96
大学の友人や先輩 91
母親 50
きょうだい 31
父親 24
その他の近親者 9
中学や高校の恩師 7
大学の指導教員 5
大学のその他の教職員 4
専門機関の医師やカウンセラ− 4
誰もいない 14
その他 21 (5)
(13)この大学には、保健相談・心理相談・法律相談のできる体制があります。まだ行って いないが相談してみたいということがありますか。(複数回答)
心の問題に関する心理相談を受けてみたい 32
悩みは抱えているが自分でなんとかする 31
悩みは抱えているが他で相談する 28
健康に関する保健相談を受けてみたい 24
民事事件に関する法律相談を受けたい 14
刑事事件に関する法律相談を受けたい 9
相談したいことはない 84
その他 9 (12)
(14)この大学に入ってから現在までに交通事故に巻き込まれたことはありますか。
交通事故の被害者になったことがある 17
交通事故を起こした車に同乗していたことがある 15
物損事故の加害者になったことがある 9
自損事故を起こしたことがある 7
家族が大きな事故に遇ったことがある 7
人身事故の加害者になったことがある 4
(143)
以上。
アンケートへのご協力ありがとうございました。
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かめさんの生きもの日記
知られざる毒蛇、ヤマカガシ の巻 矢部隆
ヘビというと眉をしかめたり怖がったりする人が多いことと思います。しかし、追い詰めたりしないかぎりヘビは人を見ると先に逃げるものです。ヘビは食物連鎖の生態ピラミッドの上位の段階を占めています。したがってヘビが存在することは、餌であるカエルやトカゲなどの野生動物、そしてそれらの動物の餌である虫類、さらにはそれらの動物達の食物である植物が豊富であることを意味しており、その土地の自然の健全さを示しているのです。畑を荒らすネズミ等を捕食するという、人間にとって役に立つ一面も持っていることも認め、そっとしておいてやりたいものです。
さて、東海地方には8種のヘビが分布しており、そのうち2種が毒ヘビです(山道で出会った時に、どいてくれたヘビがどくヘビだ、などという識別をしてはいけません。念のため)。そのうちの1種はかの有名なマムシで、もう1種は、意外と知られていないことなのですが、ヤマカガシなのです。
このヘビの首の部分の皮膚の下には十数椎の頸線が並んでおり、圧迫すると有毒な液が出てきます。この毒は目に入ると強い障害が起こるので、ヤマカガシを触った後には必ず手を洗うなどの注意が必要です。
ヤマカガシは、他のヘビがあまり好まない有毒のヒキガエルを捕食できるのですが、ヒキガエルが食べられないように体をふくらませて抵抗すると、上あごの奥の方にある大きい牙を突き立ててしぼませます。その時デュベルノワ線から出る毒が注入されてヒキガエルは弱ってしまうのです。この毒には血液を凝固できなくさせる働きがあるので、出血が止まらなくなってしまいます。1984年には愛知県でヤマカガシにかまれた少年が死亡する例もありました。ヤマカガシに深く咬まれることはたいへん危険なのです。
ヤマカガシは1m前後の中型のヘビですが、大きいものでは140cmを越えることもあります。私が測った最長の個体は139cmのもので、いくら伸ばしても140cmを越えることはありませんでした。最長記録樹立ならずで、少々残念な思いをしました。
ヒキガエルは、ヤマカガシにとっては非常に大きな獲物ですが、ある日三重の調査地の林道でヤマカガシがこのカエルを何頭か呑み込んでいるのを見つけたとき、はたと気付いたことがあります。その個体は、模様といい、体つきといい、謎のヘビといわれるツチノコにそっくりだったのです。ツチノコの正体見たりと、いつかどこかで言い触らしてやろうと思っていたのですが、ある人が先に新聞の記事ネタにしてしまい、少々残念な思いをしました。
毒ヘビと言っても、ヤマカガシは主にカエルを捕食する、おとなしい性質を持ったヘビです。人の気配を感じるとすばやく逃げてくれるヘビですから、余計なちょっかいを彼らに出さないかぎり、必要以上に恐れることはありません。
さて、話は変わりますが、カメが大好きで、またカメを通して自然環境を見つめている人たちの超域コミュニティとして、「日本カメ自然誌研究会」を設立し、ニュースレター「かめだより」を発刊しました。
まだ1号しか出ていませんが、8月中旬には2号が出る予定です。私が代表を務めており、私の研究室が事務局となっています。興味のある方はぜひ問い合わせてください。また、会への寄付も募っていますので、ぜひお願いします。
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