→English
TOP > 大会・シンポジウム
「関西発、大都市・地域再生とコミュニティ」
開催趣旨】
 コミュニティ政策学会が設立されて10年、「地域で共にいき、地域のことは地域で決める」ことができるような地域コミュニティへの期待は、地方自治体側からも市民側からもますます高まりつつあります。しかしその一方、多くの地域においては、地域組織への加入率の低下や構成メンバーの高齢化による地域コミュニティの希薄化・弱体化がより進行しています。また、中山間地域や地方小都市においては地域経済の疲弊により地域コミュニティの存在基盤そのものが解体されつつあります。そのような状況に対していま、多くの地方自治体が様々なコミュニティ政策を展開していますが、いずれも試行段階であり、コミュニティ政策としての明確な方向性はまだ見えていません。
 第10回という区切りの年に当たる京都大会では、関西(おもに、京都・大阪・神戸という個性豊かな三都とそれらを取り巻く中山間地域)を題材にしつつ、学会の原点に立ち返り、「地域の共同生活者によるあらたな協同・公共関係の形成」の可能性と「分権型行政システムにおいて、自治の受け皿としてコミュニティを行政的・市民的に確立する取り組み」の在り方について、検討を行いたいと思います。
 ここでは、「広くコミュニティにかかわる研究者、行政職員や計画者などの実務家、現場で活動する住民組織やNPOの人たちや市民」の参加のもとに、具体的事例に基づき、より現場に近いレベルでの議論と情報交流の場をつくりたいと考えています。多くの研究者、行政職員や計画者、住民組織・NPOのメンバーや地域住民の参加を期待します。
 また3.11に生じた東日本大震災は、学会としてこれから継続的に取り組まねばならない重要課題であり、緊急の特別部会を二日目午前に設けることにしました。

<一部「コミュニティ政策学会・研究フォーラムの設立について」(2001・12)引用>
日時・会場】
日時:
会場:

主催:
後援:



大会参加費:

懇親会費:
(予定)

2011年7月9日(土)・10日(日)
同志社大学 新町キャンパス(京都市)
コミュニティ政策学会
(依頼中も含む)京都府、京都市、京都府社会福祉協議会、京都市社会福祉協議会、京都市
景観・まちづくりセンター、きょうとNPOセンター、京都市福祉ボランティアセンター、
京都新聞社、同志社大学社会学会

会員  2日間通しで2,000円 (資料代含む)
非会員  1日につき1,500円 (資料代含む)
一般  4,500円
院生・学生  4,000円
於 同志社大学 室町キャンパス・寒梅館会議室地下A

テーマ】    「関西発、大都市・地域再生とコミュニティ」

7月9日(土)
理事会
10時30分~12時

会員の参加受付開始
12時~

一般参加者(非会員)の参加受付開始
13時~

総会
12:30~13:50
(定例会員総会)

記念シンポジウム
14時00分~18時00分

京都府知事・山田啓二氏および京都市・長門川大作氏からの挨拶(依頼中)
NUSA(Neighborhood USA)エルトン・ゲートウッド前会長からの祝賀スピーチ


「京都市・大阪市・神戸市のまちづくりとコミュニティ政策」

企画趣旨
  京都市・大阪市・神戸市の三都は、いずれも関西圏の主要都市であり、それぞれ電車で30分前後で移動可能なほど近接しているにも拘わらず、都市の性格はそれぞれに異なる。
 当然、各都市の地域コミュニティの様相も、大きくは大都市地域コミュニティの抱える課題を共有しつつも、歴史的経緯も含めて異なっており、それゆえ、地域が抱える課題や取り組みやそれに対応する各自治体のコミュニティ政策もそれぞれに異なっている。
 本シンポジウムでは、各自治体のコミュニティ政策の最前線でがんばる職員に、現場の実態を踏まえつつ自都市のコミュニティ政策の課題と展望について報告をいただき、その後、各都市の状況をよく知る研究者も交えてディスカッションを展開することで、三都のコミュニティおよびコミュニティ政策の差異性と共通性を明らかにし、さらに、相互に学び合うべき要件と今後の方向性を見いだすことを目指す。
 本シンポジウムは、まず何よりも、京都、大阪、神戸という近くて遠い三都を比較検証するという点で、これまでにない興味深い試みである。と同時に、多くの(それぞれに固有の特性と課題をもつ)都市にとって、それぞれのまちづくりとコミュニティ政策を考えるうえでも重要な示唆を提供できるものと確信する。
コーディネーター兼司会 乾 亨(立命館大学)

