「学部コミュニティづくりの促進剤としてCommunity News を育てよう」
学部長 中 田 實
コミュニティ政策学部にもう根を下ろしましたか
新学部がスタートしてもう1ヵ月がすぎました。すべてが新しい体験で、充実していますか、それともとまどいの毎日ですか。なぜ自分がここにいるんだろうか、といった自問にも、そろそろ答えがでるころではないでしょうか。あわてることはありませんが、アッというまに4年間は過ぎていきます。コミュニティ政策学部は多彩な内容からなる学部です。腰をすえて取り組む科目や専門分野を見つけ出すのは、そんなに難しいことではないでしょう。
自立と共生の学部コミュニティづくりに参加を
この学部では、コミュニティやコミュニティ政策について学ぶとともに、自らコミュニティづくりを実行することが期待されています。しかし、コミュニティは強制されて作れるものではありません。個人が主体的に行動しなければコミュニティは始まりません。だから自立なしにはコミュニティもないのです。そのためには、これまでなれ親しみ、埋没してきた日常性の枠から出て、新しい世界があることを自分の目と心で受け止めて見てください。そこであなたが自分に与えた自我像を一旦離れて、自分が何をしたいのか素直に振り返って見ませんか。大学に来た価値はそこから広がります。
大学の授業は素材の提供、それを料理するのは皆さんの力
大学の授業は、皆さんが考えるための素材を提供するもので、授業を聞いて終わるのでなく、そこからあなたの活躍が始まるのです。貴重な4年間を送るための体制を早く固めましょう。それをお手伝いするために先生方は、てぐすね引いて待っています。 この小さなメディアが、コミュニティの仲間を結ぶシンボルとなることを期待しています。
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セクハラ対応窓口担当スタッフからのメッセージ
コミュニティ政策学部にはセクハラ対応窓口があります。
3人の先生がこの担当となっていますので覚えておいてください。
もちろん、この3人以外に身近に相談しやすい先生がいる場合は、その先生に相談してくださってかまいません。
今回は2名の担当スタッフから記事をいただきました。
セクシャルハラスメントという言葉を聞いたことがありますか?最近いろいろなところで話題になっているし、聞いたことはある人が多いんじゃないかな。でも、これが実際自分に関係する事だとは思ってない人が大部分だと思います。セクハラは、概念としては新しいのですが、最近法律の中にも取り入れられたり、大学でも、さまざまな形でガイドラインをもうけたりするところが増えています。これは、なによりみなさんが大学で勉強するためのよりよい環境を創っていこうという発想でつくられるものです。この大学には、ガイドラインがあり、これからもみなさんの意見を聞きながら、制度をととのえてゆくつもりです。
セクシュアルハラスメント(セクハラ)って、聞いたことはあるけど、具体的にはどういうこと? と思っている人も多いのではないかな。セクシュアルハラスメントは、まだ新しい概念なのでさまざまな定義がされているけれど、大体次のようなことを意味しています。
- 性や男・女という性別に関することについての言動で、誰かを不快にさせること
- 相手が望んでいないのに、親密な関係を強要すること
一般的には職場でのセクハラが問題とされるけれど、大学でも、学生が学習しにくくなる環境を作らないために、セクハラを防ぐことは大切なことです。セクハラかな、と感じたときは、まず「嫌だ」という意思表示をはっきりとすること。そして、セクシュアルハラスメント窓口に相談に来てください。
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オリエンテーション2の実施報告
連休前に仲間つくりをと、考えて4月28日の午後半日をかけてオリエンテーションUを行いました。
基礎演習の各グループから代表者に出てもらい、実行委員会を組織して学生の企画運営で進められました。中心となった8人の執行部は、短い準備期間だったにもかかわらず精力的に動いてくれて、なんとか実施にまでこぎつけることが出来ました。メンバーの名前をあげて、心からの敬意と感謝を表したいと思います。まずは、ご苦労さまでした。
実行委員長 山岡綾乃さん
副委員長 川上綾子さん 肌附喜美子さん
会計 井口直樹さん 中村真明さん
