小学校の総合学習で『先生』に挑戦!
城西高校ICC部員
城西高校の国際協力クラブ(ICC)が、岡崎市立城南小学校の6年2組の総合学習授業に講師として招かれました。海外で活躍するNPOやNGOに興味を持ち、自分たちで出来る事は何かと日頃から授業で考えている子どもたちです。そこでネパール支援をしている高校生から生きた話を聞こうという企画で行われました。授業に参加したのはICC顧問の神谷欣吾先生と生徒4人。当時の様子などを渡辺弥生さん(2年生:写真右)・野村麻里子さん(1年生:写真左)にお聞きしました。
●どのような授業をしたのですか。
私たちが行った授業で最も心がけたことは、私達の考えを小学生に押し付けることにならないようにする、ということでした。
まずアジアという身近な地域でさえ、多くの言葉・素晴らしい文化が存在するという事を知ってもらうのが狙いで「ありがとう」・「こんにちは」をアジア10カ国の言葉で話し、国名を当ててもらうクイズや、ネパールの歌を現地の言葉で覚えてもらって一緒に歌いました。
その後私たちの先輩の支援でできたネパールの小学校で勉強をする子どもたちが描いた絵を見てもらいました。その絵は3種類で自然豊かなヒマラヤを描いた絵、他民族が仲良く一緒に暮らしている絵、政府軍とマオイスト(ネパール共産党毛沢東主義派)との内戦で流れ弾に亡くなった友達や破壊された学校を描いた絵。この3種類です。最後の絵を見せる前に「辛い絵ですので、見たくない人は見ないように」と伝えましたが全員が見てくれました。大自然に囲まれ、他民族が楽しく生活している素晴らしい環境。しかし、内戦で子どもたちの心が痛んでいるという現状が読み取れる絵です。同じ地球上で暮らしていても、環境の違いで同じ小学生なのに日本では考えられない経験をしている現実を知ってもらいました。また、先輩方が実際にネパールで音楽・美術・体育の授業をしている風景などのビデオも見てもらいました。内容は初めて手にする縦笛で一生懸命教えてもらっている風景やサッカーを裸足でやっているものです。現地の小学校では芸術や体育の授業がない現状などの説明をしながら見てもらいました。
また、最後には私たちが一方的に話をするのではなく、小学生側からも自分たちで考えた支援などに対して、私たちが意見を求められる場面もありました。ブラジル国籍の児童が一緒の教室で勉強している彼ら。外国人差別の問題・世界の食糧危機の問題・紛争跡地での地雷問題など、自分たちの体験やメディアからの情報から、自分たちの力で少しでも世界の国々が抱える問題を改善できる方法を発表してもらいました。
●小学生へのアドバイスはどのようにしましたか。
どの子も真剣に私たちの授業に参加してくれました。それにボランティアや海外への支援などに大変興味があるということに驚かされました。
小学生へのアドバイスは、私たちの体験からお金より心の支えになるという事が大切ということを伝えました。城西高校から毎年ネパールへ行き、心と体の触れ合いをして現地の人を励ましてくる。確かにお金も必要ですが、心と心のつながりが本当の励ましだと伝えました。そして現地で本当に信頼できるパートナーの必要性を伝えました。
6年生には難しい内容だったと思いますが、後日小学校から送られてきた感想文では、私たちが伝えたかったことや感じて欲しかったことがしっかり伝わっている事がわかりました。
●今後の活動予定をお聞かせください。
渡辺さん:私は3月にネパールへ行きます。城南小学校の協力も得て、両国の小学生間で絵の交換やクレヨンやクレパスを持っていく計画もあります。現地の子どもたちに正規のカリキュラムにはない芸術の楽しさを知ってもらおうと考えています。また、現地の言葉で日本の絵本の読み聞かせをする準備もしています。ネパールへ行く1週間を充実したものにしたいと考えています。そしてネパールで経験してきた事は、今回の小学校での授業のように多くの人に伝えていきたい思います。
野村さん:私は直接ネパールへ行きませんが、ネパールへ持っていく絵本の翻訳などの手伝いを通じて支援を続けていこうと考えています。そしてICCで学んだ心の支援を大切にし、これからも国際協力など多くのことに携わっていきたいと考えています。
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