第1部 各都市からの基調報告 (14時〜15時45分)
      ① 京都市   高畑 重勝(東山区区民部まちづくり推進課長)
      ② 大阪市   岩本 穣(市政改革室行財政改革担当課長)
      ③ 神戸市   森田 拓也(市民参画局地域力強化推進課長)

第2部 パネルディスカッション(16時〜18時)
パネラー   ・高畑 重勝,乾 亨(立命館大学)
             ・岩本 穣,鯵坂 学(同志社大学)
             ・森田 拓也,中川 幾郎(帝塚山大学)
懇親会
18:30~20:30 (2時間)
会 場      :同志社大学 室町キャンパス 寒梅館会議室地下A
会 費(予定)  :一般 4,500円   院生・学生 4,000円
   
* お酒や焼酎、ワインなどの持ち込みを歓迎いたします

7月10日(日)
分科会
9:30~11:30(2時間)

自由論題部会

【報告者】
① 入江 智恵子(岸和田市)
  「総合的なまちづくりの担い手としての住民自治組織のあり方と課題
          -大阪府岸和田市の場合」
② 三浦 哲司(神戸学院大学法学部非常勤講師)
  「地・住構想の30年とその終焉-東京都中野区を事例にして」
③ 山田 知子(比治山大学)
  「都市団地の高齢化における集落機能の再生
          ―広島市中区基町高層団地を事例として」
④ 平 修久(聖学院大学)
  「協働のメカニズムと限界に関する研究
          -さいたま市市民活動サポートセンターを例にして」
司 会 : 選考中


旧自治省コミュニティ施策検証プロジェクト報告部会

                        企画責任者 山崎 仁朗(岐阜大学)

【報告者】
① 山崎 仁朗(岐阜大学)
  「研究の目的と概要」
② 牧田 実(福島大学)
  「宮城県におけるコミュニティ施策の展開と旧矢本町赤井地区の事例」
③ 中田 實(名古屋大学名誉教授),谷口 功(愛知学泉大学)
  「愛知県におけるコミュニティ政策の展開と刈谷市野田地区の事例」
④ 大藤 文夫(広島文化学園大学),栄沢 直子(関西大学大学院)
  「広島県におけるコミュニティ施策の展開と三次市三次地区の事例」
⑤ 山崎 仁朗(岐阜大学)
  「旧自治省コミュニティ地区の成果と課題―「アンケート調査」結果から」



震災特別部会:東日本大震災とコミュニティ

  コーディネーター 鯵坂 学(同志社大学)・丸山 真央(滋賀県立大学)

企画趣旨
 この特別部会は3月11日の東日本大震災に伴って急遽設けることになったものです。今回の震災は都市から農山漁村まできわめて広範囲に被害が及び、復旧・復興の長期化も予想されています。コミュニティをめぐる問題も、被災から復旧、復興段階にいたるまで、さまざまな局面で多岐にわたると考えられます。
 この未曽有の大災害の前で、コミュニティ政策研究には今、何ができるでしょうか。あるいは、何をすべきでしょうか。この特別部会では、現地からの報告に重点を置きながら、また1995年の阪神・淡路大震災の経験も踏まえながら、地域コミュニティの崩壊と再生、避難所とボランティアの問題など、大震災とコミュニティに関するいくつかの重要な論点をとりあげ、復興に向けた展望を議論したいと思います。

【報告者】
① 井上 裕一(朝日新聞東京本社社会グループ記者)
  「東日本大震災被災直後の地域コミュニティ-現場取材からの報告」
② 吉野 英岐(岩手県立大学)
  「農山漁村コミュニティは震災にどう向き合っているか
          -岩手県沿岸地域の事例から」
③ 原田 峻(東京大学大学院)
  「都市型避難所における支援の形成過程-『さいたまスーパーアリーナ』での
                      東日本大震災避難者受け入れを事例として」
④ 小林 郁雄(神戸山手大学、非認証NPOきんもくせい代表)
  「阪神・淡路から東日本大震災に-震災復興の市民まちづくりに向けて」


NUSA特別部会
企画責任者 大内 田鶴子(江戸川大学)