広報 文京殷さん 水谷幸生さん 山本純平さん
学内探索オリエンテーリング大会という企画に落ち着いたのは、2時間程度の時間枠で全員がもれなく参加できるものを、と考えて、知恵を絞った結果です。学生同士の関係だけでなく、教員や事務局窓口などとの接点を作るということで、なかなかのアイデアだったと思っています。
始めの30分ほどは、学生会の会長からの学泉祭と豊田おいでん祭りについての説明と、実行委員からオリエンテーリングのルール説明を行い、その後、基礎演習のグループに基づいて分けた10人づつの25グループが、学内に散っていきました。
まわるポイントは、各教職員あわせて27名にお願いしました。当日出張でご都合の付かなかった3名を除いた専任教員20名のほか、教務課、学生課、就職課の事務局窓口、研究課の高見さん、保健室の中根さん、学生相談室の河野さん、経営学部教員の山本先生にもご協力いただくことが出来ました。
それぞれの研究室にヒントを残して学内に散らばった教員を探して、そこでさらに出される問題を解いてサインを集める、というのが、このオリエンテーリングの課題でした。それぞれの教員の人柄が偲ばれる問題であったと思われます。
Nグループがポイント完全制覇の偉業を達成しました。
通過ポイント数の平均は、20ポイントといったところでしたが、Nグループの10人は、なんと27ポイントのすべてをまわって来ました。賞品は、特になにも出せませんでしたが、せめて尊敬と称賛をここで送りたいと思います。次回には、豪華賞品も考えたいと思っていますが、今回はこれで我慢してください。
ちなみにそのメンバーは、後藤ゼミの、伊吹紀彦さん、氏原和美さん、小川健介さん、笠松慎吾さん、川瀬憲二さん、沢木紀雄さん、志村英昭さん、菅原真三子さん、椙山泰輔さん、鈴木朋裕さん、の10人でした。(読んでる人は、ここで拍手をお願いします。) また、惜しくも26ポイントで力尽きたのが、CとRの2グループでした。
逆に、一番少なかったのは、ダントツの2ポイントを獲得したAグループでした。三階のテラスで親睦をはかっていた模様です。
来年度もまたやるぞということを前提に、どうするとみんながもっと楽しめるのかを考えるために、アンケートをとりました。ひとりひとりが、ジュースと引き換えに出していったアンケートの結果を見て、初めてだからこんなものか、と、ちょっとガッカリしながらも妙に納得しているところです。「楽しかった」との回答が23%、「つまらなかった」が43%。
来年もこの位の時期に、今度は1年生を迎える形で、2年生が中心になって、行う予定です。やる以上は、まず与えられた現実的な枠組みの中で、自分たちが積極的に楽しむことができるかどうかが、大事なことだということを、経験の中から汲み取って欲しいと思っています。
自分たちのコミュニティを自分たちで作ることは、私たちみんなにとって大事な課題だと、思いませんか? 次の機会には、今度はあなたが実行委員で活躍してください。自分自身を変えるきっかけがきっと見つかりますよ。BR>
(後藤秀爾)
実行委員長からのメッセージ
オリエンテーション実行委員会発足から約2週間で準備をしてきました。8人の実行委員の共通した空き時間が少なく、授業終了後に残ったりしましたが打ち合わせもままにならないまま当日を迎えてしまいました。
オリエンテーションUは、私たちがコミュニティ政策学部第1期生ということもあり、初めての試みでした。コミュニティ政策学部と言うぐらいなのでまずは学部内の関係づくりができたらと思い「教員を探せ!」というオリエンテーリング形式にしました。きっと「大学にまできてなんでこんなことをするのか?」と思った人もいるでしょう。
でも終わってみてどうだったでしょうか?新しい友達ができたり、教員の研究室・顔・名前を少しでも覚えることができたことでしょう。だからそれを生かして色々な話をしてほしいです。どの教員も色々な経験を積んで見える方ばかりなので話が弾むでしょう。
コミュニティは、人と人のつながりが一番大切だと思います。例えば、江戸時代で火事が起きたときというのは近所の人たちで連携して水を運んで火を消すことは当たり前のように行ってきました。それは、今の世の中に忘れ去られている「困ったときはお互い様、助け合って当たり前」というものが人の心に自然と存在していたのです。今はもちろん時代が違います。何の不自由もない豊かな時代です。でも、「困ったときはお互い様、助け合って当たり前」という心まで忘れることはないと思います。人は支え合って生きてゆくものですから…。それを忘れることなく、人として温かみを持ち、周りの人を包んであげられるような人間になり、21世紀を迎えたいですね。