NUSA(Neighborhood USA)エルトン・ゲートウッド前会長を囲み、アメリカの住民自治組織についてのワークショップを行います。
昼食・休憩
11時30分~12時20分
テーマ別分科会
12時20分~14時10分
(1) <中山間地域における地域再生>分科会
  コーディネーター兼司会 
            高村 学人(立命館大学)・辻上 浩司(コミュニティ・ガバナンス研究所)
企画趣旨
 本分科会では、中山間地域を中心とする非都市的領域における地域再生のあり方に焦点を当てます。中山間地域の総面積は、日本の国土の65%にものぼり、農家人口の4割がこの地域に存在しています。しかし、この地域の高齢化・過疎化の進展は著しく、コミュニティ機能の低下が深刻になっています。他方で、中山間地域には、多様な生態系、美しい風景、伝統文化がまだ豊富に残されており、これらの地域資源を保全し、有効に活用することで地域再生を図っていける可能性が十分あります。
 本セッションでは、中山間地域のコミュニティの現状を踏まえつつ、今後の中山間地域のあり方、効果的な地域再生の政策手法について皆さんと議論することを目的にします。開催地である京都府の地域力再生の取組を第一報告として得ながら、地域力再生事業の事例検証、綾部市における移住者支援、島根・広島での集落支援員の実態についての報告をもとに分科会を組織していきます。
【報告者】
① 梅原 豊(京都府府民力推進課長)
  「(仮)京都府における地域力再生プロジェクトの取組」
② 塩見 直紀(半農半X代表・里山ネットあやべ)
  「“水源の里”と“半農半X”のまち・綾部市の取り組み 
          -移住者支援と里山とエックスを活かしたまちづくり」
③ 寺村 安道(立命館大学)
  「地域力再生プロジェクト支援事業 
     木津川市加茂町における地域住民の加茂遺産共感促進プログラムについて」
④ 可部 州彦(株式会社地域再生戦略研究所)
  藤本 穣彦(島根県中山間地域研究センター)
     「中山間地域における地域支援人材配置施策の現状と課題」



(2) <地域福祉政策・地域福祉活動>分科会
  コーディネーター
      井岡 勉(同志社大学名誉教授)・
      寺田 玲(京都市福祉ボランティアセンター福祉ボランティア支援部長)

企画趣旨
 この分科会では阪神都市部の地域福祉計画の策定状況と課題を取り上げて論議するとともに、都市および農村の地域福祉活動の状況と課題、コミュニティづくりとの関連性をめぐって、京都市における学区レベルの活動事例および京都府下の中山間地域における活動事例の報告をもとに論議を展開します。の報告をもとに論議を展開します。
【報告者】
① 藤井 博志(神戸学院大学)*コメンテーター兼務 
  「阪神都市部における地域福祉政策(計画)の動向と課題」
② 南出 令子(下京区有隣民生委員児童委員協議会主任児童委員)
  「有隣学区の地域福祉活動~子育て支援と高齢者福祉を中心に~」
③ 西村 繁雄(西京区福西社会福祉協議会会長)
  「福西学区福祉のまちづくりの特徴と課題」
④ 松尾 勇也(南丹市社会福祉協議会美山支所地域福祉コーディネーター)
  「中山間地域における地域福祉活動~美山地区の地域振興会を基盤に~」


(3) <地域ガバナンスと合意形成>分科会
  コーディネーター
          宗野 隆俊(滋賀大学)・山本 素世(関西大学大学院)
企画趣旨
 平成の大合併を経て、基礎自治体はさらに大きくなりました。多くの自治体の規模は地域コミュニティの範域をはるかに超えたものとなっており、地域ガバナンスや合意形成は容易ではありません。このことは、今次の合併に直接には関わっていない大都市についてもあてはまります。
 この分科会では、そもそも地域ガバナンスや合意形成とは何なのか、それはどのような条件のもとに、どのような主体の関わり合いによって成り立っているのか、地域ガバナンスや地域での合意形成を実現するためにどのような試みが行われているのか、といったテーマに切り込みます。
【報告者】
① 谷 亮治(立命館大学大学院(研究生)・京都市まちづくりアドバイザー)
  「地域ガバナンスの成立要件に関する考察
          ~京都市南区吉祥院学区のケーススタディ」
② 森津 豊(近江八幡市安土町総合支所地域振興課)
  「市町村合併前後の地域ガバナンス~近江八幡市安土町地域自治区の事例から」
③ 森本 長寿(篠山市住吉台自治会長)・山本 素世(関西大学大学院)
  「自治会活動と地域ガバナンス~篠山市住吉台のまちづくりから考える」


(4) <マンションとコミュニティ>分科会
  コーディネーター
          谷口 知弘(同志社大学)・田中 志敬(福井大学)
企画趣旨
 本分科会では、マンションと地域コミュニティとの関わり方の現状と課題、その課題解決の取組について、京都市の学区レベルのコミュニティや、京都を中心としたマンション管理組合等の双方の現場からの報告に学び、これからの関係のあり方やつくり方について議論します。
【報告者】
① 大田垣 義夫(有隣自治連合会会長、有隣まちづくり委員会会長)
  「地域コミュニティのマンション対応
          ~京都市有隣学区の地区計画策定にいたる取組を事例として」
② 大橋 定雄(京滋マンション管理対策協議会幹事)
  「マンションコミュニティの現状と課題
          ~京都・滋賀のマンションの取組を事例として」
③ 田中 志敬(福井大学)
  「地域とマンションを架橋する地域運営の試み
          ~京都市明倫学区のマンションネットワーク設立にいたる取組を事例として」
            係のあり方やつくり方について議論します。

エクスカーション : 7月10日(日) 14時30分~16時30分
* 14時20分に臨光館玄関前1Fにご集合下さい。
コース1 「本能まちづくり委員会」の活動視察
 京都都心部の古くて新しい動き。友禅染職人が多く住む「染のまち」という地域個性を 核に、マンション住民も含めての地域コミュニティの再活性化に取り組む志縁型地域組織 の活動に学ぶ。


コース2  NPO法人・春日住民福祉協議会(京都市上京区)の活動視察
 第2回日本地域福祉学会地域福祉優秀実践賞受賞団体。住民が創る自治・福祉・防災の地域づくり実践を学ぶ。


★ 各コースとも定員は25名です。

★ 参加ご希望の方は、別紙参加票の該当欄に○印をご記入いただきFAXでお送り下さい。

大会への参加申し込み方法

〔非会員の方〕  学会HPからダウンロードできる「参加申込票」にご記入の上、学会事務局までFAXでお送り下さい。参加費・懇親会費につきましては、参加申込票に記載された指定口座までお振り込み下さい。
〔会員の方〕   大会案内のNewsletter発送時に同封される「参加申込票」(学会HPからもダウンロードできます)にご記入いただき、学会事務局までFAXでお送り下さい。参加費・懇親会費につきましては、同封の振込用紙にてお振込み下さい。
 →参加申込票はこちら
★ 申込み及び参加費などの振込期限  6月30日(木)
会場案内
同志社大学 今出川校地 新町キャンパス
〒602-8580 京都市上京区今出川通り烏丸東入  TEL 075-251-3120
・地下鉄烏丸線 「今出川」駅から徒歩6分
* 駐車スペースはございませんので、公共交通機関をご利用ください。
宿泊施設のご案内
大会会場近隣の宿泊施設をご案内いたしますので、各自お申込み下さい。
① 京都シティホテル (上京区堀川通り今出川上る:会場まで徒歩7分)
  TEL 075-431-7161 FAX 075-451-6220
② 京都ブライトンホテル (上京区新町通り中立売下る:会場まで徒歩10分)
TEL 075-441-4411 FAX 075-431-2360
③ 御所西 京都平安ホテル (上京区烏丸通り中立売下る:会場まで徒歩14分)
TEL 075-432-6181 FAX 075-431-7949
④ 京都ガーデンパレス (上京区烏丸通り下長者町上る):会場まで徒歩15分)
TEL 075-411-0111 FAX 075-411-0403
⑤ ザ・パレスサイドホテル
(上京区烏丸通り下立売り:会場まで徒歩18 分、or地下鉄で1駅・徒歩5分)
TEL 075-415-8887 FAX 075-415-8889
⑥ ホテルハーベスト京都
(中京区烏丸通り丸太町:徒歩で23分、or地下鉄で1駅・徒歩5分)
TEL: 075-251-1092 FAX:075-251-1239

<ご注意>
京都市内には上記以外に多くのホテル・旅館がありますが、同志社大学今出川校地の新町キャンパス
(会場)へのアクセスを考えると、地下鉄烏丸線の沿線をお勧めします。
なお、7月9・10日は、17日(日)にある祇園祭の山鉾巡行の「鉾建て」のころです。観光客が増え
ますので、ホテルの予約を早めにお済ませ下さい。
Copyright (C) 2004-2010 Japan Association for Community policy. All Rights Reserved