アンケートの集計をしてくれた流 芳幸くんありがとうございました。
(山岡 綾乃)
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研究室探訪
大内義三先生編 沢 恒雄先生編
大内義三先生編
ある日の午後、研究室のドアをノックすると、ダークスーツの先生がにこやかに現れました。中に入ると、運送屋の名入りのダンボール箱が高く積み上げられ、空の本棚もいくつか無造作に置かれていて、狭いという印象。「引越しがこんなに大変なことだとは、思いもかけませんでした。」と開口一番。先生は、この春約十年間住み慣れた富山からはるばるこの学泉大学に移ってきたのですから、なるほど、とうなづけました。荷物のあいだを通り抜けて、奥の窓際でお話を聞くことになりました。
先生の専門は法律。しかも民法、民事訴訟法、経済法と幅広く研究を展開してきました。いつ頃法学を生涯の仕事の場と定めたのかを質問すると、「小さいころから物事を理詰めで考え、何故?という疑問をもつ性格だったので、この専門が結果的に向いていたのかなと思います。」との答え。「専門を決めたのは比較的早い時期だったのですが、同じ法学という領域の中で徐々に関心が移り、かつ広がり、大きく三つの分野にまたがって仕事をすることになりました。それぞれの領域の接点に関わる問題にも関心があり、学際的な研究にもつながりました。」旺盛な好奇心、ごく普通の市民の生活と学問をつなごうとする先生の姿勢を垣間見たように思いました。 「学泉大学で学ぶことになった皆さんは幸せですよ。まず、幅広い領域の科目が置かれていて視野を広げることができる。しかも一つの専門領域を深めようとすれば、複数の専門家のもとでじっくり学ぶこともできる。その上施設が新しいばかりでなく充実しているのですから。それから、もう一つ。今年コミュニティ政策学部に入学してきた学生を見ると、オリエンテーションで直接話す機会があったのですが、明るくて積極的で、まじめな人が多いとわかりました。期待が持てます。」
豊田市の印象を尋ねたところ、「ガソリンの値段の安いこと、新聞もテレビもドラゴンズ一色であることにびっくりしました。名古屋ドーム、行ってみたいですね。」とのことでした。
沢 恒雄先生編
現在「コンピュータ入門」を担当している沢先生は、小さな頃からラジオを分解することが好きで、その興味関心から大学では電子工学を専攻し、卒業後日本国有鉄道やIBMに在籍してシステム開発に従事していました。企業でモノ創りに携わり、4年前から大学で教鞭を執っている沢先生から学生のみなさんに対するアドバイス。
「モノ創りそして仕事をするということに一番に大切なのは、それが好きだという気持ちです。僕自身は小さな頃から好きなことがあって、その好きなことを続けるという形でそれを仕事とすることができました。みなさんの中にはまだ、自分が何が好きで何が嫌いなのか、自分がなぜこれが好きでこれが嫌いなのかを探している途中の人も多いと思います。そういう人は大学での最初の2年間を大切にしてください。『本を読め』、『友達を作れ』とはよく言われることですが、これは本を読んだり友人と話をすることは、自分がどういう人間なのかを知ることのできる機会だということを意味しています。どうぞ本を読み、友人と話をしてください。3年生になるともうすでに就職活動が始まってしまいますから、この最初の2年間を「自分はどんな人間なのか」という自分探しの時間として大切にして欲しいと思います。みなさんが持っているパソコンもその自分探しの機会の一つです。たくさんの情報がそこにはあります。ただ一つ注意をしてください。そこにある情報は誰かが発信したものです。情報の向こう側には必ず人がいます。パソコンというモノを介してはいますが、みなさんは人と接触をしているのです。このことに注意して、パソコンを自分探しの一つの道具にして欲しいと思います。」
沢先生のお薦めは『三国志』。映画「もののけ姫」は3回見たとのこと。どういうメッセージが込められているのかを考えさせられるものがお好みのようです。これは「コンピュータの向こう側には人がいるんだよ」という先生の言葉からもわかりますね。
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